はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップルCEO「国際間取引だけで、年間80億ドルの利益を出す”シティバンク”に大きな変化が生まれる可能性」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リップルCEOらがBTC、XRPの将来などに言及
昨日ダボスにて行われたCNBC主催のパネルディスカッションで、リップルCEOのガーリングハウス氏やBCGデジタル・ベンチャーズの設立者らが、今後の仮想通貨・ブロックチェーン業界について議論した。

リップルCEOらがBTC、XRPの将来に言及

昨日ダボスにて行われたCNBC主催のパネルディスカッションで、米リップル社CEOのBrad Garlinghouse氏やBCGデジタル・ベンチャーズの設立者Jeff Schumacher氏らが、今後の仮想通貨、ブロックチェーン業界について語った

このディスカッションの中で、リップルCEOのGarlinghouse氏は、XRPとBTCを比較しながら、通貨の今後について見解を述べた。

現在のビットコインは、スケーラビリティ問題やPoWのモデルに限界が見えているが、これら問題に取り組む開発者も多くいるため、今後改善され、普及する可能性はある。

そのため、ビットコインの価値がゼロになるとは断言できない。

個人的には、ビットコインが本格的に成功を収める可能性があると考えており、Glen氏が言った通り、「価値の貯蔵」として、その役割を果たすことができるかもしれない。

ただリップル社としては、XRPを基に開発を進めている。なぜなら、ビットコインに比べてスケーリングがはるかに優れており、また、ビットコインよりも低価格で素早い処理が可能だからだ。

Garlinghouse氏は、このように、決済機能に焦点を当てた場合、BTCではなくXRPに軍配が上がるだろうと述べている。

XRPの普及が与える影響とは

またGarlinghouse氏は、XRPの普及により、現在の金融システムを根本的に変える可能性があると言及。

同氏曰く、現在は国際決済システムのために10兆ドル(約1,000兆円)を費やしており、もしも仮想通貨の流動性を利用した、リアルタイムでの国際間決済が可能になれば、その10兆ドルが浮くことになるという。

その浮いた資金を他の目的に使うことができるようになるため、あらゆる産業や銀行サービスに好影響を与えるとした。

また「シティバンクは、国際間の流動性管理の13%を占めており、国際間取引だけで、一年間に80億ドル(約8758億円)もの利益を出している。この部分に大きな変化が生まれるだろう。」と話し、仮想通貨、ブロックチェーン技術が巨大金融機関の形を大きく変えることになるとも発言している。

仮想通貨、ブロックチェーン普及の鍵とは

Garlinghouse氏は、仮想通貨、ブロックチェーン業界の成熟化に必要なことについても言及し、「規制当局を含む多くの人々が、仮想通貨と言えば、ダークウェブ「シルクロード」での違法取引を思い浮かべることが多い。そういった点からも、実際に、ユースケースや利用例を世間に早く示す必要がある。」と述べた。

また、世界中の政府は、(仮想通貨の)透明化を進める必要があり、アメリカ政府は、少しその部分で遅れているように感じているとしたが、米証券取引委員会(SEC)が、ICOでの詐欺行為などにしっかりと対応する姿勢は評価しているとした。

そして、こういった規制当局の取り組みが、この業界全体の成熟化につながると結論づけた。

なお、このディスカッションの終わり際に、司会者から出演者に向けて「いつ、この新興技術が普及するのか」との質問が飛んだ。

BCGデジタル・ベンチャーズの設立者Jeff Schumacher氏は、「今年の終わり頃には、それなりに技術力の向上を見ることができると思う。また、金融サービスが最初に台頭してくるとは考えておらず、証明技術などで頭角を現してくると考察している。おそらく、3年後ぐらいに、この動きが出てくるのではないか。」

と見解を述べた。

リップルCEOのGarlinghouse氏は、「短期間で、大きいインパクトを与えるとの考えが蔓延しており、長期的な影響力まで考えが及んでいない。劇的な変化が現れるまでには、少なくとも5年を要するだろう。」と、慎重な言い回しで主張した。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

CoinPostの関連記事

サウジアラビアとUAE、統一仮想通貨開発へ|XRP(リップル)やイーサリアムがデザインモデルとの見方も
サウジアラビア、UAEが共同で仮想通貨の開発を計画中であることが明らかに。両国が「7つの戦略的イニシアチブ」の立ち上げを発表。戦略的イニシアチブには「仮想通貨の共同開発」も含まれていることがわかった。
リップル社CEOが24日の「ダボス会議」関連で登壇|分散型決済システムの新時代は到来するか?
スイスの「ダボス会議(年次総会)」に関連するブロックチェーン経済フォーラムにて、リップル社CEOとポーランド金融大手ペカオ銀行の代表が「2020年の決済システム」について議論する予定。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/22 水曜日
05:30
米FRB、仮想通貨企業向けに簡易版マスターアカウント構想を発表
米FRBのクリストファー・ウォーラー理事が仮想通貨関連金融機関向けに簡易版マスターアカウントを発行する構想を発表した。FRB決済システムへの直接アクセスを可能にする新たな取り組みとなる。
10/21 火曜日
17:30
日銀副総裁、ステーブルコインが国際決済の中核担う可能性を指摘
日銀の氷見野副総裁は21日、ステーブルコインが国際決済システムの主要プレーヤーとして浮上する可能性があると指摘。世界の資産の半分がノンバンク保有で規制の枠組みが追いつかない現状に警鐘を鳴らした。
17:06
ヴィタリック、ゼロ知識証明を10倍高速化する新技術「GKRプロトコル」を解説
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、ZK証明を高速化する新技術「GKRプロトコル」を解説した。従来のSTARKと比較して約10分の1のコストで検証が可能になるという。長期目標「Lean Ethereum」の実現に向けた重要技術として注目される。
15:35
SBI系ビットポイント、法人のイーサリアム活用支援を強化 
SBIグループのビットポイントジャパンは、株式会社Def consultingとの提携により、イーサリアムを活用した法人向けの資産運用支援を強化。最新の戦略で企業価値向上を目指す。
14:08
片山さつき氏、財務大臣に起用 暗号資産規制整備にも期待
片山さつき氏が新財務相に就任。1988年に財務省入省後、金融政策や暗号資産規制、税制改革に関与してきた実績が注目されている。
13:30
X、ユーザーネーム市場を開設し最高100万ドルで販売開始
Xがプレミアム会員向けにユーザーネーム市場を開設し、非アクティブなユーザーネームを最高100万ドルで販売すると報じられた。無料の「プライオリティ」と有料の「レア」の2種類を提供する。
13:17
株価大幅下落のソラナ・カンパニー、私募株ロックアップ解除を予定通り実施へ
パンテラ・キャピタルが支援するソラナ・カンパニーは、株価下落する中、私募株のロックアップ解除を予定通り実施すると発表。「絆創膏を一気に剥がす」アプローチで、市場の圧力に対処する方針を示した。
12:50
ナスダック上場グリーンレーン、165億円調達でベラチェーン(BERA)戦略を開始
米グリーンレーン・ホールディングスが1.1億ドルの私募増資を実施し、仮想通貨BERAの保有戦略を開始すると発表した。ポリチェーン・キャピタル主導で上場企業として最大規模のベラ保有者を目指す。
11:40
アマゾンAWSの大規模障害、コインベースやロビンフッドにも影響
アマゾンAWSの障害で仮想通貨取引所コインベースや取引アプリのロビンフッドに一時不具合が発生した。集中型クラウドへの依存リスクが改めて浮き彫りになった。
11:25
パンプファン、ミームコインローンチ市場を再び支配 日次1.5億円収益維持=報道
ミームコインローンチパッドのパンプファンが市場シェア95%を獲得し独占状態に。市場低迷下でも日次1.5億円の収益を維持。圧倒的な卒業数と強固な回復力を示す。
11:03
ユーザー数5500万人突破、Web3ソーシャルインフラ「UXLINK」のCEOが描くマスアダプションへの道
UXLINK CEOローランド・サフォー・ンタゲ氏の独占インタビュー。Telegram基盤で5500万ユーザーを抱えるWeb3ソーシャルインフラの戦略と日本市場への期待を聞いた。
10:40
カナダの州政府、AI電力制限と仮想通貨マイニング恒久禁止を提案
カナダのブリティッシュコロンビア州が人工知能データセンター向けの電力供給を制限し、新規の仮想通貨マイニングプロジェクトを恒久的に禁止する法案を提出したと報じられた。
10:00
BTC採掘企業ビットディアの株価目標上方修正、ベンチマークがAI事業を評価
ベンチマークが仮想通貨ビットコイン採掘企業ビットディアの目標株価を大幅に引き上げた。AI事業の社内化により収益創出が加速すると予測している。
09:35
「ETHに押し目買いの傾向」CoinSharesが先週の資金流動結果を公開
CoinSharesは、先週の仮想通貨投資商品への資金フローは約5.1億ドルの純流出だったと公表。イーサリアムの投資商品では押し目買いが見られたが、ビットコインの投資商品に相殺されたと指摘している。
08:30
コインベース、米財務省にマネロン対策規則の全面見直しを要請
仮想通貨取引所コインベースが米財務省に対し、1970年制定の銀行秘密法を含むマネーロンダリング対策規則の全面見直しを求めた。AI活用やブロックチェーン解析を推奨し、現行制度は時代遅れで逆効果だと主張。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧