はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨採掘者と採掘施設を繋ぐ「世界デジタルマイニング地図」 ビットメイン社が10月に始動

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「世界デジタルマイニング地図」
「ビットメイン」がマイナーとマイニングファームを結びつける世界初のグローバルネットワークの立ち上げを発表した。10月8日に正式にローンチする予定。
           

「世界デジタルマイニング地図」

中国北京に本拠を置く仮想通貨マイニング最大手「ビットメイン」がマイナーとマイニングファームを結びつける世界初のグローバルネットワークの立ち上げを発表した。「世界デジタルマイニング地図(WDMM)」と名付けられたプラットフォームは、10月8日より独フランクフルトで開催される世界デジタルマイニングサミット(WDMS)に際して、正式にローンチする予定だ。

WDMMネットワーク

ビットメイン社の公式ブログによると、WDMMは電力資源に余力のある採掘施設(マイニングファーム)と、マイニングの価格効率を望むマイニング機器の採掘者(マイナー)をグローバル規模で結びつけるネットワークで、マイニングファーム側がマイナーを有料でホストする形をとるという。

なお、ビットメイン社は、プラットフォームに参加するマイニングファームへ対し、マイニングファームの設計、ホストするクライアントとの接続、運用、購入、建設のサポートなどのサービスを個別に提供することを予定している。

ビットメイン社のマイニングファーム部門責任者Matthew Wang氏は、次のように述べている。

WDMMは、マイニングファームとハードウェア所有者を全く新しい方法で結びつけることで、仮想通貨マイニングを長期にわたり、より持続可能なものとする力になる。

この事業はマイナーにに対しハードウェアの耐用年数期間を通した継続的なサポートを提供し、この業界全体の成長をサポート。当社のコミットメントの一部だ。

公式ローンチに先立ち、WDMMを利用した企業からの反応は上々のようだ。

VC Mining社の幹部は、WDMMを通じて、同社の余力資源を利用できる適切なマイナーを見つけられたため、より早いペースで施設拡張するサポートが得られたと述べている。

また、Bitriver社の最高商務責任者は、WDMMの提供する、施設と資源運用の最適化サポートサービスを利用することで、マイニングファーム構築の費用削減と運用経費の効率向上を図ることができたため、全体的な収益増加に繋がったと評価している。

またビットメイン社は、サミットに向け、特設ウェブサイト上で世界のマイニングファーム上位10社を選ぶ投票を呼びかけている。受賞企業は、サミット中に発表されるが、アイスランド、ロシア、カザフスタン、アメリカならびにカナダのマイニングファームがエントリーしている。

ビットメイン社

ビットメイン社は、世界シェア7割を握るマイニング機械製造部門に並び、関連するマイニング事業でも、BTC.comやAntPoolといった主要マイニングプールを所有し、大きな市場シェアを獲得している。

8月下旬、ビットメイン社による最新型の7nmモデルを含む60万台のマイニング機器の購入予定が報道されたが、実現した場合には、新たなマシーンによる採掘から、約12億ドル(1295億円)の利益をあげると予想されている。

さらに、ビットメイン社の共同設立者Jihan Wu氏は、仮想通貨の店頭取引、貸出、保管を提供する仮想通貨金融サービス会社「Matrixport」を別会社として7月に始動させている。ビットメイン社と緊密なつながりを持つMatrixport社は、マイニング業者のニーズにターゲットを据えているという。

今回のWDMMを通したマイニング業者への新たなサービス拡大により、ビットメイン社は仮想通貨産業を支えているマイニング分野で、大きく貢献していくことになると見られる。

一方、ビットメイン社は、昨年から今年第一四半期にかけての需要減少に伴う業績悪化などを受け、今年3月に香港取引所への新規株式公開(IPO)は取りやめとなったが、6月には、ビットコイン価格の上昇に伴い、ビットメインの業績も改善を見せ、今年下半期に米国株式市場でのIPOに向けた準備を進めているとの報道もあった。

CoinPostの注目記事

今後のBTC市場を読み解く、「採掘レート・半減期」仮想通貨特有要因に潜む裏事情
ビットコインマイニングや半減期、仮想通貨の特有要因の裏側。マイナーが要因となる暴落は再び来るのか、ハッシュレートや業者の動きから今後の展望を読み解く。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧