CoinPostで今最も読まれています

QUOINE株式会社、「第一種金融商品取引業」登録完了

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

QUOINEがライセンス取得

暗号資産(仮想通貨)取引所Liquid by QUOINEを運営するQUOINE株式会社は、26日付けで金融商品取引法に基づく「第一種金融商品取引業者」として登録されたことを発表した。

本登録完了により、金融商品取引法下の店頭デリバティブ取引である暗号資産証拠金取引サービスの新規登録を近日中に再開予定。第一種金融商品取引業者の登録を受けないと「みなし業者」と扱いなるため、レバレッジ(証拠金)取引が提供できない状況に陥っていたが、解消される見込み。

これに伴い、国内で「第一種金融商品取引業者」のライセンスを取得した仮想通貨取引所(運営企業)は、GMOコイン、DMMビットコイン、楽天ウォレット、TAOTAO、ビットポイント、bitFlyer、フォビジャパンを含め8つとなった。

今月末控えたみなし事業者としての期限を前に、10月14日には国内最大手かのbitFlyerが、同18日にはフォビジャパンがいずれも滑り込むような形で登録されていた。

20年5月に施行された「改正金融商品取引法」に基づき、証拠金(レバレッジ)取引などを提供するデリバティブ取引は、「金融商品取引法」の規制対象となった。

第一種金融商品取引業は、証券会社や外国為替証拠金取引業(FX)を行うために必要な免許であり、その他の金融商品取引業よりも数段厳しい基準が設けられている。グループ内ですでに証券会社やFX業を営む楽天ウォレット、GMOコイン、DMM Bitcoinなどは、20年1月時点でいち早く認可を受けていた。

第一種金融商品取引業のライセンスがあれば、株式や債券、投資信託などの流動性が高い有価証券の売買や勧誘や引受けといった顧客から資金や有価証券を預かって管理する業務を行うことができるほか、新たなデリバティブ関連サービスの拡充を図ることができる。

第二種金融商品取引業は、「信託受益権」や「集団投資スキーム持分」など、第一種金融商品取引業の取り扱う有価証券より流動性の低いものを販売・勧誘する業務を行うものとなる。

QASHへの影響

QUOINEでは、独自トークンの「QASH」の開発・発行している。暗号資産(仮想通貨)のデリバティブ関連事業を行いつつ第一種金融商品取引業が取得できなかった仮想通貨取引所は、信頼性や存続性を含め先行きを懸念されていたが、金融当局のライセンスを受け今後の展望が開けたことはポジティブだろう。

大きな進展のないQASH価格は、ピーク時と比較して低迷したままだ。今年8月に発生したシンガポールの関連取引所Liquid Globalのハッキング被害を受け一時急落していたが、大手デリバティブ仮想通貨取引所FTXから130億円(1.2億ドル)規模の融資を受けることが判明後は反発していた。

融資の用途として、Liquid Globalのキャピタル生成、流動性提供、バランスシート改善のほか、日本やシンガポールのライセンスプロセスの努力に充てる計画があると言及されたことも、FTX創設者のサム・バンクマン・フリードCEO介入として好感された節がある。

Liquid by Quoineは、21年6月1日にLiquid Chain及びそのスマートコントラクトの監査が終了したことを報告。新しいトークンエコノミー導入などを発表していた。今後重要な展開として、近い将来「QASH」の大型アップデート及びメインネット・ローンチを控えているとされる。

QASHは17年11月、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)による資金調達で約124億円を調達し、当時世界最大級の事例として注目を集めていた。その一方、2018年1月のコインチェックハッキング事件に端を発した金融庁による一斉立入検査と「業務改善命令」、規制強化の一環で求められた「第一種金融商品取引業」ライセンスの未取得などの影響で、これまで身動きの取りにくい状況が続いていた。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/17 火曜日
17:47
エルサルバドル、2025年予算で対外債務ゼロへ ビットコイン戦略も奏功か
エルサルバドルが2025年予算で対外債務なしを発表した。仮想通貨ビットコインへの投資戦略が奏功か。
15:25
国際決済銀行、クロスボーダー決済強化へ向けたトークン化プロジェクト始動 
国際決済銀行が主導する「プロジェクト・アゴラ」に世界41の民間金融機関が参加することが発表された。トークン化によって、ホールセールのクロスボーダー決済をどのように強化できるかを検証する。
14:44
ブータン王国、5年間のマイニング事業運営でビットコイン1000億円超を保有か 
ブータン王国が政府主導のマイニングで1,060億円相当のビットコインを保有している可能性がある。豊富な水力資源を活用した取り組みを展開している。
14:31
仮想通貨NEIRO(ねいろ)価格急上昇 バイナンス上場で
バイナンスに上場したミームコインNEIROが前日比870%高騰。ドージコイン(DOGE )のモチーフかぼすちゃんの後輩柴犬「ねいろちゃん」をモチーフにしたNEIROの特徴と価格急騰の背景について解説します。
12:33
FOMC前のビットコインは軟調推移、イーサリアム財団と思しき売り圧力も
暗号資産(仮想通貨)相場では、利下げ局面で特に重要度の高いFOMCを控え、日経平均株価やビットコインは軟調に推移している。イーサリアム財団関連ウォレットから断続的なETH売却も観測されている。
10:45
ソニーの「ソニューム」でUSDCが利用可能に
仮想通貨イーサリアムのL2ソニュームでステーブルコインUSDCを利用可能にするために、サークル社とSony Block Solutions Labsが連携。イノベーションや創造性を促進する。
10:34
マイクロストラテジー、BTC追加購入を計画
仮想通貨ビットコインの追加購入などを行うため、マイクロストラテジーが資金調達を計画。700億円調達して一部の金額をビットコインの買い増しに使う予定だとした。
09/16 月曜日
15:00
テザーなどステーブルコイン発行企業4社、北朝鮮ハッカー集団保有の7億円相当を凍結
ステーブルコイン発行企業4社が北朝鮮ハッカー集団ラザルスの資金と思しき7億円相当の暗号資産(仮想通貨)を凍結した。3年間で280億円のマネーロンダリングも明らかに.。
14:45
コインベースCEO、ブラックロックへのビットコインIOU発行疑惑を全面否定
米大手仮想通貨取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、ブラックロックに対しビットコインの借用証明書(IOU)を発行し、相場操縦しているとの噂を全面否定。ETF運用について説明した。
14:23
イーサリアム次期アップグレード「Pectra」、2段階の実施案が浮上
イーサリアムの次期アップグレード「Pectra」を2段階で実施する可能性を開発者会議が検討中。Pectraの内容も解説。
11:00
仮想通貨ウォレット「BOSS Wallet」でのステーブルコインUSDTの保管方法を解説
ステーブルコインUSDTは、BOSS Walletのような仮想通貨ウォレットでチェーンに関係なく保管できます。この記事はBOSS WalletでのUSDTの保管の仕方についてご紹介します。
10:00
ユーザーファーストの分散型仮想通貨ウェアウォレットBOSS Walletとは
BOSS Walletは、ユーザー中心の分散型仮想通貨ソフトウェアウォレットであり、単一の秘密の復元フレーズで複数のウォレットを作成可能にしています。本記事は特徴や使い方を解説します。
09/15 日曜日
11:30
米CPI・FOMC影響でビットコイン相場が820万円に推移|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストがビットコイン相場を分析。リセッション懸念が高まる中、今週の暗号資産市場でビットコイン(BTC)は上下動。FOMCの動向が注目されている。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米CPIとXRP投資信託に高い関心
今週は、米CPI、グレースケールのXRP投資信託の販売再開、米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長によるビットコイン価格予想に関するニュースが最も関心を集めた。
09/14 土曜日
15:00
英高等裁「USDT含むステーブルコインは法律に基づく財産」と判決
英国の高等裁判所がUSDTを法的財産と認定。仮想通貨の法的保護を強化する判決に。背景となった訴訟の詳細を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア