はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

NFTパズルゲーム「MatchNova」とは|注目点と主な特徴を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

無料で遊べてトークン獲得も可能な対戦型NFT(非代替性トークン)パズルゲーム「MatchNova」の注目度が、Twitterを中心に高まっています。

MatchNovaは「Web2からWeb3への橋渡し」をモットーにかかげて開発を進めており、2023年6月現在ではパブリックβテスト中。ロードマップによると、今後はトークンのエアドロップなどが予定されています。

MatchNovaは世界中から集ったブロックチェーンやAI、ゲーム制作の経験が豊富なチームが制作を行っています。

そこで本記事では、MatchNovaの概要やゲーム性、トケノミクスなどを解説します。さらに、将来性や今後の展望なども合わせてご紹介しましょう。

目次
  1. MatchNovaはWeb3版の対戦型マッチ3パズルゲーム
  2. MatchNovaのゲーム性と3つのゲームモード
  3. MatchNovaのトケノミクス
  4. MatchNovaの将来性を考察
  5. Web2とWeb3をつなぐ対戦型ゲーム、MatchNova

1.MatchNovaはWeb3版の対戦型マッチ3パズルゲーム

初めに、MatchNovaの概要や開発の背景について詳しく解説します。

1-1. MatchNovaとは

MatchNovaは、ブロックチェーンベースの対戦型マッチ3パズルゲームです。「マッチ3」とは同じ種類の絵柄を3つ合わせて消していくパズルゲームのことで、MatchNovaでは同じ宝石を3つ以上並べて消すとポイントが得られます。

ゲームの紹介映像

一人で遊ぶのではなく、他のプレイヤーと同じボードでプレイしてスコアを競うバトル形式であることが特徴。年齢を問わずに遊べる簡単プレイでありながら、戦術や運の要素もある奥の深いゲームです。

ブロックチェーンベースのWeb3ゲームですが、NFTウォレット・マーケットプレイスはすでにアプリに組み込まれているため、ユーザー側は複雑な設定なく即座に遊び始められる点が魅力。Apple StoreやGoogle Playからアプリをダウンロードしてモバイル端末でプレイできる数少ないWeb3ゲームの一つです。

なお、MatchNovaは2023年3月にサンフランシスコを拠点とする「Aipollo Investment」がリードするシードラウンドで100万ドル(約1億4000万円)の資金調達に成功しています。2023年4月にはクローズドβテストを成功に導き、7日間で20を超える国・地域のプレイヤーによる50,000以上のゲームプレイが行われました。

1-2.開発の背景

MatchNovaの運営チームは、開発にあたって「Web2とWeb3の世界の橋渡しをする」ということを目標に掲げています。そんなMatchNovaの開発の背景には「Web3ゲームの参入障壁が高い」という課題を解決したい、という想いがあります。

通常、Web3ゲームの参加には、膨大なトランザクションを処理できる高性能なパソコンを準備し、ゲームのダウンロードからNFTウォレットの設定・管理までユーザー自身が行う必要がある場合も少なくありません。Web3ゲームの普及は進んでいるものの、実際に参入できるのは、まだまだ一握りの人々だと言えるでしょう。

MatchNovaは、この課題を解決できるサービスを目指しています。ゲームを始める際に最低限必要なものは、Apple StoreやGoogle Playからダウンロードするアプリとメールアドレスの登録のみ。NFTマーケットプレイス・NFTウォレットがすでにアプリに組み込まれているため、複雑な設定なくゲームプレイを開始できる仕様です。

また、P2E(遊んで稼ぐ)ゲームの参入障壁を高める要素の一つに、ローンチ後、あるいはバブル形成後のトークン価格の乱高下(急騰・急落)も挙げられます。これは、利益重視のユーザーがリリース当初に大勢集まり、利益を得た後にユーザー数が急激に減少することが主な原因です。

その点MatchNovaは、ゲームそのものをユーザーが楽しめる設計を重視し、「MatchNovaが面白いからプレイする」というユーザーの獲得を狙っています。

1-3.「マッチ3ゲーム」を選んだ理由

さまざまなタイプのゲームがある中、MatchNovaがマッチ3ゲームを選択した理由は、「すでに巨大な市場が存在すること」が大きな理由として挙げられます。

グローバル規模で見ると、Web2のマッチ3ゲーム市場にはすでに月間約5億人にも上るユーザー数がいて、市場の年間収益は約50億ドルにも達します。10年以上前に登場してから、マッチ3ゲームは年齢・性別や民族を問わずユーザーを惹きつけ、世界中で莫大な収益を生んできました。

すでに同じ形式のゲームに馴染みのある膨大なユーザーが存在することは、ゲームコミュニティの拡大に大きく貢献するでしょう。また、Web2からWeb3への橋渡しを行う、という目的を達成するためにも最適と言えます。

2.MatchNovaのゲーム性と3つのゲームモード

続いては、MatchNovaのゲーム性について解説しましょう。

2-1. 搭載された3つのゲームモード

MatchNovaが搭載するゲームモードは、2023年6月時点で「フリーモード」「ノーマルモード」「バトルモード」の3種類です。

フリーモードは、アプリのダウンロードとメールアドレスの登録のみで即座に遊び始められるお試し版のようなもの。「まずは気軽に遊んでみたい」というライトユーザーに最適なゲームモードと言えます。フリーモードでも、少額のトークン獲得が可能です。

ノーマルモードは、1つ以上のキャラクターNFTを保有するユーザー向けの標準モード。プレイには、アプリ内ウォレットの作成やBNBの転送、NFTの購入が必要です。エネルギーを消費することでプレイでき、ランダムに選択された相手と対戦し、結果やキャラクターNFTの属性に応じてゲーム内トークン「MatchNova Champion Coin (MCC)」を獲得できます。

バトルモードでは、対戦相手とスリリングなバトルを楽しめます。参加にあたって参加料としてMCCを支払い、バトルの勝者が参加料の全てを獲得できるというルールです。バトルモードでは、エネルギーの消費は発生しません。

対戦はターン制で行われ、青色の宝石を消すと「アルティメットバー」のゲージが溜まり、各NFTキャラクター独自の必殺技を発動できるようになるなど、深い戦略性がある点にも注目です。

2-2. MatchNovaのNFT

また、MatchNovaのノーマルモード・バトルモードのプレイに必要なキャラクターNFTについても解説しましょう。MatchNovaのキャラクターNFTは、BNBチェーン上で発行されています。

MatchNovaのキャラクターNFTは、最初に発行された1万のGenesis NFTを除いて、プレイヤーによるミントを通じて発行される仕様。

ゲーム内のNFTは大きく「Milo」「Dexter」「Leo」「Merlin」の4タイプに分類され、それぞれアップグレード余地のある能力値と固有スキルを持っています。NFTの育成ができるだけでなく、どのスキルを持ったキャラクターをどんな相手に使用するか、といった組み合わせの面で深い戦術性を追求できる設計です。

これらのNFTには5段階の希少性があり、希少性が高いほどゲーム内での獲得ポイント量が上がるなどプレイにおいて有利に働きます。

3.MatchNovaのトケノミクス

続いて、MatchNovaのトケノミクスの概要についてもご紹介しましょう。MatchNovaのトケノミクスを理解する上で重要なのが「MatchNova Champion Coin(MCC)」と「Web3 Casual Coin(WCC)」という2つのトークンです。

MCCは、供給量に制限のないユーティリティトークン。バトルの報酬や、戦利品として獲得できます。MCCの用途は幅広く、各種手数料の支払いに使える他、バーン(燃焼)することでNFTキャラクターのアップグレードや戦利品の解放が可能です。

なお公式はMCCについて、ゲーム経済圏の成長に伴い、さらに多くバーンの選択肢を実装して需要と供給のバランスを保つ予定とのこと。

WCCは固定供給されるMatchNovaのガバナンストークン。MatchNovaの運営方針を決める意思決定に「議決権」のような形で一ユーザーとして参加できるほか、MatchNovaの親会社であるSuperNova Lab Ltdが提供する将来のゲームや製品のガバナンストークンにもなる予定です。

なお、WCCの分配割合は以下の表のとおりです。

分配先 割合
プレイヤー 35%
エコシステム 30%
プライベート・インベスター 15%
チームメンバー 15%
パブリック・インベスター 3%
アドバイザー 2%

ちなみに、対戦に使用するキャラクターNFTはアプリ内購入やマーケットプレイスでの購入が可能。マーケットプレイスで購入する場合、BNBで手数料の支払いが必要です。2023年6月時点で、Androidユーザー向けのマーケットプレイスはアプリ内に組み込まれていますが、IOSユーザーは公式サイトからアクセスが必要です。

4.MatchNovaの将来性を考察

最後に、MatchNovaの将来性について、開発チームやロードマップを元に紹介していきます。

4-1.実績豊富な開発チーム

MatchNovaの開発を支えるのは、ブロックチェーンゲームやWeb2ゲーム制作の実績豊富なチームメンバーです。

創設者兼CEOのNicky Jin氏は、5年ほど前からブロックチェーンプロジェクトの前線で活躍しているWeb3起業家。中国・北京に拠点を置き、総収益1億ドル以上を記録したOurgame社の元ディレクターでもあり、ゲーム領域にも深い知見を有していると考えられます。

CMOを務めるのは、アジアで最も成功したNFTプロジェクトの1つ「FOMO Dog Club」の共同創業者でもあるRaymond Wu氏です。NFTプロジェクトを成功に導いた経験に基づき、効果的なマーケティング施策を実施するでしょう。

また、シンガポールに拠点を置くコアメンバーの実績も豊富です。例えば、運営チーム・ゲーム開発チームは、それぞれの領域で10年以上の経験を持つ世界各国のメンバーで構成されています。またブロックチェーン開発チームには、MicrosoftやGoogle社の元従業員が在籍。6年以上のブロックチェーン開発経験や複数のウォレットを構築した実績を元に、MatchNovaの機能追加やアップデートなどを担当します。

上記のように各領域で実績を持つメンバーが集まっているということもあり、Web3ゲームとしても、企業としても高い成長性があると言えるでしょう。

4-2.ロードマップ

MatchNovaロードマップ(23年6月時点)

続いて、ロードマップからMatchNovaの将来性を紹介します。

MatchNovaはクローズドβテストを経て、2023年6月現在はパブリックβテスト中です。そのため、すでに一般ユーザーでもApple StoreやGoogle Playからダウンロードしてプレイが可能。プレイヤー獲得や認知度拡大のための、エアドロップやTGE(Token Generating Event)などがロードマップに組み込まれており、今後実施されてゆく方向性です。

なおエアドロップに関しては、2023年6月中旬から7月中旬にかけて「合計5,000万 WCC」配布が予定されています。

MatchNovaは資金調達方法として効果の高いIEO(Initial Exchange Offering)ではなくエアドロップによるユーザーへの配布を選択しました。この点にも、MatchNovaが掲げる「ユーザーファースト」の考え方が強く表れていると言えます。

エアドロップの対象者となるには、MatchNovaゲーム内のタスクを完了しておく必要があるため、興味のある方はプレイしてみてください。

本格リリース時期の目処は公開されていないものの、WCCトークンでユーザーが収益を得られる仕組みや、新たなゲーム機能やソーシャル機能の追加予定もあり、長期的には今以上にバラエティや戦略性に富んだゲームに進化してゆくでしょう。

5.Web2とWeb3をつなぐ対戦型ゲーム、MatchNova

本記事では、Web2とWeb3をつなぐことをモットーとした対戦型マッチ3ゲーム「MatchNova」についてご紹介しました。

2023年6月時点、クローズドβテストが終了し、一般ユーザーのプレイが可能なパブリックβテスト段階です。プレイしているユーザーには、ガバナンストークンのWCCのエアドロップが企画されています。

シンプルなゲーム性で楽しめるかつ、簡単に始められるMatchNova。WCCのエアドロップ収益化や、さらなるゲーム性の拡張もロードマップに組み込まれているので、今後の動向にも注目です。

MatchNova公式サイト

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧