はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「17年仮想通貨バブルを上回る」イーサリアム報酬が史上最高を記録、ビットコイン指標も良好状態

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

仮想通貨市場では、大型アップデート2.0を今年中に控えるイーサリアム(ETH)の躍進が目立つ。

5周年を迎えた同銘柄の時価総額は10日間で45%増に、一部取引所で340ドルを記録した。350ドルは心理的節目となる。

昨今のCOMPを始めとするDeFi(分散型金融)市場規模の急拡大も追い風となった。基盤としてイーサリアム(ETH)が機能することが多いためだ。

先日もDeFi貸付プラットフォームのAave(LEND)やKyber Network(KNC)など一部トークンが過熱したほか、DeFi Pulseによれば、貸し出しプロトコルでロックされた合計値は、実に38億8000万ドルに及ぶ。

DeFi投資インターフェースを提供するZerionの創設者Evgeny Yurtaevは12日、新しいFinTechであるDeFiで、新しくデプロイされた資産の数が指数関数的に伸びていると強調する。

ブロックチェーン分析会社Glassnodeのデータによれば、イーサリアムネットワークが、2018年の初めに比べてよりアクティブで持続可能なことを示している。

ネットワーク料金から、直近のイーサリアム(ETH)マイナーは「1ETH=1,400ドル」の史上最高値を記録した2017年後半の仮想通貨バブルをも上回る過去最高の利益を得ていることがわかった。

イーサリアム(ETH)は今年3月のコロナショック以降、180%以上高騰。

イーサリアムのトランザクションは、個人ウォレットやトレード間の単純な送受信を超えて、DeFi(分散型金融)アクティビティで使用されるスマートコントラクトによって実行される複雑なオペレーションに移行するため、GASの総使用量は2018年1月と比べてほぼ2倍まで増加した。

イーサリアムが材料視される背景には、2020年第3四半期に予定される大型アップデート「Ethereum 2.0」の存在もある。

採掘のための合意形成アルゴリズムがビットコインと同じプルーフオブワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)へと移行、トランザクションの検証に関する「暗号経済的インセンティブ」が大幅に変化することになるからだ。

アップデート以降、ETH保有者は「ステーキング」により、ネットワークを安全に維持するための貢献に対して報酬を受け取ることができるようになるため、株の配当報酬に近い性質を有することがイーサリアム現物の中・長期保有につながる側面がある。

関連:イーサリアムのステーキングは高利回り?株式配当と比較したリスク・リターンを独自考察

ビットコイン動向

31日のビットコイン(BTC)価格は、前日比1.16%安の115.3万円に。

30日の米ニューヨーク株式市場で、ダウが前日比225ドル(0.9%)安の2万6313ドルで取引を終えたことで、東京株式市場でも日経平均株価が前日比300円安に。過熱感のあったビットコイン市場でも利確売りが先行した。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済後退の影響により、4~6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値が前期比年率32.9%減と過去最大の減少幅を記録したことで先行き不透明感が強まった。

伝統金融市場の地合いが悪化しており、仮想通貨市場にも波及するおそれがあるため注意が必要だ。

指標は良好

オンチェーン分析会社のGlassnodeによると、1BTC=11,000ドルのブレイクアウトにより、流通しているBTCの93%が含み益状態となった。

チェーンのファンダメンタルズはより強固となり、最高点の1つに達したGNI指標のスコアから「強気なレジームをさらに押し進めている」と結論付けた。

GNIは、ブロックチェーンの基本的な計測し、オンチェーンデータ分析にシステマティックにアプローチするもので、ネットワークの健全性や、トレーディング(オフチェーン)とトランザクション(オンチェーン)の両方の流動性、市場のセンチメントなどから評価される。

1BTC=10,000ドルを再び超えて、利確に伴う売り圧力が強まるのが通常だ。個人投資家による仮想通貨取引所へのインフロー(入金)は増加傾向にある。

インフロー推移

これに対し、ビットコイン採掘者であるマイナーの資金移動と市場売却を示唆する「出金(アウトフロー)」は保有継続を示し、今年5月12日の半減期後から収益減が警戒されてきたマイナーの懐事情であるが、少なくとも同指標からは撤退行動は確認できない。

BTC価格とマイナーのアウトフロー推移

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。
08/15 金曜日
19:30
スイ(SUI)2025年の価格予想と成長の鍵|リスク・注目点は?
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
17:21
Base Appとは?コインベースのWeb3アプリの使い方を徹底解説
CoinbaseのBase Appの特徴、始め方、エアドロップの可能性を詳しく解説。Web3スーパーアプリとして進化するBase Appで、ソーシャル・決済・DeFi機能を一つのアプリで体験。国内取引所からの送金方法も完全ガイド。
16:00
TRON創設者ジャスティン・サンが語るWeb3の未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、TRONのジャスティン・サン(Justin Sun)独占インタビュー。80億人の金融自由実現に向けたビジョンと、日本のWeb3市場への期待、WebX 2025参画について聞く。
16:00
xStocksとは?仕組みと活用例をわかりやすく解説
xStocks(エックスストックス)はAppleやTeslaなど米国株をブロックチェーン上でトークン化し、24時間365日取引可能にした革新的サービス。DEXでの購入方法、リスク、税務上の注意点まで初心者向けに詳しく解説します。
14:20
コインベース、メタマスクユーザーのUSDC手数料をBase上で半額に 
米大手取引所コインベースは、決済プラットフォームMercuryoと提携し、MetaMaskユーザーのUSDC購入手数料を50%削減する。また、USDCを発行するCircle社はステーブルコインに特化したL1ブロックチェーンの開発計画を発表。USDCのエコシステム拡大につながると期待されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧