はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

匿名通貨Zcash、ダークウェブでは存在感なし?米シンクタンクがレポート発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Zcashの匿名性

米シンクタンク、ランド研究所は仮想通貨(暗号資産)Zcashの利用実態を調査したレポートを公開した。その難解な技術への理解不足や、マネーロンダリング規制等へ準拠しているとのアピールの結果、犯罪への利用がさほど進んでいないことを指摘した。

Zcashはビットコインに近い機能や仕組みを持ちつつ、ゼロ知識証明と呼ばれるパブリックでありながらトランザクションに匿名性を持たせることが可能な技術を取り入れている特徴がある。

レポートでは、Zcashが自らAML/CFT規制に遵守していることをアピールしていることも、通貨の悪用を減らしている可能性があるとした。その上で犯罪に関するデータや物品などがやり取りされるダークウェブでは、ビットコインが未だに主流となっていることが明らかに。

仮想通貨(暗号資産)はその将来性に期待が集まる一方で、犯罪への悪用の可能性が指摘されている。

近年では取引所を中心に国やグローバルな規制に沿う形でマネーロンダリング対策などに取り組む流れが生まれ、取引所によってはZcashに代表される匿名通貨の取り扱いを廃止するところもあった。

特にZcashは、それに対しAML/CFT規制へ対応できることをアピールした結果、取り扱い廃止を中止する取引所も現れたが、その思わぬ副作用として犯罪への利用も減った可能性がある。

ダークウェブでZcashの存在感はなし

レポートでは、アングラな取引の多いダークウェブの状況についても独自のデータベースを用いて調査を実施した。ダークウェブでどの通貨が支払い手段として使用されているかを明らかにするため、各通貨への言及率を調べたところ、BTC、BCH、Monero、ETHの4つの仮想通貨で全体の98%を占める結果になった。

Zcashのシェアは1%ほどで、ダークウェブ上ではあまり利用されていないということが推測できる。一方で同じく匿名通貨のMoneroについては、ダークウェブ上でBTC/BCHに次ぐ回数の言及がなされており、ダークウェブ上で比較的流通していることが分かった。

両者の時価総額は現在、MoneroがZcashの2~3倍程度であることから、通貨自体の普及度以上にその利用方法で差があると考えられる。

また、ダークウェブにおける仮想通貨のウォレットに関しても、研究所のデータによるとそのおよそ9割をビットコインのアドレスが占めるという結果になっている。

ビットコインがダークウェブ上で圧倒的なシェアを持っているという結果は、公開されているその他多くの研究とも整合的だという。

ZcashやMoneroなどの匿名性の高さを特徴とした仮想通貨(暗号資産)は犯罪利用が懸念されているが、同じく匿名通貨でもその利用実態に大きな差があることがわかった。

レポートでは、Zcashの利用実態についての研究はまだ少ないとし、将来的にさらに研究の余地があるとしている

参考:RAND

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧