はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米規制当局CFTC会長が、投機的な「仮想通貨バブルの収束」を語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン先物と市場下落を考察
米CFTCの会長が、取引許可で関わっているビットコイン先物による影響や、投機的なバブルの収束を語った。現在の仮想通貨の下落は、長期的にみればチャンスであると言及した。

下落相場は仮想通貨にとって良い事だった

米CFTC(商品先物取引委員会)の会長 クリストファー・ジアンカルロ氏は米時間6日、アメリカで開催されたブロックチェーン・カンファレンスで、CFTCの管轄に入るビットコイン先物取引に関して見解を語った。

ビットコイン先物は、自己承認権限を持つ伝統的な米デリバティブ取引所CME、Cboeが2017年12月に開始したもので、最終許可の段階で、米規制機関であるCFTCが取引許可を行なっている。

黎明期初期に置かれていた仮想通貨やビットコインにおいて、既存の大手取引所による取引開始の発表は、2017年末までの価格高騰を後押ししたが、投機筋の動きを後押ししたほか、これまでリーチしていなかった大口の投資家による「ショート取引」などが影響した急落に繋がったとする指摘が相次いでいた。

このような指摘を受けてか、ビットコイン先物を米規制当局が許可したことが正しかったのか、というトピックに関して自身の見解を述べた。

ビットコイン先物の開始によって、多くの人に、仮想通貨に初めて触れる機会を提供し、投機を可能にした。

…しかし(2018年に見られた)仮想通貨市場の下落は、投機的バブルの収束につながったと私は見ている。

価格の下落でこの新技術や資産クラスに関する熱狂を冷めさせ、今、技術や実需の普及に費やす時間が十分に生まれた。

このように述べたジアンカルロ氏は、投機的な動きに繋がったことは、認めつつも、原点にかえって考える時間が増えたと考えているという。

24時間取引が行われる仮想通貨市場は、市場が公開されている時間が限定されている証券市場と比較して、4倍以上も異なることなども影響し、業界の進む速度が圧倒的に早いとする見方もあり、規制などが整備されていない状況にありながらも、企業参入が相次いでいたのも事実だ。

ジアンカルロ会長は、一時的に価格への影響があったとしても、短期の値動きよりも、新たな技術をしっかりと捉え、活用した資産クラスとなる長期的な発展を重要視していると、前向きな姿勢を示している。

ビットコイン先物許可は、間違っていない

このように、仮想通貨に前向きな姿勢を示しているジアンカルロ会長は、その当時、取引所の上場判断を止めなかったCFTCの判断は、問題なかったと考えていることも明かした。

技術セクターの驚異的な成長が、80年ほどの歴史を持つ証券と商品の法律にとって巨大なチャレンジとなっている現状がある中で、規制当局および一般大衆には技術的リテラシーが欠如していながらも、規制当局に対する迅速な規制措置が求められる。

CFTCとして、今後も、需要に合わせた規制者として、時代と技術の発展を考慮した規制スタンスを貫く意向を示した。

クリプトの父と母が共演

米国首都であるワシントンDCで2日間にかけて開催されている『DC Blockchain Summit』では、SECの「クリプト・ママ」ことHester Pierce氏や、リップル社のCEOであるBrad Garlinghouse氏など、仮想通貨・ブロックチェーン業界でも影響力のある重鎮が相次いで登壇している。

同イベントは今年で4回目の開催となり、デジタル商工会議所(Chamber of Digital Commerce)が主催しているイベントだ。

またビットコインETFの申請を続けるSEC(証券取引委員会)で、コミッショナーの一人として仮想通貨やブロックチェーン技術のイノベーションを妨げる規制に反対の意見を示してきたHester Pierce氏は、同様に仮想通貨に前向きな姿勢を見せてきたジアンカルロ氏と同様に仮想通貨界隈からの支持が熱い。政府機関である規制当局が、このような公のブロックチェーンカンファレンスに積極的に参加する姿勢は、世界的にも賞賛されている。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

リップル社CEOが、JPモルガンの「独自仮想通貨」を疑問視する理由とは|米ブロックチェーンカンファレンス
米ワシントンで開催中の『DC Blockchain Summit』にて、米リップル社のCEOがJPモルガンの独自仮想通貨「JPMコイン」に関する見解を述べ、再び疑問を呈した。
仮想通貨取引所クラーケン、先物開始から一ヶ月の取引量が1100億円超を記録|ビットコイン以外にも需要集中
2月5日に買収と先物取引の開始を発表した大手仮想通貨取引所クラーケンが英国の仮想通貨企業をCrypto Facilities社を買収してから1ヶ月、多大な取引量と顧客の増加が見られたことが判明している。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/19 月曜日
18:00
Bitcoin革命、ZK技術で実現するBitcoinOSのアプローチ
ビットコインの可能性を広げるBitcoinOS(BOS)は、ZK技術を活用してビットコインのコードを変更せずにスマートコントラクト機能やスケーラビリティを実現。BitSNARK、Grailブリッジ、xBTCなどの革新的プロダクトで、ビットコイン中心の統合エコシステムを構築。
17:15
リミックスポイント、最大56億円を調達へ 44億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントがEVO FUND向け新株予約権で約56億円を調達。44億円で仮想通貨ビットコイン買い増し、12億円をWeb3バリデーター事業に投資へ。
16:50
変わるWeb3業界の投資地図 今注目のVC3社が語る「実需とインフラ」重視の新戦略
TEAMZ WEB3 AIサミットで取材したC² Ventures、DFG、Jsquareの3社が語るWeb3投資の現在地。実需・収益性・規制対応を軸に見極めが進む中、インフラやAIへの関心、そしてアジア市場の可能性にも注目が集まる。
15:05
アーサーヘイズが今夏以降の「アルトシーズン」再来の見通し 年末までにビットコイン2.5倍予想も
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨の強気相場を予測、今夏を目処にBTC20万ドルへの上昇とアルトシーズン開始を見込む。自身のポートフォリオは20%を金(ゴールド)に配分し「最終的に1〜2万ドルまで上昇」と展望する。米国債務拡大がビットコイン高騰の追い風になると分析した。
14:15
中国系上場企業DDC、5000BTC保有目標のビットコイン準備金戦略を発表 
米国上場の中国系食品企業DayDayCook(DDC)が、ビットコインを戦略的準備金として3年間で5,000BTCの蓄積を目指す計画を発表した。同社は、すでに100BTCを購入済みで、2025年末までに500BTCの取得を目指す。一方、中国の仮想通貨規制をいかに回避するかにも注目が集まる。
13:22
メタプラネット、151億円でビットコイン追加購入 保有数7,800 BTCに
メタプラネットが約151億円で暗号資産ビットコイン1,004BTCを追加購入。保有総数は7,800枚に拡大。5月の資金調達・債務償還の経緯も紹介。
11:40
過去最高値目前のビットコイン、迫るゴールデンクロスが中・長期の買いシグナルを示唆
ビットコインは投資家が重視する50MAと200MAのゴールデンクロスによる買いシグナルが形成間近に。米国債格下げでドル安圧力も追い風にとなるか。トランプ米政権の貿易・関税政策とインフレ懸念がのヘッジ需要を高める可能性が指摘される中、さらなる上昇を示唆する。
11:11
CMEグループ、XRPの先物取引を本日より提供開始へ 
米CMEグループが本日より暗号資産(仮想通貨)XRPを先物取引サービスを開始する。機関投資家の参入機会の拡大とリップル社とSECの裁判の和解進展状況も含め、その背景を解説。
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧