はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインクジラの再活発化を指摘 仮想通貨分析機関Filpside Cryptoが報告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

休眠状態の『ビットコイン』が再び活動を開始
Filpside Cryptoの分析によれば、取引記録が観測されていない、いわゆる『休眠状態』のビットコイン口座がここ数か月の内に活発に活動している。ビットコイン全体の60%以上を占めるこれらの口座がビットコイン価格に更なる影響を与え可能性を指摘した。

休眠状態のビットコイン口座

仮想通貨の分析機関であるFlipside Cryptoがビットコイン価格が再び変動する可能性があることを報告している。2018年以降低価格の相場が続いているビットコインだが、Flipside Crytoの分析によれば取引記録が観測されていない、いわゆる『休眠状態』の大量資金を有したビットコイン口座がここ数か月の内に活発に活動しているようだ。

出典:Flipside Crypto

この『休眠状態』にあるビットコイン口座は数多く存在しており、いずれも半年から2年半以上全く手がつけられていないものも多く存在する。しかし、Flipside Cryptoの調査によると、昨年の10月からそれらの口座からコインの移動が次々に観測されており、過去30日間に取引が行なわれた(アクティブになった)デジタルウォレットは、ビットコイン全体の60%以上を占めるという報告している。

出典:Flipside Crypto

FlipsideのData Science主任であるEric Stone氏は、「これは確実に大きな動きであり、価格変動を引き起こす可能性が十分にある」と語っている。

Stone氏はさらに昨年の夏以降、ビットコインの供給量は40%増加しており、このトレンドは2015年から2017年に起きた供給量と似ていると説明した。ボラティリティが高く、相場も大きく変動した2017年にビットコインの最高価格である220万円に到達した時点と類似点があり、ボラティリティの高まりによって、大口の資金の動きが活性化することを指摘した。

驚くべきことに、ビットコイン全体の85%はたった1000口座によってシェアを占められている。その多くはビットコインが発行された初期段階に購入されたもの、いずれも過去2年間、価格高騰が続いてたこともあり、口座が『休眠状態』になっている。

FlipsideのCEOであるDavid Balter氏もこれらの口座が再び動き出していることは間違いないと強調した。

またStone氏はこれらの口座が活発になれば価格に大きな影響を及ぼすことは必至であり、言い換れば『休眠状態』の口座が更に2年以上の休眠を続ける理由が何もない、と今後もこの傾向が続くと語っている。

別機関のDelphi社も、UTXOという独自の手法でビットコインの『休眠』期間を分析しており、いずれも休眠期間を表す値が限界点を迎えていると説明しているなど、今後大口の動きが活性化するとの指摘は、多方面から指摘されている。

クジラの動きは市場を安定化させていることを示唆する最新報告書も

大口の仮想通貨送金が確認された場合、その通貨が売却される懸念が生まれることで、売り圧力の見方が強まるが、これまでの大口の送金情報を解析したChainalysisは、むしろ市場を安定化させているとする報告書を発表している。

取引所を除く保有量上位32のウォレットを分析したChainalysisは、大口の特性として、暴落時に売却を行う訳ではなく、逆に保有量を増やす動き(買い)の結果に繋がる送金を行なっている事を指摘した。

出典:chainalysis.com

(大口が地合いの悪い7月にも活発な購入を行なった事を示すデータ)

また実際に大口が売る場合も市場に直接的な影響がでないOTC取引を利用していると掲載した。実際にOTC取引は大口投資家においても大きなメリットがあり、基本的にまだ出来高が低い仮想通貨市場の板状況を考えると、大口売却による直接的な影響は、意図しない限りかなり低いものであることが想定されるだろう。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧