テラ(LUNA)の概要
Terra(テラ)は2018年にTerraform LabsのCEOであるDo Kwon氏とDaniel Shin氏が共同設立した、韓国発のステーブルコイン関連プロジェクトだ。
米ドルや韓国ウォンを始め、様々な通貨のステーブルコインを提供し、「アルゴリズミック・ステーブルコイン」と呼ばれる仕組みを用いるプロジェクトのひとつ。
Terraの特徴
Terraブロックチェーンは、CosmosのTendermint(ノードのネットワーキングと合意形成を扱うソフトウェア)を利用するブロックチェーンで、ネイティブトークンLUNAとアルゴリズムを利用してステーブルコインの安定性、そして経済的構造を制御する仕組みを通し、法定通貨のステーブルコインを発行している。
LUNAトークン
LUNAトークンは、Terraプラットフォームが発行する独自トークンであり、ステーブルコインの発行、価格安定メカニズム、ステーキング報酬やネットワークのガバナンスにおいて使用されている。
USTコイン
また、米ドルのステーブルコインとして発行するTerraUSD(UST)は、供給量の調整によって価格の安定性を達成する手法を採用しており、米ドルのステーブルコインとしてはテザー(USDT)、USDコイン(USDC)、バイナンスUSD(BUSD)に続き、時価総額では4番手(22年2月現在)に位置している。
その他
Terraブロックチェーンを開発するTerraform Labsは、これまでコインベースベンチャーズやGalaxy Digital、Pantera Capitalからの出資により1億5000万ドル(167億円)の資金調達に成功しており、調達した資金はエコシステムのプロジェクト支援に使用すると発表している。
Terraはまた、合成資産を作成できる分散型デリバティブ・プロトコルである「Mirror Protocol」、そして預金商品の提供を目的としたレンディング・プロトコルの「Anchor Protocol」といったDEX(分散型取引所)も開設している。