はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨ビットコイン相関はETH0.86、XTZ0.35」=バイナンスリサーチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コスモス(ATOM)など市場相関が低い銘柄も

大手仮想通貨取引所バイナンスは22日、2019年の各仮想通貨間の相関についての分析を発表した。イーサリアム(ETH)が他の銘柄ともっとも高い相関を示す一方、コスモス(ATOM)・チェーンリンク(LINK)・テゾス(XTZ)は他の銘柄との相関が低く、独立した価格推移を示していた。

なおビットコインの価格は、1BTC=3,000ドル台まで低下した2018年末からは86%上昇し、ドミナンスも52%から68%に回復している。

時価総額上位10銘柄の四半期ごとの価格変化
出典:Binance Research, Binance.com

時価総額上位20位の銘柄の相関分析

相関係数は2つの変数の関係の強弱を-1から+1の範囲で示す指標で、一般に0.5以上または-0.5以下の場合、2つの変数の間には強い関係があるとされる。

相関係数が正の場合、2つの資産の値動きは同じ方向であることを示し、負の値の場合は逆の値動きをするので一方の資産を他方に対するヘッジとして使用しうるなど、相関係数の分析はポートフォリオ管理への洞察をもたらす。

*なお、相関係数の大小は何かしら関係があることを示すに過ぎず、決して因果関係を表すものではない。

時価総額上位20銘柄のリターンの相関 2019年1月1日〜2020年1月1日
青が濃いほどほど大きく(1に近い)、赤が濃いほど小さい(0に近い=相関がない)
出典:Binance Research, CoinMarketCap

上図では、相関係数が全て「正」となっているので、概ねこれらの通貨は同方向への値動きをしたことがわかる。

リターンの相関

最も他の銘柄との相関が強いのはイーサリアム(ETH)の0.69、小さいのは順にコスモス(ATOM)の0.31、チェーンリンク(LINK)の0.32、Tezos(XTZ)の0.4となっている。

リターンの相関

時価総額上位20銘柄のリターンの相関 2019年1月1日〜2020年1月1日
青が濃いほどほど大きく(1に近い)、赤が濃いほど小さい(0に近い=相関がない)

このうち、コスモス(ATOM)の相関係数が小さい理由として、上場されてからの期間の短さが挙げられている。2019年の第1四半期の終わり頃に上場されたばかりであり、年間での相関係数は0.31だが第4四半期のみだと0.56となっており、上場されて時間が立つほど相関係数が上がっている。

また、バイナンスは同様の分析をこれまでにも四半期ごとに発表しており、これまでの調査も含めて一般的に以下のような傾向を発見したという。

  • イーサリアムとビットコインは、PoWの仮想通貨であるモネロ(XMR)とビットコインキャッシュ(BCH)と強く相関する
  • スマートコントラクトを備える仮想通貨は、そうでないものと比べて相互に高い相関を示す
  • Binanceにリストされている資産同士は、Binanceにリストされていない暗号資産同士よりも高い相関を示す

最後に、今回の調査結果から弱気相場において各銘柄の相関が大きくなる可能性を提示している。

参考:Binance Research | 2019 – Annual Crypto-Correlations Review

CoinPostの注目記事

バイナンス、仮想通貨Cosmos(ATOM)のステーク報酬サービスを開始
最大手取引所バイナンスは新たに、仮想通貨Cosmos(ATOM)のステーキングサービスを提供する。12月5日午前9時より開始、金利は8〜10%に。
米経済学者、「インフレ率」から半減期後のビットコイン(BTC)価格を考察
2020年に迎えるビットコイン半減期の重要性とそれに伴う価格上昇について米経済学者が論じた。インフレ率の面から、価値の保存手段としての魅力増加を主張する。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:15
バックパック、FTX EUの顧客へのユーロ返還手続きを開始
仮想通貨取引所バックパックは、FTX EUの顧客にユーロを返還するための手続きを開始。FTX自体は現金での返還をすでに開始しており、仮想通貨の買い圧につながるのではないかとの見方も上がっている。
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。
06:35
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、二社統合モデルでIPO計画
トランプ家支援のAmerican Data CentersとビットコインマイナーHut 8が設立した合弁会社American Bitcoinが上場計画を発表。エネルギー・インフラとマイニング事業を二社統合モデルで展開していく。
06:12
ブラックロック、英で仮想通貨事業者認可を取得、ビットコインETF提供へ
世界最大の資産運用会社ブラックロックが英国金融行動監視機構から仮想通貨事業者として認可を取得。資産12兆ドルの投資巨人が欧州向けのビットコインETFを英国拠点から運営へ。
05:50
AI関連株と仮想通貨が反発、OpenAI過去最大の6兆円調達受け
OpenAIが史上最大の400億ドル資金調達を実施し企業価値3,000億ドルを達成。週間ユーザー数は5億人に拡大し、年間売上高は127億ドルを見込む。これを受けてCoreWeaveが38%上昇、AI関連仮想通貨も5%以上上昇した。
04/01 火曜日
17:40
メタプラネット、ビットコインを696 BTC追加購入
メタプラネットが696BTCを追加取得した。キャッシュ担保付きプットオプションで第1四半期に7.7億円の収益を計上し、長期的なビットコイン蓄積と安定収益を同時に狙う戦略を公開した。
15:02
オリコン調査 ビットコイン取引所満足度ランキングbitbankが首位【現物取引】
オリコン顧客満足度調査2025で暗号資産取引所を徹底比較。現物取引ではbitbankが2年連続の総合1位を獲得し、手数料・システム安定性で3年連続首位となった。GMOコインはステーキング・レンディングで高評価。6,260人の利用者の声から見る信頼性の高い取引所選びに。
14:15
エックスモバイルがWeb3参入 暗号資産モバイルサービスを今年度中に開始
マジモバ・ホリエモバに続く展開 格安携帯電話サービスを提供するMVNO「エックスモバイル」は1日、暗号資産(仮想通貨)を含むWeb3事業への本格参入を発表した。今年度中に、ブロ…
13:45
テザー、1Qに8888BTC追加購入
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第1四半期に約1,100億円相当のビットコインを追加購入。総保有量は92,647BTCとなり世界第6位のホルダーに。
13:10
イーサリアムL1の手数料収益が大幅減少 目標達成も課題浮上
仮想通貨イーサリアムのDencunアップグレード後、L1の手数料収益が大幅に低下。ガス代削減という目標は達成したものの、ETHのインフレ課題が浮上していることを解説する。
12:11
トランプ関税発表控え緊迫するビットコイン市場、ETF資金流入とマイニング課題の狭間で
4月2日のトランプ関税発表を控え、ビットコイン市場は複雑な状況に直面している。一方ではETFへの資金流入が9営業日連続で続き回復の兆しを見せる一方、マイニングコストは87,000ドルまで上昇。さらにハッシュレートは史上最高の8億5,000万TH/sを記録するという矛盾した状況だ。市場のリスク回避姿勢が強まる中、投資家とマイナーの動向から見える業界の今後を分析する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧