TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

機関投資家のビットコイン投資額が前四半期比2300%増加|グレイスケール社Q1仮想通貨レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ヘッジファンドのビットコイン投資が大幅増加
大手仮想通貨投資企業グレイスケール社のQ1レポートによると、今年から機関投資家からのビットコイン投資が大幅に増加。相場が回復の兆しを示す中、顧客基盤に変化がみられた格好だ。

ヘッジファンドのビットコイン投資が大幅増加

長い「仮想通貨の冬」を経た今年の春以降、大幅な相場の回復が見られるビットコイン相場。2019年最初の3ヶ月で機関投資家などによるビットコイン投資が加速的に増加していたことが米国の大手仮想通貨投資Grayscale社の四半期レポートから明らかになった。

同社の事業開発部門責任者であるRayhaneh Sharif-Askary氏は、海外ブロックチェーンメディアBlockTVのインタビューで以下のように語った。

当社の顧客基盤について詳述した第一四半期の投資レポートを公開したが、その中で、いくつか興味深いテーマが発見できた。

018年は明らかに弱気市場だったことで第4四半期における機関投資家、特にヘッジファンドを見ると、ごく僅かな数しか参入していないことが伺える。

一方2019年第1四半期には約4300万ドル(46億円)を調達した内その73%は機関投資家で、さらにその半分以上(56%)がヘッジファンドからの投資だった。当社の顧客基盤がファミリーオフィスなどの裕福な個人層から、機関投資家へと拡大していることがわかった。

出典:Grayscale

Grayscale社の第一四半期投資レポートによると、同社製品への投資額は、2018年第4四半期の3010万ドルから、2019年第1四半期の4270万ドルへと42%の増加が見られる。その中でも、ヘッジファンドからの投資は 2018年第4四半期に100万ドル(約1億円)未満だったが、2019年第1四半期にはその24倍に当たる2400万ドル(26億円相当)まで増加するなど、顕著な動きとなっている。

また、第1四半期に投資された製品で見ると、ビットコイン投資の「Grayscale Bitcoin Trust」が全体の99%を占めており、今年に入り投資対象としてビットコインがほぼ独占していることがわかる。なお、2018年4月から2019年3月まで12ヶ月間の投資商品の割合では、ビットコインは76%となっている。

出典:Grayscale

Sharif-Askary氏は、機関投資家は仮想通貨周辺のインフラ整備が整っていることを理由に「ビットコイン・仮想通貨が価値のある資産クラスとなる世界を見越しているのだろう」と自身の見解を示した。

積極的なGrayscale社の仮想通貨投資のプロモーション

Grayscale社は、先月、ビットコインや仮想通貨こそが未来で、金は時代遅れだという内容の衝撃的なテレビCMを流し、注目を集めたが、これは同社のキャンペーン「Drop Gold」(金を”投げ捨てる”)の一環として行われたものだ。

上述のSharif-Askary氏はこのキャンペーンの目的を、投資家に金投資資金の一部をビットコインに割り当てることを促すものだと解説。金投資は文化的背景や伝統もあるが、ミレニアル世代などのデジタル時代に生きる次世代にとって、迅速かつ簡単に価値を移転できる手段は重要であると説明した。

 

またアメリカだけでも、今後25年間で68兆ドルという富が次の世代に受け継がれて行く中で、投資対象として金と比較すると市場規模が小さいビットコインが持つ市場拡大の可能性を強調した。

CoinPost関連記事

『金ではなく仮想通貨を保有資産に』米投資会社のテレビCMが全米で放送開始
米仮想通貨投資会社Grayscale社が、仮想通貨投資の普及を目的としたテレビCMを全米で放送する。『金ではなく仮想通貨をポートフォリオに』と投げかけるなど、デジタルゴールドと見るビットコインなどの仮想通貨の未来を訴えかける内容になっている。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
ソラナが史上最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧