はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル社:イギリスの規制当局に「より適切なルール整備」を要求

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リップル社の規制に関する考え
規制問題に取り組むリップル社の「Ryan Zagone」氏は、イギリスの規制当局に対し、より適切なルールの整備を求め、日本における規制の在り方が他国よりも一歩先んじていることを主張、適切な規制を行うことで、豊富な資金力を持つ機関投資家の参入を促すことができるとしています。
規制面で一歩進んでいる日本
2018年初頭、日本の仮想通貨取引所Coincheckがハッキングを受け、5.3億ドル(約580億円)相当のNEMが盗難される事件が発生したことで、利用者保護を掲げる「金融庁」は規制強化を推進。結果的に、安全水準に満たずシステムが不完全な取引所(事業者)の排除に成功しています。

リップル社がイギリスで規制強化を要求

主要仮想通貨の中で「最も中央集権的な通貨(XRP)」を有するリップル社は、イギリスの規制当局に対し、日本に習って自由な仮想通貨市場に”適切な枠組み”を設けるため、規制強化することを要求しました。

The Telegraphによると、リップル社の規制関係に対応する部署を率いる「Ryan Zagone氏(以下、Zagone氏)」は、イギリスの規制機関に対し、消費者保護、アンチマネーロンダリング、財務的安定の3本を柱にした「リスクの抑制と革新の推進」に関する適切な規制体制を見つけてほしいと語ったことを明らかにしました。

彼は、以下のように述べています。

「より明確な線引きと規制が必要な時代であり、より確かなものが必要となってきています。もう一度”俯瞰して見る”というアプローチに立ち返る必要があるかもしれない。」

リップル社は、さまざまな中央銀行やその他大手金融機関と共に取り組んでおり、機関が施行する規制によって最も恩恵を受けると言えるでしょう。

さらに、Zagone氏は、イギリスの規制機関に対し、世界に先駆けている「日本の仮想通貨規制モデル」を模倣するべきだと主張しました。

他国に先駆ける日本の取り組み

2018年初頭、日本最大手の仮想通貨取引所である「Coincheck」が、ハッキングにより5.3億ドル(約580億円)相当のNEMが盗難される事件が起きました。

日本の金融庁は、この事件をきっかけに日本の仮想通貨取引所に対し監視を強化。金融庁の認可を得るための「仮想通貨交換事業者の登録申請」を促し、充分な安全が確保されていないとされる、仮想通貨業界の事業者を排除することに成功しました。

金融庁は、全ての未登録仮想通貨取引所に対し登録申請を促すと同時に、各取引所へ臨時の立入検査も行いました。

金融庁は3月下旬、「Tokyo GateWay」及び、福岡基盤の「Mr.Exchange」に対し、データセキュリティの面で大幅な改善を要求、さまざまな保証措置の面でも欠陥が見られたことから、さらなる改善を求めました。

しかし、2社ともそれに準ずることができずに、廃業を余儀なくされています。

さらにRaimu、bitExpress、そしてBit Stationの3つの取引所も、営業停止に追い込まれました。

そして日本では、ICOに関しても、将来性などポジティブな部分と仮想通貨市場での消費者保護を優先しつつ、効果的に規制しようとする動きが出てきています。

4月上旬に、政府の支援を受けた研究者は、国内のICOに対して、安全な活動を目的とした「規制ガイドライン」を提案しています。

銀行の立場

イギリスでは、すでにイングランド銀行や金融行為監督機関(以下、FCA)を含む、専門のチームを結成しています。

しかし、イングランド銀行もFCAも、過去にビットコイン(仮想通貨)に対しては、一貫して否定的な立場を貫いています。

3月に、イングランド銀行の総裁に就任した「Mark Carney」氏は、以下のように言及しました。

「端的に言って(仮想通貨は)失敗と言える。仮想通貨は価値の保存として機能していない。」

「過去5年間を見ても、日別のビットコインの標準偏差は英貨の10倍以上もあった。この極端なボラティリティは、仮想通貨に本質的な価値がないこと、物理的な保証がないことを反映していると言える。」

一方で、Zagone氏はリップル社が仮想通貨業界において、より強い規制を求めていることを認め、以下のように述べました。

適切な規制は、高速道路のガードレールのようなものだ。これがあることによって、(大きな資本力を持つ)機関投資家などの新しい参入者を引き入れることができる。」

RIPPLE LIKES REGULATION, REQUESTS MORE FROM THE UK

Apr 16, 2018 by Adam James

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
05:50
マウントゴックスハッキング容疑者関連ウォレット、177億円相当ビットコインを売却か
マウントゴックスハッキング容疑者に関連するウォレットが過去1週間で1300BTCを取引所に送金した。10月以降の総売却額は2300BTCにのぼる。
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧