はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国政府、仮想通貨のエアドロップ(無料配布)も違法ICOとして弾圧対象に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨エアドロップも違法ICO扱いに
仮想通貨関連事業への弾圧を強める中国は、中央銀行の新たな報告書を通してエアドロップに関して言及。仮想通貨トークンを不当に流通させる「違法ICO」の一環だとして問題視、取り締まり強化対象になるとした。
エアドロップとは
仮想通貨トークンにおける認知度向上マーケティングの一種で、少額の仮想通貨トークンを「無料で入手」することが出来るキャンペーンのこと。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

仮想通貨エアドロップも違法ICO扱いに

中国政府は昨年9月から、ICOを含む仮想通貨プロジェクトに加え、仮想通貨取引所、マイニング関連事業にも規制を強めるなど強制手段を施しており、主要都市での仮想通貨に関するプロモーションイベントを全面的に禁じている。

さらに先日、メッセンジャーアプリWeChat上の仮想通貨・ブロックチェーン関連アカウントが停止され、中国検索エンジン最大手Baiduのフォーラムにおける仮想通貨関連投稿も禁止とするなど、極めて厳しい取り締まり対象となっている。

そして今回、中国の中央銀行により公開された『金融安定報告書』の【仮想通貨分野の関連リスクと防止】というテーマにおいて、ICOだけでなく、エアドロップも対象範囲に含まれていることが判明した。

エアドロップとICOに対する中央銀行の姿勢とは

中央銀行は、同報告書を通して、中国政府へのエアドロップを含む仮想通貨業界に対する今後の政策に関する提案を以下の様に記述した。

仮想通貨業界に対する監視は積極的に取り組んでおり、リスクの防止策は有効に進んでいるが、未だ違法な金融ビジネスが形を変え、業務を海外へ移転するなどし、詐欺等違法行為を行なっている現状がある。

その一部として、直接トークンの販売を行わずに、エアドロップという形で市場へトークンを流し、発行側が一部トークンを保有しながら、何らかの方法でその価値を持ち上げることで金儲けしようとする、いわば”形を変えたICO”もある。

したがって、金融市場の秩序を維持し、投資家を保護するため、投機リスクを明かし、国際的監査と対策の協力に携わりながら、違法・詐欺行為の早期発見・早期処理を行うことが必要である。

出典:PBOC

中国の止まらぬ弾圧

今年8月、「中国インターネット金融協会(NIFA)」という中央銀行主導の自主規制団体は、独自のプラットフォームに「トークン販売」というカテゴリーを追加し、公衆から違法と思われるICOに対する告発が可能となった。

一方で、今回言及されたエアドロップに対する禁止手段は明確に述べられていないが、SNSや仮想通貨取引所(VPN経由)などを通じて配布されるエアドロップのPRやマーケティングに対する、さらなる取り締まりも考えられる。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

中国コンソーシアムFISCO、中国当局向けに「監視」ノードを実装したブロックチェーンプラットフォーム公開へ
中国金融コンソーシアムFISCOは、コインレス・ブロックチェーンプラットフォーム「FISCO BCOS」を発表する。
中国仮想通貨規制強化も、裏で取引が継続される秘密|ビットコインを支える実情が明らかに
北京当局が決済サービス事業者と連携して、中国投資家に仮想通貨取引サービスを提供する国外124の取引所とのアクセスを遮断する意向が報じられた。だが、取引は主にVPN上のP2P通信で行われていることから、業界関係者の間では、規制はこれまで同様有名無実化するという声が強い。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧