CoinPostで今最も読まれています

カナダの銀行:仮想通貨デジタル金庫「VersaVault」を提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カナダの銀行「VersaBank」が仮想通貨セキュリティーの必要性に応える
デジタルアセットセキュリティーに力を入れている「VersaBank」は、6月までに利用可能な”仮想通貨のデジタル金庫”の作成に着手しています。銀行側は金庫の中身にアクセスすることができず、顧客のプライバシーは保証されます。
デジタルアセットセキュリティーの現状
VersaBankの以外に、デジタルアセットセキュリティーに力を入れている企業や銀行を複数紹介しています。

カナダの銀行「VersaBank Inc.」が、仮想通貨などデジタルアセットセキュリティーの必要に応えるべく、6月までに利用可能なデジタル保管庫を作成しています。

VersaBankは最近、「Blackberry Ltd.(携帯電話や暗号およびセキュリティーの大手企業)」から、サイバーセキュリティ専門家「Gurpreet Sahota」氏を雇用しました。

アメリカのビジネス誌「ブルームバーグ」によると、Sahota氏がコンピューターサーバーにデジタル・アセットを保管する「VersaVault」のデザインを監督するとのことです。

VersaBankのCEO「David Taylor」氏によると、ほとんどの人の資産は、一種のデジタル形式(約定、証書、仮想通貨など)に含まれていると述べています。

高いセキュリティーを持つデジタル金庫

VersaBankは、金庫の中身にアクセスすることも内容を知ることもできず、顧客のプライバシーが保証されています。

VersaBankが注力している「デジタルセキュリティー」の分野は、日本の仮想通貨取引所「コインチェック」から5億ドル(約560億円)が不正流出した件で、注目が集まっている分野です。

関連記事:

仮想通貨の保険はどうなる?ハッキング被害とサイバー保険の現状と今後
コインチェックの大規模ハッキング被害を受け、仮想通貨の不正出金や盗難補償に関する「サイバー保険」など、顧客保護の仕組みについて注目が集まっています。本記事では、国内外のサイバー保険情報をまとめています。

ハッカーは通常、インターネットに接続している状態の「オンラインウォレット」から仮想通貨取引所への侵入を試みます。

「Taylor」氏によれば、先月の発表以来、資産家たちは『VersaVault』で資産を保管することに対して高い関心を示していると語りました。

現時点で価格は未定ですが、相応に高価なサービスになると思われます。

すでにいくつかの米国銀行は、セキュリティー上の懸念から「クレジットカードによる仮想通貨の購入を停止する」と公表しています。

デジタルアセットセキュリティーの現状

デジタルアセットセキュリティーの必要に応えたのは、「VersaBank」が最初ではありません。

例えば「Xapo Inc.」は、4年前から安全性の高いビットコインストレージを提供しています。

トロントに本拠を置く「Goldmoney Inc.(7ヶ国でゴールドなどの売買および保管を扱う企業)」は、新たにビットコインの保管サービスも提供開始しました。

また、韓国最大手の「新韓銀行」は、2017年11月に「当局の認可を受ければ、2018年中ごろまでに”ビットコイン金庫”のサービスを提供する」ことを発表しています。

銀行界のパイオニア

Taylor氏は、INGグループNVがING Direct(テレフォンバンキング)を提供し始める4年前の1993年、カナダにブランチレスバンキング(無店舗型金融)を導入しました。

VersaBankは、ブランチレス電子的モデル上で運営されており、仲買人(ブローカー)から預金を集め、銀行以外の金融機関から貸付金およびリース債権を購入しています。

また、小売業および中小企業のための融資をパートナーとともに提供しています。

現在VersaBankの市場価値は、約1.26億ドル(約133億円)、従業員80名規模となっており、カナダの大手銀行を上回る業績を上げています。

同社の株は、8社で構成される「S&P/TSX 商業銀行インデックス」の2.9%下落に対し、24%の上昇を記録しています。

Canadian Bank to Offer Secure Vault for Cryptocurrencies

Feb. 19, 2018 by Lester Coleman

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/30 水曜日
16:00
フロリダ州、年金基金でのビットコイン投資を提案 CFOが州投資委員会に検討要請
フロリダ州が約2,050億ドル規模の年金基金でビットコイン投資を検討。Patronis CFOが州投資委員会に実現可能性の調査を要請。ウィスコンシン州に続く動きで、DeSantis知事のCBDC反対政策とも連動。2025年3月までに結論へ。
15:00
カナダの上場投資会社、ソラナ投資拡大13万SOLへ 株価高騰
カナダの仮想通貨投資会社ソル・ストラテジーズが、ビットコインからソラナへの投資シフトを加速。166BTCから23BTCまで保有を縮小し、ソラナは13万SOL(約35億円)まで拡大。株価は882%急騰。機関投資家のソラナへの注目度が高まっている。
14:10
ビットコインL2プロジェクトStacks、大型アップグレード実行でビットコインとの連携強化
ビットコインのレイヤー2プロジェクトStacksは、トランザクションの高速化を実現する「ナカモト アップグレード」を有効化した。ブロック生成時間が大幅に短縮されるとともに、ビットコンと同等のファイナリティを実現した。
11:34
香港証券取引所、ビットコインとイーサリアムの新インデックスを提供へ
香港取引所がビットコインとイーサリアムの新インデックスを11月より提供する予定だ。アジア時間帯の価格を基準とする。
11:10
ビットポイント、ミームコインPEPE(ぺぺ)取り扱い開始
国内の仮想通貨取引所ビットポイント(BITPOINT)は30日、新たにミームコインのPEPE(ぺぺ)を取り扱い開始した。これに伴い、10万円相当のPEPEがもらえる購入キャンペーンも実施中だ。
10:10
ビットコイン、円建て最高値更新 複数材料を市場が好感
仮想通貨ビットコインは30日、1128万円を超え、日本円建てで最高値を更新した。米ドル建てでも、7万3500ドル付近まで上昇し、史上最高値更新まで目前に迫った。
09:40
日立ソリューションズ、Web3開発支援を開始 知識習得から運用までカバー
日立ソリューションズはWeb3開発支援ソリューションを提供開始。トレーニングからシステム開発、運用保守まで様々な段階をサポートする。
09:00
バイナンス幹部が語る、日本市場の課題やIPOの可能性
日本の仮想通貨市場の課題、規制の取り組みやIPOの可能性などについて、バイナンスに独自取材を実施。地域市場責任者のヴィシャル・サチェンドラン氏とバイナンスジャパン代表の千野氏に話を聞いた。
07:40
JVCEA、ステーブルコインの自主規制団体に
ステーブルコイン発行の環境整備とみられる動きをJVCEAが発表。JVCEAは電子決済手段の自主規制団体になり、名称を日本暗号資産等取引業協会に変更した。
07:30
Bybit、米株指数をパロディしたミームコインSPX6900の永久先物を提供
大手暗号資産取引所Bybitは29日にイーサリアム基盤のミームコイン「SPX6900(SPX)」の永久先物取引を提供開始した。
06:35
メタマスク開発のConsensys社、20%の人員削減を決定
イーサリアムの主要な仮想通貨ウォレットMetaMaskの開発元であるConsensysが、20%の従業員を削減すると発表した。
06:05
売却準備か ブータン王国、100億円相当のビットコインをバイナンスへ入金
ブータン王国政府は29日、100億円相当のビットコインを仮想通貨取引所バイナンスの入金アドレスに送金したことがわかった。
10/29 火曜日
15:16
ドージコイン前月比28%高、マスク氏のD.O.G.E構想が追い風
仮想通貨ドージコイン(DOGE)が月間28%上昇。イーロン・マスク氏が再度、政府効率化部門(D.O.G.E)構想を掲げた。24時間取引量は158%増。時価総額3.7兆円で市場8位に。マスク氏の発言経緯と価格動向をまとめる。
14:45
中央銀行がビットコインを準備資産に加えるべき7つの理由=米シンクタンク報告書
米非営利シンクタンクのビットコイン政策研究所は、新たな報告書で、中央銀行が準備資産としてビットコインの保有を検討すべき理由を、金を保有する理由と照らし合わせて解説した。
14:00
GMOコイン、アバランチ(AVAX)取扱い開始
GMOコインが2024年11月2日よりアバランチ(AVAX)の取扱いを開始。販売所・つみたて対応で、Cチェーンでの預入・送付にも対応予定。Amazon採用で注目のブロックチェーン通貨、記念キャンペーンで最大10万円のチャンスも。取引開始情報とキャンペーン詳細を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧