はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ICO Ratingが仮想通貨取引所100社のセキュリティー格付けを公開|Coinbaseが1位、Zaifは89位に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

取引所セキュリティに関するレポート
ICO評価サイトのICO Ratingが仮想通貨取引所セキュリティ格付けレポートを発表した。仮想通貨取引所は現在200以上あると言われているが、今回は取引量が1日で100万ドル以上を記録している上位100の取引所を対象にセキュリティーに関する調査と格付けが行われた。

問題視される仮想通貨取引所のセキュリティ

現在、大きな課題となっている仮想通貨取引所のセキュリティー。1月のコインチェック事件を皮切りに、2週間前のZaifハッキング事件など、仮想通貨の盗難事件のニュースが絶えない。

取引所側もセキュリティの重要性を認識し対応こそ行なっていると考えられるが、調査結果によると54%の仮想通貨取引所が少なくとも1つ以上のセキュリティ面での手薄な警備体制を有していることが明らかになった。

CoinPostでも、取引所のセキュリティに関する専門家の意見を聞くことが多くある中で聞こえてくるのは、取引所が未だ包括的なセキュリティの部分で不十分であるとの指摘だ。

コインチェックの時にも問題になったホットウォレットとコールドウォレットの問題や、アクセス権となる秘密鍵の管理方法などは、ハッキングが相次いだことでより強固になっている現状があるが、その他の攻撃対象となり得る部分を包括的にセキュリティ補完の必要性が訴えられていた。

今回公開されたICORatingのレポート では、内部的なセキュリティにまでフォーカスする点では不十分との指摘がされる可能性は考えられるが、顧客のデータや資産を扱う仮想通貨取引所セキュリティを複数の観点でレーティング、今回は取引量が1日で100万ドル以上を記録している上位100の取引所を対象に格付けが行われた。

調査結果

調査の結果、仮想通貨取引所の不備な点が判明した。

  • 41%の取引所が8文字以下のパスワードを容認
  • 37%が文字、または数字のみのパスワードを容認
  • 5%の取引所はemail承認無しで口座開設が可能
  • 3%が2段階認証無し

またわずか4%の取引所のみがドメインセキュリティにおけるベストプラクティスを有していると公表された。

下記の4点を元に100点満点で企業を評価した。

  1. コンソールエラー
  2. 顧客口座のセキュリティ
  3. ドメイン・登録業者のセキュリティ
  4. ウェブプロトコルのセキュリティ

その結果、上位10の仮想通貨取引所は以下の結果となった。

出典:ICORating

日本で有名な取引所ではCoinbaseが1位、6月に日本撤退を余儀なくされたKrakenが2位、BitMEXが3位にランクインした。

その他、主な取引所のランクは以下の通り。

  • Binance…17位
  • bitFlyer…37位
  • OKEx…42位
  • Huobi…47位
  • Gemini…55位
  • Fcoin…75位
  • Zaif…89位
  • BTCBOX…97位
  • OKCoin.cn…100位

という結果となった。

日本の取引所ではbitFlyerが37位に。

出典:ICORating

2週間前にハッキングによる資金流出事件が発覚したZaifは89位に、ランクインしている。

出典:ICORating

今回のICO Ratingによる調査のパラメーターには送信元検証や出金チェックなどのセキュリティ項目は含まれなかったものの、仮想通貨取引所の現状と全体的な改善点を指摘する有用なレポートだと言えるだろう。

参考記事:ICORatingのレポート

▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/07 金曜日
07:45
年間10兆ドル超のステーブルコイン取引を扱う7団体、決済標準化コンソーシアムを設立
ファイアブロックスやソラナ財団など7団体がブロックチェーン・ペイメンツ・コンソーシアムを設立した。クロスチェーンのステーブルコイン取引を標準化し、従来の決済と同様の利便性を図る。
07:05
SBIデジタルマーケット、チェーンリンクと提携
SBIデジタルマーケットは、チェーンリンクと戦略的パートナーシップを締結。これからチェーンリンクの技術を活用して、TradFiとDeFiの橋渡しをすると説明している。
06:45
グーグル・ファイナンスが予測市場データなどを統合、金融情報機能を大幅強化
グーグルが金融情報検索にカルシとポリマーケットのデータを統合し、将来の市場イベントに関する質問に回答できるようになった。
06:25
トム・リーのビットマインが210億円相当のイーサリアムを追加購入、2600億円の含み損抱えるも買い増し継続
ビットマインが6日にも約1.4億ドル相当のイーサリアムを追加購入。17億ドルの含み損を抱えながらも下落局面での買い増しを継続。
05:50
JPモルガン、ビットコイン価格予測を17万ドルに引き上げ その条件は=The Block
JPモルガンのアナリストがビットコインの今後6カ月から12カ月の価格予測を17万ドルに引き上げた。レバレッジ調整の進展と金に対する相対的な魅力の向上が理由だという。
05:30
アークのキャシー・ウッドCEO、2030年のビットコイン価格予測を大幅下方修正 150万ドルから120万ドルに
アークインベストのキャシー・ウッド氏が2030年のビットコイン強気予測を150万ドルから120万ドルに引き下げた。ステーブルコインの急速な普及が理由だという。
11/06 木曜日
16:25
ソラナ特化型戦略企業「SOLプラネット」が設立される
ソラナブロックチェーンに特化した戦略企業「株式会社SOLプラネット」が2025年11月4日に設立。外資系金融出身の野坂幸司氏がCEOを務め、企業向けにコンサルティングからインフラ構築まで一貫したサービスを提供する。
15:57
イギリス・カナダが米国に追随、ステーブルコイン規制を推進
イギリスとカナダが相次いでステーブルコイン規制計画を発表。イングランド銀行は米国と足並みを揃えた規制枠組みの導入を表明し、カナダも法定通貨担保型発行者への規制強化を打ち出した。
13:50
仮想通貨「最後の1000倍成長チャンス」はプライバシー分野、ゼロ知識証明技術が実用化された今が転換点
ソラナHeliusのMert Mumtaz CEOは、仮想通貨ではプライバシー領域が最後に残った課題であり、市場が未開拓であるため、「最後の1000倍」であり、大きなチャンスが期待できると主張した。
13:30
新規レイヤー1「モナド」、11月24日にメインネット稼働へ
モナド財団が11月24日にメインネットをローンチすると発表。毎秒1万件のトランザクション処理とEVM互換を実現する次世代レイヤー1ブロックチェーン。総額2億4000万ドルを調達し、約23万人へのエアドロップも実施。
13:20
仮想通貨が他のリスク資産に遅れを取っている理由は? 最新市場分析
大手マーケットメイカーのウィンターミュートが仮想通貨市場の最新レポートを公開した。ビットコインなどのパフォーマンスが株式など他のリスク資産より低迷している理由を分析している。
13:00
ソラナ・カンパニーが最大153億円の自社株買いを承認、仮想通貨財務企業の戦略転換が加速
ソラナ保有企業のソラナ・カンパニーが最大1億ドルの自社株買いプログラムを承認した。仮想通貨財務企業による株価対策が広がっている。
11:46
仮想通貨反発でビットコイン10万ドル台回復、トランプ大統領の「米国をビットコイン大国に」宣言再び
ビットコインが102,900ドルに反発も週初来7%安の下落基調。イーサリアムは7.6%高で市場をアウトパフォーム。トランプ大統領が「米国をビットコイン超大国に」と改めて宣言。政府閉鎖長期化で仮想通貨規制の進展に懸念も。
11:10
ウィズダムツリー、チェーンリンクと提携 ファンドデータをオンチェーン化に
ウィズダムツリーがチェーンリンクと提携し、トークン化プライベートクレジットファンドCRDTのNAVデータをブロックチェーン上に記録。機関投資家のDeFi参入を促す新たな取り組み。
10:50
ビットコイン財務企業FUTURE、下落相場も約53億円を資金調達
スイスの仮想通貨ビットコイン財務企業FUTUREは、約53億円の資金調達を完了したことを発表。出資者や支援者に著名な企業や人物が名を連ねており、今後の事業展開に注目が集まる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧