はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

テザー建取引の影響力が強い理由 ビットコイン出来高から影響力を分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン取引の集中度合いを分析
仮想通貨分析企業が、ビットコイン出来高と仮想通貨取引所の関係を分析。直近でBitfinexの影響力が低下していることや、テザー建取引の変動率の高さを示すデータを公開した。

ビットコインの取引高と取引所の関係

仮想通貨分析企業Coin Metricsが、ビットコイン(BTC)の取引高と仮想通貨取引所の関係を分析。仮想通貨市場で、テザー建の取引ペアを主導している取引所はバイナンスであり、米ドル建と比較して、突発的な出来高の変動があることを報告した。

今回の分析は、米ドル建てとテザー(USDT)建てのビットコイン取引について、世界の大手9社の取引所を選定、取引所の取引高に偏り(集中)がないか調査した。2019年4月から現時点までの期間を元に、1時間足の取引高を1週間の平均値で算出した。

米ドル建取引

米ドル建てのビットコイン(BTC/USD)取引高を示したチャートでは、USDペアのビットコイン取引の多くが、コインベース、Bitfinex、Bitstamp、クラーケンに集中している。4取引所の合計は同ペアの選定取引所の全体出来高のおよそ85%に及ぶ。

出典 : Coin Metrics

コインベースでは、上記の出来高推移が300BTCから2000BTCまで大きな変動を伴っている。Coin Metricsは、価格変動やニュースがきっかけに米ドル建てペアが変化していると分析した。なおコインベースはテザー(USDT)ペアの提供は行なっていない。

また市場における出来高シェアは、コインベースが増加傾向にある。今回の対象期間では24%から32%とシェアを続伸させた。一方Bitfinexは、25%から19%と低下、市場における影響力を低下させた。

Bitfinexの市場シェアの低下は、テザー裁判で規制問題に直面していることが関係していると思われる。規制当局からの指摘によって、Bitfinexが米国ユーザーへのアクセスがより制限されれば、より米国内の取引がコインベースに取引が集中する分析する。

関連「USDTの完全な裏付け資産の有無はもはや関係ない」

出典 : Coin Metrics

USDT建てのデータ

一方、テザー建てのビットコインの取引では、BinanceとHuobiへ取引が集中している。LBank、HitBTC、ZB.COMでも取引は行われており、5社取引所の合計が、全体出来高の9割以上を占めている。しかし、BinanceとHuobi以外の取引所では、出来高を水増ししている可能性があるとCoin Metricsは説明した。

出典 : Coin Metrics

上記2つのペアを比較すると、米ドル建てよりもテザー建ての方が取引高は大きく、テザー建の影響力は増している状況にある。今回の分析範囲に限定してみた場合、バイナンスにおけるピーク時の取引高はコインベースのピーク時と比較して、およそ2倍に相当する。

また、米ドル建と比較すると、テザー建ての市場シェアの変動率は著しく変化しており、突発的な出来高が記録されることで、短期間な変動を繰り返している可能性があるという。

出典 : Coin Metrics

参考:Coin Metrics

CoinPostの関連記事

イーサリアムクラシックのハードフォークを控えた仮想通貨市場、ビットコインは続落|仮想通貨市況
明日実施予定のイーサリアムクラシック(ETC)のハードフォーク「アトランティス」を目前に、国内外の仮想通貨取引所がサポートを表明した。本家バイナンスによる米国ユーザーへのサービス停止を12日に控える中、「Binance.US」の動向も注目される。
29日未明のビットコイン急落、コインベースの”連続売り”がトリガーか|仮想通貨分析企業が調査
仮想通貨分析企業Coin Metricsの調査によると、29日のビットコイン急落はコインベースにおける”連続売り”がトリガーとなった可能性が高い。価格操作の兆候はみられなかったと結論づけている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
06:25
ストラテジーが約1500億円でビットコイン押し目買い、7月以来の規模に
マイケル・セイラー率いるストラテジーが先週約10億ドルで10624BTCを追加購入した。7月以来の大口購入となった。
06:02
リップルの780億円資金調達、異例の年10%リターン保証で株式売却 投資家ヘッジに応じて=報道
ブルームバーグによると、リップルが11月に実施した5億ドルの株式売却で、投資家に3〜4年後に最低10%の年間リターン保証で未上場株式を売却する権利を提供していた。企業価値は400億ドルと評価されている。
05:35
ブラックロックもステーキング商品提供へ、イーサリアム現物ETFで
世界最大の資産運用会社ブラックロックがステーキング機能を備えたイーサリアムETFの登録届出書をSECに提出した。グレースケールやフィデリティなど他の発行体も仮想通貨ETFにステーキング機能を追加している。
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧