TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

リップルの提携企業7社:最大70%のコスト削減「xRapid」の利用体制整う

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リップル社の提携先7社:xRapidの利用体制整う
英ロンドンのMercury FX、米国の大手取引所Bittrex、東証一部上場企業SBIホールディングスなど、米Ripple社の提携先7社では、「xRapid」の利用体制を整えている。

リップルの躍進

リップル社はブロックチェーン技術(分散台帳技術)を基盤として銀行や企業間、顧客などの国際送金を効率的かつ安全に実行するためのシステムを提供しており、数々の企業や金融機関との提携を進め、その躍進はとどまるところを知りません。

また数日前には、9月20日から21日にかけてリップル(XRP)が急騰し、一時前日比100%を超えるなど、世間の注目を集めています。

この高騰の理由の一つに、リップル社製品の一つである「xRapid」の存在が考えられ、最近リップル社のアジア太平洋地域、中東地域の規制関係担当の代表Sagar Sarbhai氏は、CNBCのインタビューで約1ヶ月後のxRapid商業使用開始に向けギアを上げているという旨の発言をしています。

xRapidとは

米Ripple社は、ブロックチェーン技術(分散台帳技術)を基盤として、銀行や企業間、顧客などの国際送金を効率的かつ安全に実行するためのシステムを提供します。

RippleNetは、Ripple社が運営する、ブロックチェーンを基盤とした国際送金ネットワークで、Ripple社が企業と提携するとき、その企業は通常RippleNetに参加することになります。

RippleNetに接続するための手段として、Ripple社はいくつかのプロダクトを金融機関などに提供しており、主に「xCurrent、xRapid、xVia」の3プロダクトがあります。

  • xCurrent:金融機関とRippleNetを接続するためのソリューション
  • xRapid:XRP通貨を利用し、主に新興国市場への支払いにおける流動性コストを最小限にするためのソリューション
  • xVia:一般企業とRippleNetを接続し、請求書などの豊富な送金情報を送信するためのソリューション

xRapidは、流動性コストを最小化したい送金業者やその他の金融機関のためのソリューションです。

新興市場への送金においては事前に現地通貨を用意する必要があり、流動性コストは高くなります。

xRapidでは、XRPをブリッジ通貨とすることで、流動性面での資本要件を大幅に引き下げることができます。

多くのXRP保有者にとって、最も重要な関心事が、XRP通貨が実際に利用されるかということですが、RippleNet上のプロダクトのうち、実際にXRP通貨を利用するのは(xCurrent、xViaではなく)xRapidです。

したがって、3つのプロダクトの中では、xRapidの利用が公表されることが、XRPの価格上昇に最も大きな影響を与えます。

(他のプロダクトの詳細は以前のコインポストの記事をご参照ください。)

xRapidの実績

xRapidは、第三者機関の送金を手助けするツールで、選ばれた第三者機関に送金され、その機関は通貨からXRPに変換しそれを海外に送金し、送金先の国の通貨にまた変換し、最終的に口座に送られます。

今年の5月には、メキシコからアメリカへの送金テストなど試験的運用も行われ、成功を収めています。

リップル社の発表では、このサービスにより「銀行を仲介するよりもコストを最大70%削減できる」としており、またプレスリリースによると、金融機関はこのサービスを利用することで、従来の方法を用いるよりも40〜70%送金コストを削減できるそうです。

また、従来の方法では国境を跨いでの送金は平均で2、3日かかるところを、xRapidはほんの数分で行うことができるとされています。

リップルの提携先7社:xRapid利用体制整う

リップルとのパートナーである、海外の仮想通貨取引所Bittrex、Bitso、Coins.phは、国境を超えた安い手数料での即時決済を可能にするため、xRapidを利用する予定です。

またロンドンに拠点を置くMercury FXも提携しており、試験調査を行った際は、xRapidの決済速度を「信じられないスピードだ」と評しています。

他にxRapidの利用を計画している企業には、主にアメリカ、メキシコ、香港で活動をし、銀行以外の顧客に国境を超えた決済サービスを提供するCuallix社、SBIの提供する新たな仮想通貨取引所SBIバーチャル・カレンシーズ、カナダの国境を超えた決済サービスを提供するZip Remit社などが挙げられます。

上記の7社に加え、IDT corporation、MoneyGram、Cambridge Global Paymentsなど、その他複数の企業がxRapidの試験調査に乗り出すなど、xRapid導入に向けた様々な動きが見られます。

また10月1日から2日間に渡って開催されるリップル社主催の国際カンファレンス「SWELL」を控えるなど、今後のリップル社の動向には注目が集まっています。

CoinPostの関連記事

ついに仮想通貨XRPの本格始動か?約1ヶ月でのxRapidの商業普及化をリップル社Sarbhai氏が示唆
9月17日にリップル社でアジア太平洋地域規制対応責任者を務めるSarbhai氏がCNBCのインタビューに応じ、今後xRapidの商業普及を示唆した。
リップル最重要カンファレンス『SWELL 2018』特集|仮想通貨XRP価格への影響は
仮想通貨リップル(XRP)をテーマにした世界最大級のカンファレンス「SWELL 2018」。元米大統領のビルクリントン氏や、サウジアラビアやブラジルの中央銀行責任者が登壇することで、ビットコイン市場や株式市場からも高い関心を集めている。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOL史上最高値更新やXRP高騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧