- SEC、今後ICO参加者へ実質的な救済措置を検討
- 米国時間20日、アメリカ証券取引委員会(以下SEC)のStephanie Avakian氏は、ICOの今後の規制について発表。ICO完了後にプロジェクトを遂行しなかったプロジェクトに対して、より本質的な処置を取っていく方針を明らかにした。SECは投資家保護の観点から市場整備により一層力を入れる。
- ビットコインに紐づく金融商品に対する取り組み
- SECは木曜日、VanEck社とSolidX社によって提案されているビットコインETFに関して、正式な確認作業を始めたと発表、SECにとっては忙しい1週間を締めくくる声明となった。
SEC、今後ICO参加者へ実質的な救済措置を検討
米証券取引委員会(以下SEC)のStephanie Avakian氏は、9月20日、ICOの今後の規制について触れました。
Avakian氏によると、SECは今後ICOを通じて非行や詐欺行為などを行なった場合、より本質的な措置をとっていく方針とのことです。
ICOは、その目新しさや、基礎にあるブロックチェーン技術の利便性によって投資家たちの興味を惹きつける反面、こうした市場の活気が、ICOがハイリスクである実態を隠してしまっていると同氏は言います。
ICOがハイリスクである原因としては、明らかに詐欺のものや不備のあるビジネスモデルを有している傾向、実際にプロダクトの無い状態でプレセールが実施されること、などを挙げています。
Avarkian氏によれば、SECは詐欺でないICOの扱い肩を決めようと尽力しているとのことで、法的に投資家保護を徹底しながら、ICOという新たな資金調達方法を促進していきたいとしました。
SECはこれまでも、ICOに対する注意を投資家へ向けて呼びかけており、ICOプロジェクト戦略の一つとして、昨年末流行していた有名人による宣伝が激減したことを成果の一つとして挙げました。
ビットコインに紐づく金融商品に対する取り組み
またSECは木曜日、VanEck社とSolidX社によって提案されているビットコインETFに関して、正式な確認作業を始めたと発表しました。
今回申請されているこのビットコインETFは、仮想通貨の先物契約の代わりにvitcoinを保有し、投資家がビットコインを紛失したり盗難されたりするリスクに対する包括的な保険を提供できるものとして報道されています。
数日前には、CryptoMomの呼び名で親しまれているSECコミッショナー、Hester Peirce氏も仮想通貨に伴うリスクを理由に、新たな技術を完全に否定すべきではないと主張していました。
アメリカの不透明な規制方針、定まらない仮想通貨の課税方法や法的立ち位置は仮想通貨界隈の課題の一つで、特に経済大国と呼ばれるアメリカ、中国や日本の規制方針はとりわけ注目を浴びています。
引き続きビットコインETFなどに関する最新情報を、随時発信していく予定です。
SEC Director Vows ‘More Substantial’ Enforcement Against Illegal ICOs
September 21st, 2018 By Kevin O’Brien
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