- バイナンスが英ポンドとユーロ建の法定通貨取引ペアを提供する取引所を発足
- バイナンスが英ポンドとユーロ建の法定通貨取引を提供する「バイナンス・ジャージー」の発足を発表。注目点として日本の金融庁に警告を受けた経緯があるBinanceが、サポート地域に日本を指定した点だ。
バイナンスが英ポンドとユーロ建の法定通貨取引ペアを提供する取引所を発足
大手仮想通貨取引所バイナンスは16日、新たに英ポンドとユーロ建の法定通貨取引を提供する新たな取引所「バイナンス・ジャージー」の発足を発表した。
Official Launch of #Binance's EUR/GBP Fiat Exchange – https://t.co/FW7TuvT7pohttps://t.co/BG7cKD5Ukg pic.twitter.com/36R626Rxle
— Binance (@binance) 2019年1月16日
バイナンスの公式サイトによると、新たな取引所の登録と入出金は既に開始しており、KYCプロセスを完了した先着5000名には20ユーロ(約2500円)がプレゼントされるキャンペーンも実施している。
「バイナンス・ジャージ」のジャージー島はイギリスの王室属領であるが、英国の法律や政策は適用されない上、独自の議会を有している。しかしバイナンスは今回、欧州に近い位置に拠点を置く事で新たに有力な法定通貨である英ポンドとユーロ建を取り扱い、計4つの取引ペアを提供していく。
今回バイナンス・ジャージーで新たに提供される取引ペアは以下の4つである。
- BTC/GBP
- ETH/GBP
- BTC/EUR
- ETH/EUR
また注目すべき点として、「バイナンス・ジャージー」のサポートするエリア「58カ国」の中に、日本の名前が含まれている。
バイナンスは日本の金融庁から警告を受けた経緯があり、サポート地域に日本を設定していること自体、ライセンスをもたない取引所として問題視される可能性がある。
なぜ日本もサポート地域にしていされているのか?現状考えられる2点を挙げた。
一つ目は、バイナンス・ジャージーが仮想通貨取引所バイナンスと同じ技術を駆使しているものの、親元のBinance.comとは独立した団体であるため、BINANCEの見落としが起きている可能性。
期待される2点目は、現在金融庁はライセンス取得に向けて「質問票」に対する「回答書」を提出、金融庁側で回答書を受理したのは21社であることを明かして点を踏まえ、これらの取引所が日本のライセンス申請している可能性も十分考えられる点だ。これらを踏まえても今後のBINANCEの動きが日本にも及ぶかに注目が集まることは間違いないだろう。
仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるCZ氏は先ほどコインポストでも報道した仮想通貨BNBの10億円BURN(トークン焼却)を公表した際に、仮想通貨取引所がさらに多くの法定通貨ペアを提供する事で新しく仮想通貨に興味を持つ人を増やす事の重要性を以下のように語っていた。
法定通貨のオンランプをさらに提供する事、特にヨーロッパやアジアなどの大きなマーケットで提供する事を楽しみにしている。
我々は法定通貨から仮想通貨への換金をもっと簡単にする事が業界のさらなる発展と成長につながると考えている。
2019年に入り、SNSへの頻繁な投稿で定評のあるCZ氏からのツイートが一気に減少していた事を不安視する声もあったが、先ほど公開されたばかりのバーンに関する公式ブログ内でも強調した法定通貨の取引ペア増加を早くも提供、世界進出に向けた動きを見せた。
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