はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米大手投資企業がIBMのクラウド技術で機関投資家向けの仮想通貨セルフ・カストディを提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ファンド企業、IBMの技術で仮想通貨カストディへ参入
ニューヨークの大手投資ファンドがIBMのプライベートクラウド技術を利用し機関投資家向けの仮想通貨カストディを提供することが判明。IBM独自のカストディインフラ「DASC」が草分けの存在へ。

ファンド企業、IBMの技術で仮想通貨カストディへ参入

ニューヨーク州本拠地の投資企業Shuttle Holdingsは今月中に、世界有数のIT企業IBM(米)が独自で開発した「プライベート・クラウド(DASC)」と「暗号化技術」を用いた仮想通貨カストディのベーたβ版を開始すると、米大手仮想通貨メディアCoindesk によって報じられている。

Shuttle Holdingsの主席投資責任者を務めるBrad Chun氏はCoindeskの取材に対して、自社のセルフ・カストディサービスは「銀行や仲介業、信託カストディアンや大口個人投資家など」をユーザー層のターゲットとしており、「今月中には、一部のクライアントを対象としたソフトローンチを予定しているが、β版ではあるため、パブリックローンチはまだ開始しない」、と答えた。

なおShuttle Holdings社はクライアントの仮想通貨を直接取り扱わず、あくまでそのツールをクライアントを提供するという。

セルフ・カストディとDASC

Shuttle HoldingsとIBM共同で提供する「セルフ・カストディ」は、従来のコールドウォレット(秘密鍵がネットから分離される)と異なり、安全かつ利便性の高いコネクションの機能を有するサービスとされている。

Chun氏は、「企業はデータが安全に確保されている上で、クライアントと直接の接続を設けたいので、従来のコールドストレージのように一々取り出すのは非現実的である」と述べ、IBMが開発したブロックチェーンベースのクラウドサービスは通常のコールドウォレットより安全だと指摘している。

なお、このプライベートクラウドでは、HSMというセキュリティ・モジュールを利用した、秘密鍵の安全管理を確保できるという。

出典:IBM

またChun氏先月IBM主催のテックカンファレンス「Think 2019」にて、今回のサービスについても紹介を行なったが、IBM独自の「デジタル・アセット・カストディ・サービス(DASC)」に関するプレゼンから、IBMは金融機関・個人に向けた仮想通貨の保管サービスにおける提供開始を目論んでいるため、今後より多くの金融機関が秘密鍵をより簡単かつ安全に管理できるよう、IBMがソリューションを講じていることが見られている。

世界的有名なIBMはブロックチェーン・仮想通貨関連事業の推進としてHyperledgerの開発や、Stellar財団との協業など積極的な姿勢を見せており、機関投資家などの参入にとっても非常によい条件となるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

IBM仮想通貨部門トップ、将来のビットコイン価格は「1億円超」と大胆予想|リップル社の送金ネットワークについても言及
世界的IT企業のIBM社のブロックチェーン・仮想通貨部門のVPであるJesse Lund氏が、将来のビットコイン価格が100万ドル(約1.1億円)になると予想した。リップル社の送金ネットワークにも触れ、同社の送金ネットワークとの相違点、また今後多くの仮想通貨導入を自社プラットフォームで検討している事を明かした。
日本IBM、3つのブロックチェーン活用事例が本格運用段階へ
日本IBM株式会社の髙田充康 事業部長が1月末に日本で開催されたカンファレンスで登壇し、IBM社のブロックチェーン活用事例について言及。実証実験段階から本格運用にシフトしていることが判明した。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者13,000名突破。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/19 月曜日
18:00
Bitcoin革命、ZK技術で実現するBitcoinOSのアプローチ
ビットコインの可能性を広げるBitcoinOS(BOS)は、ZK技術を活用してビットコインのコードを変更せずにスマートコントラクト機能やスケーラビリティを実現。BitSNARK、Grailブリッジ、xBTCなどの革新的プロダクトで、ビットコイン中心の統合エコシステムを構築。
17:15
リミックスポイント、最大56億円を調達へ 44億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントがEVO FUND向け新株予約権で約56億円を調達。44億円で仮想通貨ビットコイン買い増し、12億円をWeb3バリデーター事業に投資へ。
16:50
変わるWeb3業界の投資地図 今注目のVC3社が語る「実需とインフラ」重視の新戦略
TEAMZ WEB3 AIサミットで取材したC² Ventures、DFG、Jsquareの3社が語るWeb3投資の現在地。実需・収益性・規制対応を軸に見極めが進む中、インフラやAIへの関心、そしてアジア市場の可能性にも注目が集まる。
15:05
アーサーヘイズが今夏以降の「アルトシーズン」再来の見通し 年末までにビットコイン2.5倍予想も
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨の強気相場を予測、今夏を目処にBTC20万ドルへの上昇とアルトシーズン開始を見込む。自身のポートフォリオは20%を金(ゴールド)に配分し「最終的に1〜2万ドルまで上昇」と展望する。米国債務拡大がビットコイン高騰の追い風になると分析した。
14:15
中国系上場企業DDC、5000BTC保有目標のビットコイン準備金戦略を発表 
米国上場の中国系食品企業DayDayCook(DDC)が、ビットコインを戦略的準備金として3年間で5,000BTCの蓄積を目指す計画を発表した。同社は、すでに100BTCを購入済みで、2025年末までに500BTCの取得を目指す。一方、中国の仮想通貨規制をいかに回避するかにも注目が集まる。
13:22
メタプラネット、151億円でビットコイン追加購入 保有数7,800 BTCに
メタプラネットが約151億円で暗号資産ビットコイン1,004BTCを追加購入。保有総数は7,800枚に拡大。5月の資金調達・債務償還の経緯も紹介。
11:40
過去最高値目前のビットコイン、迫るゴールデンクロスが中・長期の買いシグナルを示唆
ビットコインは投資家が重視する50MAと200MAのゴールデンクロスによる買いシグナルが形成間近に。米国債格下げでドル安圧力も追い風にとなるか。トランプ米政権の貿易・関税政策とインフレ懸念がのヘッジ需要を高める可能性が指摘される中、さらなる上昇を示唆する。
11:11
CMEグループ、XRPの先物取引を本日より提供開始へ 
米CMEグループが本日より暗号資産(仮想通貨)XRPを先物取引サービスを開始する。機関投資家の参入機会の拡大とリップル社とSECの裁判の和解進展状況も含め、その背景を解説。
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧