はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ウォール街出身者が資金流入に繋がるタイミングに言及|仮想通貨市場への展望で割れる見解も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ノボグラッツ氏が投資家を鼓舞
ビットコイン市場は、依然先行きの見えない展開が続いているが、米デジタル資産投資銀行を営むMike Novogratz氏は、ウォール街に携わっている中で確信を持つ自身の展望を語った。

ノボグラッツ氏が投資家を鼓舞

米デジタル資産投資銀行Galaxy Digitalの最高経営責任者であり、仮想通貨投資に対する強気発言で知られるMike Novogratz氏が、「市場の低迷はまだ続くだろうが、機関投資家の参入が見込めるため、長期的には楽観的な見通しを持っている」との見解を明らかにした。

度々仮想通貨市場でも機関投資家の話題は出てきているが、一向に市場が上がらない状況を受け、投資家の中では消極的な考えに転換していると言える。しかし、実際にNYのウォール街の重鎮であり、機関投資家の温度感も知る同氏の発言に、海外ユーザーから多くの反響が見られた。

少くとも、当面は上向きにならないと思う。

しかし、機関投資家が動き出すのにはいつも時間がかかるが、きっとそうなると確信している。

水面下では、多くの活動が進行中だ。 このまま最後まで諦めないように。

ウォール街のベテラン投資家Novogratz氏は、これまでも強気な姿勢を示してきた投資家の一人だ。ゴールドマンサックスの経歴を持つノボグラッツ氏は、仮想通貨市場のゴールドマンサックスを目指すべく、仮想通貨ファンド「ギャラクシー・デジタル」の立ち上げを行なっていたが、去年の市場低迷の煽りを受け、業績が悪化、「2018年は困難な年であった」との発言を行なっていた。

そんなノボグラッツ氏だが、一貫して崩さない意見として示しているのが「機関投資家の参入」だ。

すでに同氏があげた金融機関フィデリティは、一部の顧客に対して仮想通貨関連サービスを部分的に開始しており、3月の提供予定のビットコインカストディを前に、動き出しており、ノボグラッツ氏の見解に対する答えが見られる日も近づいているといえる。

具体的な日にちはいつなのか?

ノボグラッツ氏の発言では、まずこのフィデリティやBakktの開始日に当たる3月付近が意識されており、この影響がすぐに市場の上昇に繋がるとは限らないが、年末までの上昇要因になるとみている。また、機関投資家マネーの動向に関しては、日本の第2四半期にあたるこの時期に、仮想通貨ファンドへの投資から個別通貨への資金流入に繋がるポイントがあるとしている。

なお、ノボグラッツ氏は仮想通貨に寄せる信頼性や自身の発言を裏付けるかのように、先月、Galaxy Digital社の発行済株式の2.7%を5400万ドル(59億1683万円)で取得し、自身の持株を76.6%から79.3%へ増やしている。

過去の事例とはファンダメンタルズ要因が異なるとの意見も

仮想通貨投資企業Pantera Capitalの最高経営責任者である、Dan Morehead氏も同様な姿勢を見せているようだ。 同氏は、2014年から2015年にかけての弱気相場では、実際、ブロックチェーンが機能するかどうかを心配していた上、真に規制上のリスクもあったと述べてた一方で、前回の「仮想通貨の冬」に比べると、今回の弱気相場において「根底にあるファンダメンタルズは非常に強い」と主張している。その根拠として、現在、 BakktやFidelityの進出により、機関投資家参入に必要な条件は整いつつあると再度大手金融機関参入の状況を強調した。

「機関投資家は、認知度が高く、規制に準拠したカストディ機関を求めている。以前は、(カストディ機関は)存在していなかった。」

と、現在の変化を金融業界視点で話した。

仮想通貨市場崩壊を見る分析家も

一方で、現在の状況を仮想通貨相場崩壊の兆候と、痛烈に批判する投資家も存在する。

アメリカCNBCのアナリスト Anthony Grisanti氏や同メディアのScott Nations氏は、「ビットコインは、現物、先物共に大幅に売られ、ビットコイン価格が3000ドル(321,823円)を下回るだろうとの予想を述べ、ビットコインは無価値であり、依然バブルにあると主張している。

仮想通貨市場に対する根強い強気予想と極端な弱気予想は、これまでにも混在してきた。

2018年末の多くの強気の価格予想が、ことごとく外れた結果になったことも、記憶に新しい。同時に、その誕生から10年、何度も「無価値」や「バブル」との誹りを受けながらも、ビットコインが生き延びてきたのも事実だ。

規制面での進展や新しい市場参入者の動きは、2019年の仮想通貨相場に影響を及ぼす主な要因といえるだろう。 

ビットコインに限っても、注目されているBakktによる現物に裏付けられたビットコイン先物取引、米Nasdaqのビットコイン先物取り扱いが第1四半期に開始されるなど、事実として何が起こっているのかに着目して行くと、今年のトレンドを自ら読み解く鍵になるかもしれない。

「冬来りなば、春遠からじ」

2019年が、その転換期になるかどうか、見守って行きたい。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

(URL)&from=in_article
(URL)&from=in_article
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/15 月曜日
15:00
人工知能と人間の創造性、消費者アプリの活用事例|WebX2025トークセッション
WebX2025で専門家が人工知能エージェントの可能性について徹底議論。創造性や、人間の仕事を消滅させる可能性、安全性や開発上の課題などを多角的に話し合った。
12:25
イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ
イーサリアム財団が包括的プライバシー構築のロードマップを発表。仮想通貨イーサリアムのネットワークが世界的な決済レイヤーになることを前提に3つの重点分野に取り組む。
10:00
アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で、「アジアにおける規制フレームワークと今後の見通し」をテーマとしたパネルセッションが開催された。このセッションでは、香港と台湾の最新の規制動向から、仮想通貨規制におけるアジア諸国の国際協力まで、活発な議論が展開された。
09:55
「ビットコインは毎日最高値更新する必要はない」アーサー・ヘイズが語るBTC長期投資の真価
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、各国の金融緩和政策を背景にビットコインの長期的上昇を予想した。4年サイクルよりもマクロ見通しが要因になるとしている。
09/14 日曜日
16:00
DeFiが抱える最大の課題は? トークン化時代見据えソラナ財団らが議論|WebX2025
WebX2025でソラナ財団やBNBチェーンからDeFiの専門家が集いパネルセッションを行った。現在の課題やトークン化などの潮流、今後の各プロジェクトの展望を議論した。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのBTC年内20万ドル到達予測やDOGEのETF上場計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週FOMCの焦点は? テクニカル的な買いがビットコイン相場を押し上げる可能性|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による今週のビットコイン週次レポート。米雇用統計の大幅下振れとインフレ鈍化を受けFRB利下げ期待が高まり、BTC円は8月23日ぶりに1700万円を回復した。来週のFOMCでは年内3回の利下げ織り込みと政策金利見通し下方修正が焦点。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|新経連の仮想通貨税制改正提言に高い関心
今週は、トークン化されたポケモンカードのブーム、ナスダックのトークン化株式の取引承認申請、一般社団法人新経済連盟の仮想通貨税制改正提言に関する記事が最も関心を集めた。
09/13 土曜日
15:00
日本のRWAトークン化の最前線、市場の特徴や展望は?|WebX2025
日本のRWAトークン化市場についてWebXでディスカッションが行われた。最前線にいるプレイヤーを招き、市場の特徴や展望、制度上の課題などについて話してもらった。
10:35
ビットコイン上昇鈍化、株との相関崩れる:トレジャリー企業動向と利下げ観測が焦点|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは上値の重い推移を続けている。米株価指数や金(ゴールド)が最高値圏に位置している一方で、ビットコインは上昇に伸び悩んでいる。その背景は?
10:00
コインベース、SECの文書破棄を問題視 裁判所に制裁求める 
仮想通貨取引所コインベースが米証券取引委員会の公文書破棄を問題視し、連邦裁判所に制裁措置を求めた。ゲンスラー前委員長のメッセージが破棄されていたことが監査で判明した。
09:45
Blockstreamら3社、東京で非公開のイベント開催
仮想通貨ビットコインのインフラ開発企業Blockstreamらは東京で非公開のイベントを開催。テーマは「ビットコインとRWAでアジアの金融変革を推進する」である。
08:40
イーサリアム、機関投資家需要拡大でオンチェーン活動が過去最高水準到達
Cryptoquantの最新レポートによると、イーサリアムは機関投資家の需要拡大により強固な上昇サイクルを示している。
07:10
ポリマーケット、90億ドル評価で資金調達検討 チェーンリンク提携も
予測市場プラットフォームのポリマーケットが90億ドル評価での資金調達を検討している。競合のカルシも50億ドル評価での調達を進めており、両社の成長が加速している。
06:30
WLFI、トークンバーン提案で99%の賛成票を獲得
ワールド・リバティ・フィナンシャルがWLFIトークンの買い戻し・バーン提案を発表した。現在99.57%の賛成票を獲得し、流通量減少によるパフォーマンス改善が期待される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧