はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

突然の『アルトコイン主導上げ』仮想通貨市場はなぜ高騰した? XRPゴールデンクロスの進捗情報も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アルト主導で仮想通貨市場が高騰|上昇要因を考察

●アルト主導上げ

●ビットコイン市場で重要ポイント

●高騰要因と背景

●XRPのゴールデンクロスについて

本日の仮想通貨市況

直近2日ほど市場が停滞していた仮想通貨市場が再び動き始めた。

ビットコインは100万円を目前に94万円から96万円の短いレンジ内での推移を継続しているが、日本時間11時よりイーサリアムが急進、他の主要アルトコインも追随する形で『アルト主導上げ』が確認されている。

メイン:BTCUSD、オレンジ:ETHUSD、黄色:LTCUSD、水色:XRPUSD、紫:EOSUSD

これまでビットコイン主導で価格を伸ばしてきた市場の中で、イーサリアムが単独上げに転じたのは今月15日の上昇に続いて2度目。プロジェクトの進行状況への期待感が高まる中での買いと見られるが、ビットコインと値動きが同調しない価格推移がアルトコインで散見され始めた状況から、市場のフェーズが変わりつつある可能性を見ることもできる。

イーサリアムは日本時間30日13時時点で、31500円に達し心理的な節目の30000円を約8ヶ月ぶりに突破した。またXRP、BCH、NEMなど日本で取引される主要アルトコインも前日比5%高を上回るなど、好調に推移している。

一方で、2ヶ月間好調な推移を継続していたビットコイン市場は、大台100万円を突破できずに推移する値動きや、日本国内で大きな出来高を記録していた国内取引所の証拠金取引倍率(レバレッジ)が4倍に引き下げが実行されたことなどを受け、利食いの圧力が強まった。ビットコインへ流入していた資金が、上げに転じたアルトコインに流れ込むか、ビットコインもアルト主導の値動きに同調するか、BTCの100万円到達が直前に迫る状況なだけに、大きな転換点となりそうだ。

アルトコイン高騰の背景

アルトコインが好調な推移に移行した背景には、イーサリアムのプロジェクトの進行状況のほかに、イーサリアムのトランザクション数が急激に上昇し、2018年2月1日以来の最高水準に到達したことが挙げられる。すでに100万トランザクションを目前に迫る94万トランザクションを記録している。

また昨年5月にはイーサリアム・ネットワークでエアドロップが行われたことで大きく需要が高まったが、ICOプロジェクトも沈静化する中、これほどまでの需要の高まりが確認されたことは過去にもなかった。プロジェクトの進行とともに、データから見る適正算出価格も押し上げられているとみる見方も強まった形だ。

要因2:バイナンスの米国進出示唆

イーサリアムの他にも、大手取引所バイナンスが「米ドル(USD)建て」の取引所開設をほのめかす画像をSNSで公開したことも一つの要因に挙げられるだろう。

これは、新たな取引所を示唆する内容を『完成度90%』との内容とともに投稿したもので、右上に現在バイナンスではない『USD』の表記があったことで米ドル建の仮想通貨取引所創設への期待感が高まった。

今年4月にもBinanceのCFOを務めるWei Zhou氏は、世界経済の中心地である米国への事業進出を以前から示唆したが、今回の画像で進出の可能性が現実味を帯びてきた。多くのアルトコインを取り扱うバイナンスの米国進出は、出来高や流動性で大きく減退したアルトコイン市場において重要な動向となるだろう。

逃避資産としての期待感が再燃

また米29日のNY株式市場は大幅に続落。下げ幅は一時400ドルを超え2万5000ドルを割り込むも、終値は前日比で221.36ドル(0.87%)安となる2万5126.4ドルで取引を終え、2月以来の安値水準まで落ち込んだ形だ。

また中国共産党機関紙の人民日報は29日、米国に対するレアアースの輸入制限を示唆する内容を掲載したことで、米中貿易摩擦の激化再び懸念された。

20カ国・地域(G20)首脳会議で米中が包括的な合意に達するとの期待も後退するなど、景気後退を懸念するリスクオフの流れに米国債などの安全資産に買いが集まっている。

5月初旬にもNY株式市場が急落した際に、逃避資産の一つとして注目されたビットコインは、この景気後退の流れを受けて現在の状況が好転する可能性は考えられる。

ボラティリティも高く出来高も乏しい仮想通貨市場は、場合によってはよりリスク資産としての側面が強いが、マスメディアなどの報道から際立つトレンド性の強さや株式市場との相関性が低い点などから注目されている状況にある。

現実的には出来高の少なさから大口マネーの資金流入の受け皿にはなり得ないが、思惑買いなども含めたニューマネーの資金流入経路には期待したいところだ。

CoinPost関連記事

米株投資でリーマンショック以来最大のリスクヘッジ率、ビットコイン需要急拡大の背景に注目
急落する国際株式市場と、急騰する仮想通貨市場の関係性に高い関心が集まっている。新債権王が「BTC市場と株高」に独自の見解を示したほか、全米で放映中のCMの影響も相場を後押しした。

XRPのゴールデンクロスはどうなった?

また5月28日に注目された仮想通貨XRPの50日移動平均線と200日移動平均線はゴールデンクロスに達し、中長期目線のトレンド転換で転換する兆しが見られた。

2017年末(12月8日)以来初めての転換となったが、30日現在ではXRPの大きな高騰は見られていない。

仮想通貨XRPはこのトレンド転換への期待から29日9時にかけて買いが集まったが、50円の心理的節目を抜けきれずに反落、過去何度もレジサポの転換が行われた1XRP=50円の厚い壁を意識させる結果となった

また、29日時点では上述したようにビットコインが下落傾向にあり、市場全体の勢いも一時的に沈静化して急落に警戒感もあったため、複合的な要因に価格高騰が阻まれた側面もある。

ただ、一つのポイントとなる50MAと200MAの転換がみられたことで、今後もXRPの値動きには注目が集まりそうだ。

より詳しくはこの記事から

仮想通貨XRP(リップル)に強気相場のサイン 2017年末以来初のゴールデンクロスが目前に
ビットコインが牽引し仮想通貨市場が強気ムードになる中で、年初来騰落率で劣勢に立たされているXRPだが、2017年末以来初めてとなる50MAと200MAのゴールデンクロスが目下に迫っている。注目すべき理由と相場背景を分析した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/21 木曜日
10:50
アーサー・ヘイズ、幹細胞事業に投資
ビットメックスの創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏が幹細胞クリニック事業に大規模投資し取締役就任。先週売却した仮想通貨を1050万ドルで買い戻し、「利益確定はもうしない」と方針転換。
10:05
イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表
イーサリアム財団は、Trillion Dollar Securityのプロジェクトについて行動指針を発表。仮想通貨イーサリアムの広範な調査を経て、まずはユーザー体験の安全性を強化する。
09:40
米ブロックチェーン協会ら、ステーブルコイン利回りに関する「ジーニアス」改正案に反対
米ブロックチェーン協会らが、銀行協会提案のステーブルコイン利回り規制強化に反対している。「ジーニアス」法案の改正案にいくつかの論点から異議を唱えた。
08:35
米ナスダック、BNB保有企業WINTの上場廃止決定 株価75%超暴落
米ナスダックがBNB投資企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定。株価が最低価格1ドルを下回り、今年99%以上下落。
08:00
RWAトークン取引所「DigiFT」、計37億円の資金を調達
RWAトークンの取引所DigiFTは、現在までで合計約37億円の資金を調達したことを発表。直近の資金調達ラウンドはSBIホールディングスが主導している。
07:45
トークン化株式「xStocks」、トロンのブロックチェーンに拡大へ
クラーケンとBackedは、TRON DAOとの協業を発表。株やETFをトークン化して取引できるようにするサービスのxStocksを、仮想通貨トロンのブロックチェーンに対応させる。
07:25
ウィンクルボス兄弟、仮想通貨PAC団体に188BTC追加寄付 トランプ政権支援強化
ジェミニ取引所創設者ウィンクルボス兄弟がデジタル・フリーダム・ファンドPACに2,100万ドルをビットコインで寄付。仮想通貨政策推進とトランプ政権支援を表明。
06:20
米仮想通貨現物ETFから資金大量流出、FRB政策に不透明感
米国の仮想通貨ビットコインETFから1日で5.23億ドル、イーサETFから4.22億ドルの大量資金流出。FRB利下げ期待後退とインフレ懸念で機関投資家がポジション調整か。
05:45
米FRB理事、ステーブルコインの可能性を評価
FRBウォーラー理事が仮想通貨決済技術を「新技術に過ぎない」と評価。ステーブルコインの小売・国際決済改善効果とドル国際化への貢献可能性を強調。
05:35
中国政府、人民元連動ステーブルコイン発行を検討=報道 
中国国務院が人民元連動ステーブルコイン発行を今月審議する予定。人民元の国際的地位向上と米ドル支配からの脱却を狙う。
08/20 水曜日
20:06
SBI VCトレード、仮想通貨積立でキャッシュバック 最大1%還元 キャンペーン
SBI VCトレードが暗号資産(仮想通貨)積立投資のキャッシュバックキャンペーンを開始。期間中の約定金額に応じて最大1%を還元、上限なし。9月20日まで実施で新規・既存ユーザーが対象。ドルコスト平均法でリスク分散も可能。
14:40
WebX 2025完全ガイド|日本最大Web3カンファレンスのチケット料金・見どころ・参加方法まとめ
国内最大手仮想通貨メディアCoinPostによる「WebX 2025」の特集ページ(公式ガイド)。SBIの北尾会長、平 将明デジタル大臣、小池都知事、ホリエモン、オードリー・タン、アーサー・ヘイズなど豪華な注目スピーカーをはじめ、お得な割引情報を含むチケット料金、会場アクセス、サイドイベント情報を詳しく解説。
13:15
イーサリアムトレジャリー企業が市場に与える影響は? クリプトクアント分析
クリプトクアントが仮想通貨イーサリアム・トレジャリー企業の台頭を分析した。16社以上がETH財務戦略を採用する中、そのメリットや問題点を解説している。
13:00
J-CAMのWebXブースは「体験型エンタメ空間」遊び心と近未来を彷彿とさせる仕掛け|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、株式会社J-CAMの新津俊之CEOへインタビュー。BitLendingやIoliteを通じた暗号資産レンディングサービスの展望ついて聞いた。
11:45
JPYC、日本円ステーブルコイン発行へ 新サービス「JPYC EX」とは?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧