- Coinbaseがマルチシグシステムによる資金管理を撤廃
- 同取引所は、マルチシグ機能の維持に要する費用とその利益の兼ね合いを鑑み、約1ヶ月後にその機能を撤廃する意向です。マルチシグは当初、顧客が秘密鍵を管理し、Coinbaseのインターフェースを利用して取引を行いつつ、顧客自身がセキュリティをコントロールできるよう実装されたものです。
Coinbaseのマルチシグ管理の撤廃
サンフランシスコを拠点とした仮想通貨取引所であるCoinbaseは、現在のマルチシグシステムを同取引所のプラットフォームから撤廃することを発表しました。
マルチシグは4月19日を最後にサービス停止される予定です。
顧客フィードバックからの情報によると、同社はすでに新たなマルチシグの生成サービスを停止しているようです。
Coinbaseはビットコインの度重なるフォークもマルチシグサービス停止の一因であると述べています。
マルチシグに要する複雑なシステムでは、追加で生成される数々のフォークコインを完全にサポートすることが困難です。
この機能を撤廃し、マルチシグのサポートに費やしていた開発リソースを同社のプラットフォームのセキュリティ、信頼性の向上に費やしていきます。
と関係者は述べています。
自身の資産は自己管理
マルチシグが撤廃された後のシステムは、ユーザーが自身で管理を行い、顧客は資産を2つの鍵を用いて移動することができます。
マルチシグの撤廃による変更点は、Coinbaseの顧客が同社の管理する3つ目の鍵にアクセスできなくなるという点だけです。
ユーザーは、この変更の前に自身が管理する2つの秘密鍵へ確実にアクセスしておく必要があります。
Coinbaseの顧客は、4月19日までにマルチシグの金庫から資産を移すよう推奨されています。
19日以降、マルチシグを組み込んだウォレットへのアクセスには、Coinbaseが管理していないオープンソースのソフトウェアの利用が必要となります。
Coinbaseの顧客でなくとも、Bitcoinのセキュリティの責任はすべて保有者自身にあると言えるでしょう。
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Mar 22,2018
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