はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「米連邦政府も直接的に仮想通貨規制への体制を確立すべき」連邦預金保険公社 前会長

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

連邦預金保険公社の前会長が、連邦政府の公式な規制を求める
米国連邦預金保険公社の前会長Sheila Bair氏は、連邦政府の公式な規制体制を確立すべきと述べた。米国議会はマーケティング、トレーディング、販売の統制に踏み込まねばならず、規制体制の確立にあたっては、金の規制ケースが参考となるほか、証券など複数を組みあせた枝分かれ式の規制体制となるだろうと説明した。

米国連邦預金保険公社の前会長「連邦政府の公式な規制体制を確立すべき」

米国連邦預金保険公社の前会長であるSheila Bair氏(以下Bair氏)は、 9/20にニューヨークで開催されたYahoo All-Markets Summitにて、 仮想通貨の統制に向けて、連邦政府の公式な規制体制を確立すべき時が来たと述べました。

ブロックチェーン・スタートアップPaxosの役員でもあるBair氏は、 米国議会は、仮想通貨業界の拡大や価格操作・欺瞞の潜在を鑑み、 マーケティング、トレーディング、販売の統制に踏み込まねばならないと主張しました。

Bair氏は、仮想通貨とブロックチェーン技術の区別をつけるのが重要と語ります。

「(仮想通貨業界は)無駄騒ぎが多過ぎますね。だからこそ連邦政府の規制体制があれば助けになるだろうと思います。 アメリカ証券取引委員会(SEC)や商品先物取引委員会(CFTC)はよく働いてくれていますが、 米国議会も仮想通貨のマーケティング、トレーディング、販売の規制体制に踏み込む必要があるのではないでしょうか。」

金の規制を参考に、枝分かれ形式の規制システムを組め

規制体制はどのようなものであるべきかとインタビュアーに問われたBair氏は、 金の規制に使われたようなものが選択肢の一つとなるかもしれないと答えました。

「例えばビットコインであれば、一番近い性質を持つのは金ではないかと思っており、コモディティに対応した規制体制が上手く働くかもしれません。 ICO(Initial Coin Offering)は明らかに資金集めの手段ですから、経済的には証券(セキュリティ)と等しいものです。 これらを踏まえると、枝分かれしたような規制システムが必要になるでしょう。」

Bair氏は、マネーロンダリングなど、仮想通貨の反社会的利用を阻止するための防止策は幾つかあるものの、 更に規制を強化せねばならないと続けます。

「過密な仮想通貨市場に必要なのは、強固に市場操作を規制できる統制された取引環境です。」

「重要なのは、連邦政府による規制体制を設置させることだと思います。」

今ある規制は、四角い穴に円い釘を打っているようなもの

仮想通貨のエコシステムがいかに急速発展しているかを踏まえると、 現時点で規定されているどのルールも適切ではないとBair氏は言います。

「今現在ある規制の多くは…少しでも規制できているとすればですが…、送金手段として規制されています。 四角い穴に円い釘を無理やり捻じ込んでいるようなものです。」

CoinPostの関連記事

米SECの仮想通貨締め付けを痛烈批判、『クリプト・ママ』が考える規制当局のあり方とは
アメリカSECのコミッショナーの1人で、仮想通貨界隈から「クリプト・ママ」と呼ばれるHester Peirce氏が米国のカンファレンスに登壇。新技術の過度な規制でイノベーションを妨げるべきではないと呼びかけた。
「仮想通貨及び先物取引の規制には『害のない』アプローチを」米国CFTC委員長が語る
米国CFTCのジャンカルロ委員長が9月14日、CNBCのインタビューにて、仮想通貨を含む商品先物取引について、商品を損ねない形(「害のない」アプローチ)で規制を実施することの重要性を強調した。英国FCAが最近下した先物契約の認可を念頭に置いたものと見られる。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/11 金曜日
17:22
ライブピア(LPT)の特徴と将来性、おすすめ取引所
ブロックチェーンで動画配信を効率化するLivepeer(LPT)の仕組みや特徴、AI機能、将来性、リスクをわかりやすく解説。
14:15
トランプ関税と貿易摩擦はビットコインに有利に働くか グレースケール考察
関税ショックとビットコイン 米暗号資産(仮想通貨)投資会社グレースケールは9日に発表した市場レポートで、関税と貿易摩擦は中期的にはビットコイン(BTC)の普及にプラスに働く可能…
13:40
金融庁、暗号資産を2分類する新規制案などで意見募集
金融庁が暗号資産規制の新枠組みを提案。資金調達型と非資金調達型の2類型に分け、それぞれ異なる規制を適用する方針。ビットコインなどの非資金調達型と、ユーティリティトークンなどの資金調達型で情報開示等の要件が異なる。利用者保護とイノベーション促進のバランスを重視。
13:00
リップルとSEC、和解に向け法的手続き一時停止を共同申請
リップルとSECが4月10日に第2巡回控訴裁判所へ法的手続き一時停止を共同申請。原則的合意に達し和解へ前進。リップルは同時期に12億5000万ドルでHidden Road買収を発表し、仮想通貨業界初のグローバルプライムブローカーとなった。
11:30
Glassnodeが読み解く仮想通貨市場の構造変化 ビットコインとイーサリアムに広がる格差
Glassnode最新レポート:トランプ大統領の「解放の日」関税発表による金融市場動揺で仮想通貨全体に圧力。オンチェーンデータが示す資本流入減少とBTC/ETH間の歴史的乖離などを分析。
11:20
米トランプ大統領、DeFiの税務報告義務を廃止する法案に署名
米トランプ大統領がIRSによるDeFiブローカー規則を廃止する法案に署名。過度な規制とプライバシー侵害の懸念を払拭したことになる。業界団体は『DeFiの技術的現実を考慮した法整備』の必要性を唱えている。
10:10
米SEC企業金融局、仮想通貨の情報開示に関するガイダンス公開
米SECの企業金融局は、仮想通貨への証券法の適用に関するガイダンスを公開。今回のガイダンスに拘束力はないとした上で、情報開示要件について説明している。
09:45
米SEC、ソラナ基盤の通信系DePIN「Helium」への訴訟を取り下げへ
米SECがHeliumが運営するNova Labsへの訴訟を取り下げることに合意した。Heliumは関連トークンが証券でないことが明確化され、DePIN業界全体に朗報だとしている。
08:35
ビットコイン100万円急落、関税政策混乱による米金利急騰が引き金に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは11日、米政権による関税政策の方針が二転三転したことにより、政権への不信感が強まり米国債が急落したことを背景に、24時間で約100万円幅の下落となった。
07:40
Babylon Genesis始動、6500億円超ビットコインをステーキング
仮想通貨ビットコインのステーキングプロトコルBabylonが「Genesis」メインネットを正式立ち上げ。40億ドル超のBTCをロックし、ビットコインを分散型経済の基盤へ変革。
06:55
カルダノのホスキンソン氏が強気予想「BTCは25年に25万ドル到達の可能性」
カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は2025年か2026年に25万ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示した。その根拠を説明している。
06:39
仮想通貨用語まとめ|投資初心者向けのポイント解説一覧
投資初心者のための「仮想通貨用語まとめ」を作成。ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など知名度の高い仮想通貨名と重要な関連用語、国内外の主要取引所名、マイニング関連用語集などを幅広く解説!仮想通貨投資の入門編としてお役立て下さい。
06:12
ナスダック、アバランチ現物ETFの上場申請をSECに提出
米ナスダックが仮想通貨アバランチへの間接投資を可能にするVanEck Avalanche TrustのETF上場申請をSECに提出。3月のデラウェア州での信託登録に続く動きで、承認されれば投資家は直接保有せずAVAX価格に連動した投資が可能になる。
05:50
トランプ家の仮想通貨プロジェクトWLFI、11億円相当のイーサリアム売却の報道を否定
トランプ一家が支援するWorld Liberty Financialは、大幅な損失でイーサリアムを売却したとする報道を「完全に不正確」と否定。Arkhamが特定したウォレットとの関連性についても疑問が残る。
04/10 木曜日
15:47
経産省、総額2億円の懸賞金事業で「ブロックチェーン×量子コンピュータ」などの革新的ソリューションを募集開始
経済産業省は課題解決型懸賞金事業「NEDO Challenge」を通じて、ブロックチェーンと量子コンピュータを融合したテーマなど複数の課題に対し、最高4000万円を含む総額2億円の賞金を用意した。募集期間は6月16日までで、日本に拠点を持つ法人・個人・グループが応募可能。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧