ファクトム(FCT)の概要
ファクトム(FCT)は、2015年に米国で開発された分散型管理プラットフォームだ。すべての電子データ(ドキュメント/文書)を記録・追跡・管理するため、ブロックチェーンベースのデータツールを提供している。
ファクトム・プラットフォームには、個人の医療記録を管理・閲覧できる「dLoc(ディーロック)」、また住宅ローン業界向けにデータの保存、検証、公開などの情報管理をできる「Factum Harmony(ファクトム・ハーモニー)」などのサービスがある。
2種類の通貨が流通
仮想通貨としての通貨名称は「ファクトイド(FCT)」。ファクトムのプラットフォーム上では、ファクトイドおよび「エントリークレジット(Entry Credit)」の2通貨制が採用されている。
ファクトイドは、エントリークレジットがないとファクトム上で使うことはできない。エントリークレジットは、ファクトイドから生成され、ファクトイドの利用手数料として消費される。
中央集権的な組織は不在
Factom Protocolとして2018年に分散化を果たしているファクトムは、開発企業のFactom社が既に解散・精算している(Twitterアカウントも2020年1月を最後に更新が途絶えている)。
Factom社の理事長を務めていたDavid Johnston氏は「FCTおよびFactom Protocolのオープンソースを利用している企業は影響されることはない」と述べている。