QASH(キャッシュ)の概要
QASH(キャッシュ)は、Quoine(コイン)社が開発・運営する仮想通貨取引所プラットフォーム「Liquid(リキッド)」で扱われる仮想通貨。
Quoineはシンガポールで設立された後、2014年に本社を日本へ移転。2017年に「仮想通貨交換業者」として金融庁の認可を受けた後、法定通貨・暗号資産(仮想通貨)ペアのトレーディングを提供開始。Bitcoin(ビットコイン)やEthereum(イーサリアム)、複数の法定通貨を使用して仮想通貨を売買できる。
QASHについて
仮想通貨界隈では、トークンを用いた多くのビジネスモデルが構築されている中、Quoineは仮想通貨市場の流動性の問題に着目。QASHはトークンとしての取引のみが行われているのが現状だが、開発が進められているLiquid Platform(リキッド・プラットフォーム)における活用が見込まれている。
Liquid Platformは今後、Liquid(リキッド)上の取引を取りまとめるInternal Order Book(インターナルオーダーブック)や、他の取引所との取引を取りまとめるExternal Aggregated Order Book(エクスターナルアグレゲイトオーダーブック)との統合を進めていく予定。これらが実現されると、取り扱う通貨ペアが増え、仮想通貨を売買する際のスプレッドも狭くなることが期待されている。
FTXによる資金調達
Quoineは21年8月、暗号資産取引所のFTX.COMを所有・運営するFTX Trading Ltdから、約132億円(1億2,000万ドル)の資金調達を完了。FTX社との今後の業務提携等を含めた協議も開始したと報道されている。
現在、通貨名は「QASHトークン」だが、今後は取引所と同じ名称の「Liquid Token(リキッドトークン)」へとリブランディングする予定となっている。
FTXによる買収
22年2月、FTXはLiquid Groupの買収を発表した。買収は22年3月に完了予定で、今後FTXはLiquid by Quoineを通じて、日本ユーザーへの商品・サービス提供を行う。