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米国の税還付金、ビットコイン受け取りが可能に|米国で高まる仮想通貨と税の動き

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国の税還付金、ビットコイン受け取りが可能に
米国にて、ビットコインで確定申告の還付金を受け取れる仕組みが誕生した。当座預金口座を有していない低所得者層の市民への新たな需要が見込まれる動きで、仮想通貨本来の利点を生かす事例になる可能性がある。

米国の税還付金、ビットコイン受け取りが可能に

アメリカ市民が、ビットコインで連邦税と州税の還付金を受けられる仕組みが誕生した。

これは、税金関連のプロバイダとして還付金に携わってきたRefundoと、ビットコインのウォレットや決済システムを提供するBitpayが提携、「CoinRT」という新サービスを立ち上げたことで実現した。

米オハイオ州が仮想通貨の税金受け入れを行う納税サービスを開始したばかりで、仮想通貨関連の税金関連では米国内で動向が活発になりつつある。米国では、当座預金口座を有していない低所得者層の市民が多くいるため、コスト面を利点とした仮想通貨への需要に火がつくかもしれない。

2015年の連邦預金保険会社(Federal Deposit Insurance Corporation)の調査では、米国家庭の7%が家庭内に銀行口座をもつ者がひとりもいない状態にあることがわかっているため、その市場規模の大きさも明白だ。ビットコインの低手数料とP2P送金の利点が生かされる事例となる可能性がある。

還付サービスについて

「CoinRT」のサービス概要ページで確認できる内容では、無料で利用できるサービスではなく、$34.95とウォレットサービスへの手数料がかかるというが、上述した顧客層へはかなり低い手数料になるだろう。

また、提携先こそBitpayになっているものの、取引所も含めた受け取り先アドレスの設定ができるようになっているほか、税金計算ツールも自身が利用しているソフトウェアをそのまま接続できるなど、これまでのユーザーも簡略化された手順を踏むだけで利用を開始できる。

出典:refundo.com

EYも仮想通貨の税計算を本格化

仮想通貨に関する税金関連の動向が活発化する米国では、世界4大監査法人であるEY(Ernst & Young社)なども仮想通貨取引に係る税計算ツールを本格的に導入するなど、大手企業ベースでもサービス構築に動き始めている。

最新版では自動で米国の税金法に遵守した形でキャピタルゲインやキャピタルロスの算出も可能となっているなど、一般投資家に対する仮想通貨投資の受け皿も整いつつある。

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