はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

サウジアラビアとアラブ首長国連邦の中央銀行:銀行間取引のための仮想通貨を共同開発

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中東の中央銀行:銀行間取引のための仮想通貨を共同開発
アラブ首長国連邦とサウジアラビアは、両国間の金融取引を円滑に行うため、デジタル通貨の開発作業を開始した。成功した場合、中東6か国からなる湾岸協力理事会レベルにも協力を促すことになる。

中東の中央銀行:銀行間取引のための仮想通貨を共同開発

12月12日のアラブ首長国連邦(以下、UAE)の英字新聞「Gulf News」の報道によると、UAE中央銀行は、サウジアラビアの中央銀行であるサウジアラビア通貨機構(以下、SAMA)とともに、両国間の金融取引をより円滑に行うため、デジタル通貨の開発作業を開始した。

上記2国間における共同でのブロックチェーンを基盤とするデジタル通貨開発計画に関して、その準備段階となる調査作業が開始されたことは、昨年12月に報道されていたが、今回の報道で、その計画が着実に前進したことが明らかになった形だ。

UAE中央銀行は、次のような声明を公表している。

UAE中央銀行とSAMAは、共同の仮想通貨と分散元帳の概念実証(PoC)を行う予定である。 PoCの設計は、主に参加者間における「中央銀行資産(仮想通貨)」の所有権の移転に焦点を当てる。

また、UAE中央銀行のMubarak Rashid Al Mansouri総裁は、12日から首都アブダビで始まったアラブ・フィンテック・シンポジウムで、次のようにコメントしている。

UAEの中央銀行は、国境を越えた決済を促進するため、SAMAと協力し、ブロックチェーン技術に基づくデジタル通貨を発行する独自プロジェクトに取り組んでいる。 両国の法定通貨により裏付けられたデジタル通貨を使用する。このような分野で協力が行われることは、おそらく初めてのことだろう。

プロジェクトの詳細はまだ協議中だが、このデジタル通貨は一般市民ではなく、銀行間での決済のみに使用されることになるという。

さらに同氏は、このプロジェクトが成功した場合、中東6か国からなる湾岸協力理事会(GCC)レベル、そして世界の他の国々と、同様の協力を促すことになるだろうと付け加えた。

仮想通貨は必ずしもイスラム法に反するものではないという、有力なイスラム法学者による正式判断が出されて以来、UAEとサウジアラビア両国は、ブロックチェーン技術の導入に積極的に取り組んでいるようだ。

中東諸国とブロックチェーン

サウジアラビアの中央銀行「SAMA」は今年2月、米リップル社と提携し、銀行間の即時国際決済にリップル社のソフトウェアxCurrentを利用した試験プログラムを行うことを発表した。

一方UAE(アラブ首長国連邦)は、より積極的にブロックチェーン技術の導入を行っている。

UAEが、ICOを「有価証券」として承認し、企業や新興企業の資金調達に向けた手段としてICOを導入、 企業による資金調達を強化する計画があることが、今年10月に報道されている。 2019年上半期終了までに、そのための規制の枠組みを整備するという。

また、UAEの首長国の一つであるドバイは、5月にブロックチェーン事業登記制度を開始し、IBMと共同で、ブロックチェーン技術により、ビジネス文書やライセンスのデジタル取引を効率化するプロジェクトに着手している。

さらに、ドバイ全土の土地登記情報や、企業の登記情報などをブロックチェーン上に記録する計画もあり、2020年までに、政府も含め、世界初の完全なブロックチェーン都市となることを目指しているという。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者8,000名突破。

CoinPostの関連記事

中東の仮想通貨取引所が世界初となる中央銀行認可間近か、『アラブマネー』流入期待も
中東Rain Financialが『認可待ちリスト』入りしたことが明らかに。中東の法定通貨を介して仮想通貨市場へのアクセスが解放され、原油や天然ガスなどの「莫大な富(アラブマネー)」が流れ込んでくる可能性もある。
リップル社アラブ首長国連邦で注目/XRPもドバイ最大級の取引所に上場予定
ドバイの最大仮想通貨取引所であるBitOasisでは、XRPの取引が今週末から可能になる予定です。このニュースは、アラブ首長国連邦(以下、UAE)のRAKBANKがインドでのブロックチェーンの即時決済のためリップル社と提携したことに続いて、発表されました。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/09 日曜日
11:30
週明けから急落のビットコイン、相場復調の前提条件は?|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場は続落の見通し。AIバブル崩壊や景気後退懸念から1560万円周辺まで下落。ただし短期筋の97%が含み損となっており、下値余地は限定的との指摘も。bitbankアナリストが今後の展望を解説。
11:00
週刊ニュース|金融庁の仮想通貨ETF関連デリバティブ国内提供への見解に高い関心
今週は、暗号資産ETF関連デリバティブの国内提供に対する金融庁の見解、ビットコインの10万ドル割れ、仮想通貨の最新市場分析に関する記事が関心を集めた。
11/08 土曜日
13:55
JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
13:30
イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。
05:35
リップルのロング社長、IPOの予定なしと再度表明
リップル社のモニカ・ロング社長が株式公開の計画はないと再び明言した。同社は企業価値400億ドルで5億ドルの資金調達を完了し、十分な資本があると説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧