はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

46000ドル台で揉み合うビットコイン、Liquid by FTXのQASHが前日比25%高となった背景は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

5日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比+1.3%の571万円(46,660ドル)とやや上昇した。

BTC/USD日足

英大蔵省(財務省)は4日、王立造幣局としての初のNFT(非代替性トークン)発行計画を発表した。

新たな法律では、ブロックチェーンが企業にもたらすイノベーションを念頭に、2023年までに金融市場のインフラストラクチャー・サンドボックスの立法を視野に入れる。NFT発行計画は今夏を目処に進める。

欧州連合(EU)をブレグジットした英国が、未来志向の金融・経済政策を推し進める。国として暗号資産・ブロックチェーンに前向きな姿勢を示すことで、国内外から投資を呼び込み、最先端のテクノロジーのグローバル・ハブ(国際拠点)とする目的があるものとみられる。

関連:英大蔵省「UKを仮想通貨技術と投資の世界的ハブに」

機関投資家の動向

資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、暗号資産(仮想通貨)投資信託などのデジタル資産に対する機関投資家の資金フローは、1億8000万ドルの流入超過に。流入の大部分(76%)をヨーロッパが占めた。

Coin

時価総額2位のイーサリアムは、計2300万ドルの流入に。

coin

CoinSharesは、「流出超過の続いた年始と比較すればセンチメントは改善したが、年間の純フローでみると1億1,100万ドルがマイナス」「昨年の第1四半期(1〜3月)は計7億500万ドルの流入が見られており、対照的」と指摘した。

一方、スマートコントラクトプラットフォームであるソラナ (SOL)は、AUM(運用資産残高)の36%に相当する8,700万ドルを記録した。 これは、SOLの中で過去最高の週間流入額に相当する。

アルトコイン市場の動向

国内上場銘柄では、国内取引所FTX Japan(Liquid by Quoine)の独自トークンであるQASH(Liquid Token)が、一時前日比25.6%高の10.5円台まで買われた。

国内上場銘柄の騰落率(前日比)

QASH/Liquid Token(LQT)プロジェクトのアップデート最新情報にて、Liquid chainプロジェクトの開発中止とQASHとFTTの特別交換レートを用意したことが背景にある。

特設サイトを利用しQASHをFTTに交換した利用者に対し、通常得られるFTTの数量に加えて交換数量の10%〜20%分のFTTを追加付与することから、アービトラージ(裁定取引)需要がQASH価格を押し上げた可能性がある。

FTXトークン(FTT)はFTXの独自トークンで、取引手数料の割引やさまざまな保有特典が受けられる。

QASHについては、「FTXエコシステム内で製品やサービスの統合を進めていく中で、Liquid chainプロジェクトの継続が困難だと判断し、オープンソースプロジェクトとして開発の場を移してリリースする」としている。

17年11月にICO(イニシャル・コイン・オファリング)による資金調達で最大規模の約124億円を調達したQASHは、21年6月にLiquid Chain及びスマートコントラクト監査を終了。メインネット・ローンチを控えているとされるが、その後進展が見られなかった。

21年1月の発表によれば、QASHはイーサリアム(ETH)のERC20トークンとして発行されているが、金融サービスプロバイダーの分散型ネットワークの中心での役割をより反映するため、「Liquidトークン」と名付けられた経緯がある。

その中で柏森社長は、「人々を停滞させているアルゴリズム戦争やプロトコル論争を回避するため、独自のブロックチェーンとメインネットを持っている。」と言及。「Liquidトークンのリリース後にトークンスワップを実施するよう依頼すると共に、他の新しいパートナーシップを模索する」としていた。

なお、リブランディングした「FTX Japan」は、幸先の良い立ち上がりを見せており、本家であるグローバル版FTXと同等の業界最安水準の手数料設定を導入したほか、取引板の注文がグローバル版FTXと共有されたことも板の厚み・流動性の観点などから好感された。

関連:国内仮想通貨取引所Liquid、4月より「FTX Japan」に社名変更へ

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/18 月曜日
17:00
Tezos ecosystem at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
テゾス(Tezos)は、ハードフォークなしでアップグレードできる独自の仕組みを持つブロックチェーンプラットフォームです。2014年にArthur Breitman氏とKathl…
15:50
NewLo、リワードプログラム上のポイントを暗号資産に交換できる新機能をリリース
Web3マーケティング企業のNewLoは8月18日、「NewLo Quest」でポイントを暗号資産ETHに交換できる機能を開始。企業向けサービスも展開し、既存ポイントプログラムのブロックチェーン拡張を支援。
14:27
スイス大手スーパー「SPAR」、全国100店舗で仮想通貨決済開始 
スイスの大手スーパーマーケットチェーン「SPAR」が全国100店舗で仮想通貨決済を開始した。Binance PayとDFX.swissとの提携により、100種類以上の仮想通貨とステーブルコインでの支払いが可能になる。
13:30
加藤財務大臣・金融担当大臣の「基調講演」が決定|WebX2025
加藤財務大臣・金融担当大臣が登壇決定 国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」の運営会社、株式会社CoinPost(本社:東京千代田区、代表取締役CEO:各務貴仁)が企…
12:28
イーサリアム RWAトークン化のリスクとは?有識者が指摘する課題と対策
ニューヨーク大学教授が、仮想通貨イーサリアムにおける資産トークン化が普及する上での課題を指摘した。大規模採用前に解決すべき問題を提示している。
12:11
メタプラネット、137億円でビットコインを追加購入 
メタプラネットは137億円で仮想通貨ビットコイン 775BTCを追加購入し、累計18,888BTCを保有。通算取得額は2,840億円超に到達し、戦略的なBTC投資を継続している。
11:59
ビットコインETF好調も個人投資家は利益確定売り先行、ジャクソンホール会議控える中
仮想通貨市場ではビットコインETFやイーサリアムETFに過去最高水準の資金流入が続く中、BTC価格は調整中。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の利下げ示唆に期待が高まる一方、機関投資家の買いと個人の利益確定売りが交錯している。
09:56
タイ政府、外国人観光客に仮想通貨決済システム「TouristDigiPay」を提供開始
タイ政府が外国人観光客向けに仮想通貨をバーツに交換して決済できる新システムを導入する。マネロン対策などで安全性を確保しつつ、観光業活性化を目指す。
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧