- メルカリがブロックチェーン進出か
- 大手オンラインフリマのメルカリが4日、新たなアプリ『Mercari X』(メルカリX)を披露。ブロックチェーン技術を用いて「新たな価値交換システム」の構築を目指している事が発表された。
著名ニュースサイトビジネスインサイダージャパン の報道によると、大手オンライン・フリマのメルカリは昨日「Mercari Tech Conf 2018」を開催し、今まで謎に包まれていた同社の金融事業子会社『メルペイ』とテスト中とされている新アプリ『Mercari X』(メルカリ X)を披露した。
メルペイとは
17年に設立された「メルペイ」のCTOを勤める曾川景介氏はこのサービスが単純な決済手段ではなく、シェアリングなどの様な取引データから生まれる「価値交換と信用」によるスコア化する(いわばクレジット=個人信用度)と強調し、このように述べた。
「メルカリでは“物”の流動性を高めた。ペイではお金の流動性を高める。メルペイでは、お金がなくても使えるようなメルカリを目指す。」
また、同システムの開発担当者によると、リリースまでそう遠くはないようである。
Mercari X
『Mercari X』とは、メルカリ社が独自のブロックチェーンと暗号化通貨(仮想通貨)を使った新たなアプリサービスであり、「現在では社内テストのみで、一般公開の予定は無い」という。
なお、同誌によれば、「Mercari X自体は社内プロダクトではあるものの、ブロックチェーンの標準化に関する国際的な会合への参加やエンジニア向けの勉強会の開催も行っており、最新の動向には常に気を配っている」とのこと。
しかし現時点では、金融庁の仮想通貨交換業者登録一覧に社名が乗っていないことから、直近で『メルペイ』が仮想通貨関連プロトコルを用いることはないとされているようだ。
日本におけるブロックチェーンの展望
日本におけるブロックチェーン業界における発展では、SBIとリップルの提携による決済アプリ「Money Tap」や、仮想通貨ALISとマイクロソフトの「投げ銭」 API協業開発などが挙げられる。
他にも先月、LINEが独自のブロックチェーンと仮想通貨を発行する予定を発表している。
また、ビジネスインサイダージャパンが報じたように、メルカリは新興ブロックチェーン事業に参入することにより、以前から目指している「物理的な貨幣が必要ない世界」を実現することの一助となると考えられる。
今後もどのような企業がブロックチェーン技術に目をつけるか注目が集まる所だ。
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