はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨XRP(リップル)「イスラム法」適格認定の仮想通貨取引所に上場

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バーレーンを拠点とする仮想通貨取引所RAINがXRP(リップル)の取扱いを開始した。「シャリア(イスラム法)」に準拠する仮想通貨取引所との提携は、イスラム金融と仮想通貨市場の歴史に残るマイルストーンに。

XRP、初のイスラム認可取引所に

バーレーンを拠点とする仮想通貨取引所RAINは21日、XRP(リップル)の取り扱いを開始した。現在取り扱う通貨は、BTC・ETH・LTC・XRPとの4銘柄となった。

仮想通貨取引所「RAIN」は2019年2月、バーレーンの中央銀行(CBB)による規制テストプログラム「レギュラトリー・サンドボックス」を初めて完了し、CBBに認可されたシャリア諮問機関シャリア・レビュー・ビューロー(SRB)から正式にライセンスを取得したと発表。

ライセンスは「仲介サービス・販売・購入・保管業務がシャリアの原則に準拠している」とSRBが判断した場合にのみ発行されるもので、取得に成功した仮想通貨取引所はRAINが初めてだ。

ビットコインの開発者Jimmy Song氏も支援する同取引所は、2016年にバーレンやサウジアラビアのYehia Badawy氏やAbdullah Almoaiqel氏など4人の起業家によって立ち上げられた。シャリアに完全準拠する仮想通貨取引所を設立し、地元の仮想通貨取引業者に信頼性を提供することを意図していた。

Almoaiqel氏は当時、ライセンス取得の喜びを以下のように表現した。 「(ライセンス取得は)暗号通貨市場とイスラム市場における大きな節目である。規制、アクセシビリティ、セキュリティ、信頼性に関して最高水準を満たす仮想通貨取引所を中東エリアに提供するという、RAINのミッションが実現したということだ」

通貨ペアはバーレーンディナール・クウェートディナール・アラブ首長国連邦ディルハム・サウジアラビアリヤル・オマーンリアル・米ドルの6種類。

RAINの発表によれば、現在取引所はプライベートでベータ版であり、XRP運用に必要なライセンスを申請中で、SRBのアドバイスの元、中東地域で事業を拡大し足がかりを築くものと予想される。それとともにイスラムにおけるクリプトエコノミーは急速に拡大していくだろう。

「イスラム市場を仮想通貨に開放する」というRAINの野望は、その後XRPを新たな取引仮想通貨に取りこむことでさらなる前進を見せている。

「シャリア(イスラム法)」とは

1990年代中盤、資本市場取引の成長とともに急発展したイスラム金融は、「シャリア(イスラム法)」に基づいた独自の規制を設けている。コーラン(教典)では「リバー(利息)」という概念自体が禁じられていることから、商品売買・ビジネスへの出資・配当・売買差益などを収益の代替としている。

イスラム金融のもうひとつの禁止事項として、教義に反するビジネス(豚肉・アルコール・ギャンブル・武器などの取引)に携わっている相手との取引が禁止されている。

「XRPはイスラム金融の原則と協調する」

Ripple社のインフラ・ストラクチャー・イノベーション部門のグローバルトップDilip Rao氏は、2018年末にドバイで開催された世界イスラム経済サミットで、自社のソリューションの大部分がシャリアに準拠するとの確信を示し、このように述べた。

誠実さをもって100万ドル相当の資産をトークン化できるのであれば、たったひとりの百万長者ではなく、100万人の人々がその資産を共有することができる。銀行に口座を保有していない人々が抱える問題の解決に役立つだろう。そうした観点から(仮想通貨のエコシステムは)、イスラム金融の原則すべてに沿っている。

同氏は2020年までにブロックチェーン政府の構築を目指すUAE(アラブ首長国連邦)を筆頭に、DLTへのシステム移行を計画している国において、XRPを「信頼できるデジタル資産」として推奨。

なお、政府によるXRPの採用を「イノベーションやFinTechを推進する素晴らしい手段」とみなしており、「そこから現地に特化したケイパビリティを構築することで、フィンテックがもたらすソリューションにじっくり取り組める」とも語った。

仮想通貨・ブロックチェーンイニシアチブが進む中東地域におけるXRPの取引拡大、利用普及に注視したい。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨XRPを利用した国際送金、週数百万円規模に拡大|Mercury FX社がxRapid導入事例に言及
英外貨送金企業Mercury FX社は、現在ロンドン支社で10億ドル(約1000億円)、世界で18億ドルの規模の送金を処理していることを明かした。その中でも、メキシコ及びフィリピンへの事業拡大も達成、仮想通貨XRPを利用したxRapidの送金が毎週実施、すでに週数百万円規模に拡大していることを明かした。
スイス大手オンラインサイト、ビットコインやXRP(リップル)などの仮想通貨決済を開始
270万以上の商品ラインナップを誇るスイスの大手オンライン小売サイト「Digitec Galaxus」は19日、ビットコインやイーサリアム、XRPなど10の仮想通貨銘柄での決済を可能にすることを発表した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
18:51
仮想通貨の分離課税、2028年1月からの見通しか
暗号資産の申告分離課税の施行時期について、2028年1月からの案が浮上。金商法への移行や投資者保護体制の整備が条件とされ、当初想定の2027年より遅れる見通しだ。
18:00
Progmat, Inc.、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
Progmat, Inc.が、2026年2月27日に東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など通貨のデジタル化と社会実装をテーマに議論する。
17:51
GMOフィナンシャルHD、株主優待にビットコイン導入へ
上限1万円相当のBTC GMOフィナンシャルホールディングスは12月16日、2025年12月31日を基準日とする新たな株主優待を発表した。 新制度では、GMOクリック証券におけ…
17:45
トランプ大統領、仮想通貨支持派ウォーラー理事を次期FRB議長候補に面接へ=WSJ報道
トランプ大統領が仮想通貨支持派のウォーラーFRB理事を次期議長候補として18日に面接。ステーブルコインやDeFiに積極的で、利下げを主張する同氏は、エコノミストから高評価を得ているが、トランプ氏との個人的関係の薄さから「大穴候補」との見方も。
17:00
イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?
仮想通貨イーサリアムはフサカのアップグレードを完了しました。本記事では主にフサカによってどのようなメリットが生まれ、どんな主体が恩恵を受けるのかを考察します。
16:12
アニモカ・ブランズ・ジャパン、BTCFi事業者2社と相次ぎ提携 
Animoca Brands Japanは、Babylon LabsおよびBifrostとBTCFi分野で戦略的提携を締結。自己管理型ビットコイン運用ソリューションの日本市場展開を目指し、上場企業向けDAT支援事業を強化する。
15:52
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、BTC保有量で世界20位と発表
トランプ大統領次男エリック・トランプ氏が支援するアメリカン・ビットコインが、39日間で4社を追い抜き世界20位の上場企業BTC保有量を達成。2025年に企業のビットコイン保有が急拡大する中、同社は5,098BTCを保有し急成長を遂げている。
14:58
パンプ・ファンとソラナへの55億ドル訴訟、5000件の内部チャット提出へ
パンプ・ファンとソラナを相手取った集団訴訟で、裁判所が第二次修正訴状を許可。内部告発者から入手した5000件のチャット記録を新証拠として提出へ。40億~55億ドルの不正搾取疑惑でRICO法違反を主張。
13:45
ロシア下院委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定、投資手段に限定
ロシア下院金融市場委員会のアクサコフ委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定し、投資手段としてのみ認めると表明した。
11:50
JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破
JPYC株式会社は、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数1万件、累計発行額5億円を突破したと発表。10月のリリースから約2か月での達成となった。
11:45
「ビットコインは最高値更新へ」Bitwise、2026年の3つの予測を公開
Bitwiseは仮想通貨投資家にとって特に重要な2026年の3つの予測を公開。その1つとしてビットコインは最高値を更新すると予測し、根拠を説明している。
11:40
セキュリタイズが来年トークン化株式取引開始、24時間オンチェーン取引を実現
証券トークン化プラットフォームのセキュリタイズが2026年第1四半期にトークン化された上場株式の取引を開始する。合成商品ではなく実際の規制された株式をオンチェーンで発行・取引し、24時間365日の流動性を提供へ。
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧