- ナスダックやフィデリティ等の大手企業が仮想通貨商品取引所に総額31億円を出資
- 米国の規制に従い仮想通貨の現物と先物提供を目指す仮想通貨取引所ErisXがシリーズB投資ラウンドを完了し、総額31億円分の資金をナスダック、ビットメイン、マネックスグループ等の大手企業21社から調達した事を発表した。認可が通り次第、来年の発足を予定している。
ナスダックやフィデリティがErisXに総額31億円を出資
近日、仮想通貨に関する介入が話題となっているナスダックやフィデリティのさらなる仮想通貨への興味を示す動きが明らかとなっている。
米CFTCの規制に準拠した仮想通貨商品取引所の発足を目指すErisX社がシリーズBの投資ラウンドを完了した事を発表し、総額27.5億ドル(約31億円)相当の資金を大手企業21社から調達した。
ErisX社はビットコイン、イーサリアム、そしてライトコインの3通貨の現物取引と先物商品提供を目指しているとロイター社は報じている。
また現在ErisX社は米商品先物取引委員会( CFTC)にデリバティブ清算機関(DCO)としての手続きを申請の認可を待っている最中で、認可は早くて2019年の第1四半期(1月から3月)頃をメドにしている。
出資された資金の目的について、ErisXのCEOであるThomas Chippas氏は会社の規模拡大を念頭 に、人員補強や
インフラを組み立て、規制に則ったデジタル通貨の為の市場を開発する必要なステップを踏んでいく
為に利用すると述べた。
出資企業
投資第一ラウンドではTD Ameritradeホールディングスや世界最大級の先物マーケットを提供するCboe Global Markets Incなどが出資していたが、今回のシリーズB投資ラウンドでErisXに投資している戦略的パートナー企業は有名な大手企業が名を連ねている。
既に21社がパートナー企業となっているが、その中でも以下の通り、日本の大手金融企業であるマネックスグループも含まれている点に注目していただきたい。
- ビットメイン
- フィデリティ
- Cboe
- Consensys
- CTC
- Digital Currency Group
- Nasdaq
- Monex Group
- Pantera Capital
- TD Ameritrade
マイニングの大手企業であるビットメイン社のCEOであるジハン・ウー氏は
我々の顧客の多くが様々なヘッジングができるソリューションを求めている為、米国の規制に準拠した形で現物や先物取引を提供するErisXの様なプラットフォームは大歓迎だ。
この戦略的なパートナーシップを有益だと感じるだろう。
今回の発表の重要性
上述した通り、数々の有名・大手企業が来年発足予定の規制に準拠した仮想通貨商品を提供する取引所ErisXに出資している事は仮想通貨への関心度や興味の高さを示している為、大変意義深いと言える。
また先月の仮想通貨急落で価格のマイナス面にどうしても目が行ってしまうが、冷静に判断してみると状況は昨年とまるで違う。ナスダックの運営元であるインターコンチネンタル取引所(ICE)は仮想通貨ビットコインの先物取引を来月、19年1月に予定している。
またナスダックも先月末にビットコインETFを申請中のETFに特化した金融大手Van Eck社のGabor Gurbacs氏が示唆していた「ビットコイン先物取引などのデジタル・アセット商品を提供する予定」を昨晩正式に認めている。
このような大きなファンダメンタルズが既に出ている為、多くの専門家が2019年の第1四半期(1月〜3月)を市場回復の時期として見込んでいるが、ErisX社の報道でさらに期待が高まる可能性がある。
仮想通貨市場が下落していても、機関投資家を迎え入れる準備は確実に進んでいる。
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