はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨リスク(LSK)とは?ロードマップから今後の将来性を解説|Lisk Japan寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨Lisk(リスク)基本概要

Liskは、Max Kordek(@maxkordek)とOliver Beddows(@karmacrypto)により開発されたブロックチェーンアプリケーションプラットフォームです。

登壇するmax-kordek

2016年5月24日(現地時間)、ICO(イニシャル・コイン・オファリング)で14,000BTCを調達し、最初の「Genesis Block」が作成されました。Lisk自体はスマートコントラクトを持っていませんが、Liskサイドチェーン上に設置する事が可能です。

Liskの特徴

Liskの大きな特徴として、数行のJavaScriptでSidechain(Privatechain)を構築できる事が挙げられます。

Sidechainの実装はまだ行われていませんが、既にリリースされているLisk SDKを使いPrivatechainの作成が可能です。Liskは今の状況を「Blockchain技術を最大限生かせる活用事例探しの期間」と捉え、Delegateを始めとした多くの開発者達へ、このLisk SDKを使い様々なPoCに取り組んでもらえるよう呼び掛けています。

PoCとは「概念実証」の意味で、新しい概念や理論、原理、アイディアの実証を目的とした検証やデモンストレーションを指します。

通貨コード LSK

承認アルゴリズム Delegated Proof of Stakes(DPoS)
発行上限 なし
Block生成サイクル 約10秒

Block生成報酬の変化(現在は2LSK)

  • 2017年 – 5LSK → 4LSK
  • 2018年 – 4LSK → 3LSK
  • 2019年 – 3LSK → 2LSK
  • 2020年 – 2LSK → 1LSK
  • ※2020年以降のブロック生成報酬は1LSK固定

Liskの報酬減期について

Liskは、2016年にGenesis Blockが作成されて以降、1年に1度Block生成報酬が1LSKづつ減っていましたが(3,000,000block毎)、2020年10月に予定される「報酬減期」を迎える事で、それ以降は1LSK固定となります。

ユーティリティトークン”LSK”

「LSK」はユーティリティトークンの名前となり、Liskエコシステムを活性化する為に存在しています。このユーティリティトークンはLisk Blockchainでの取引手数料の支払いに使用されます。

Liskの将来性

仮想通貨Liskに関するロードマップの内容を解説します。

Lisk公式ロードマップ

Lisk SDKの開発スケジュール変更について

2020年2月11日にLisk SDK(ソフトウェア開発キット)の開発スケジュール変更が発表されました。

以前までは想定されていた各SDKのバージョン毎にAlphanet, Betanet, Testnet までテストを行い、その後Hard-forkと共にMainnetリリースと言う開発スケジュールでしたが、変更後のスケジュールではNetwork Longevity(想定バージョン5.0.0)迄はBetanetリリースで開発を切り上げ、次のバージョン開発へ移行します。

これによりHard-forkを1回で完了する事が可能になり、デリゲートや取引所等へ負担・コストを削減し効率よく開発を行うことが可能となります。現在はv3.0.0がBetanetへのリリースを完了したため、既にv4.0.0の開発に入っています。

v4.0.0は動的料金の実装のみの予定となっていましたが、開発が順調に進んでいることもあり、本来であれば次のバージョンとして開発される予定だった新DPoSも合わせて現在開発が行われています。

v4.0.0がBetanetへリリースされるとv5.0.0の開発が始まりますが、v5.0.0がBetanetへリリースされると既にBetanetまでリリースが完了しているSDKv3, v4, v5を纏めてTestnetでテストを行います。ここで問題なければHard-forkを行いMainnetへリリースされ、同時にSDK StageのAlphaが完了します。

SDK StageのAlphaが完了すると、最後のBlockchain Interoperabilityの開発に入ります。ここでサイドチェーンが実装される事になります。

List SDK v3.0.0

このバージョンの主な目的は、BFT(Byzantine Fault Tolerance)の実装となります。

BFTが実装される事により、今までLiskでは実装されていなかったファイナリティが導入される事になります。BFTが実装されていない現在は、Liskネットワークに参加している全ノード(約300ノード/ノードとはメインネット上でのトランザクションを同期しているマシンの事)の50%以上を信頼する方式を採用していますが、LiskHQが運用するノードも含め前述の通り300近くのノードが存在する為、これらの50%を掌握することはほぼ不可能です。

List SDK v4.0.0

このバージョンの主な目的は「動的料金」と「新DPoSにおける投票システム」の実装となります。

動的料金とは手数料の非固定化を意味し、価格などの状況に応じてトランザクションにおける最低手数料を変化させ、適切な手数料を維持させようという仕組みとなります。

例えば現在の送金手数料は0.1LSKですが、0.1LSKで固定されていると価格が高騰した際の手数料が非常に高くなってしまうというデメリットがあります。手数料が0.1LSKで固定されていると、1LSK/10,000円になった場合0.05LSK(500円)の送金でも送金手数料に1,000円かかる計算になり、適切な送金手数料を維持する事ができません。

具体的には過去20件の平均ブロックサイズをもとに手数料計算が行われます。計算式は以下の通りです。

最低手数料 = 過去20件の平均ブロックサイズ x 10-5 (10-5 = 10のマイナス5乗)

1ブロックの最高サイズは150KB=15000bytesとなる為、仮に過去20ブロックに渡りフルブロックが続いた場合(1ブロックの最高サイズである15000bytesが20ブロック続いた場合)でも、手数料の最高額は0.15LSKとなる。逆に1ブロックの最小サイズは125bytesとなり、この最小ブロックが20ブロック連続した場合の手数料は0.00125LSKとなります。

但し、手数料の低下は当然セキュリティとトレードオフとなり、言い換えると1250LSKを持つ悪意のあるユーザーが約100万のトランザクションをブロードキャストして、100万の新しいアカウントを作成できることを意味します(現在24万アカウント)。その為、新規アカウントに最小残高である0.05LSKを設定し、この金額以上の残高が無いと送金できないようになっています。

投票システムの変更とは、今まで投票者が1つのアドレスから最高101人まで投票できた投票システムを、今後は最大で10人、且つ、投票する際に自分が保有しているLSKを最低でも10LSKをデリゲートへのdelegate weightとして投票し、投票したLSKは投票解除(unvote)後5時間30分経過するまでロックされるというシステムとなります。

またデリゲートは保有LSKのうち最低10%を自身に投票する必要があります。そして「デリゲートの自己投票*10」と「他者からの総投票LSK+デリゲートの自己投票LSK」を比較し少ない方がdelegate weightとして採用されます。この際にデリゲートが恩恵を受けるdelegate weightは

delegate weight = minimum { 10 * delegate self-vote , sum of all votes for the delegate }

で表す事ができます。例えばデリゲート立候補者Aの自己投票が250LSK、そのデリゲート立候補者Aへ投票された総LSKが3,000LSKの場合、以下の計算となります。

例)

Delegate has 250 LSK self-votes and 3000 LSK other votes:

delegate weight = 2500 LSK = min {2500 LSK, 3250 LSK}

つまり、デリゲート立候補者Aへ沢山の投票があったとしても、自己投票LSKが少ないとデリゲート立候補者Aのdelegate weightは低いものとなり、結果的にデリゲート立候補者Aが当選する確率は低くなります。

当選確率を上げる為には自己投票LSKを増やす必要があり、また自己投票したLSKは最低でも30日間(26,000Block)はロックされます。

以上の事からわかる様に、この新しい投票システムが実装されるとLSKを大量に保有しているデリゲートは、自分が保有しているLSKを安易に売却できなくなります。

また、投票者も保有しているLSKを売却してしまうと還元報酬が減ってしまいます(還元報酬は投票した量に比例する為)。これらの理由から売り圧は減る事が予想され、結果的にLiskのエコシステムを維持する為のユーティリティートークン(LSK)の価値を高める事が可能となります。

さらに2020年9月には最後の報酬減期が訪れ、デリゲート報酬はそれ以降1LSK固定となってしまう為、市場に出回るLSKが少なくなる事も価値を高める要因の1つです。LSKの価値を高め、デリゲートへの報酬単価を上げる事は質の高いエコシステムを維持する為に必要不可欠です。

List SDK v5.0.0

このバージョンの大きな目的はLisk ID(アドレス)、Block ID、Transaction IDの変更となり、主に「ハッキング防止強化」「チェックサムの実装」「衝突耐性の強化」の実装となりますが、ここではLisk ID(アドレス)に特化した説明を行います。

アドレス形式は公開キーのSHA-256ハッシュの160bitと、BIP173で提案されたBCHコードによって生成された30bitのチェックサムを使用します。具体的には現在の「16293716040102736949L」と言ったアドレスから、先頭に「lsk」を付けた合計41文字のアドレス「lsk24cd35u4jdq8szo3pnsqe5dsxwrnazyqqqg5eu」への変更となります。

現在のIDシステムの利点はアドレスが短く分かりやすい事ですが、

  • パスフレーズとアドレスの関係が n:1 のため、衝突耐性が低く公開鍵を紐づける必要がある。
  • エラー検出システムが実装されていない為、間違いに気づかず1文字でも間違えて送金してしまうと別のアカウントへ送金されてしまうこと(アドレスを間違えて送金した場合、取り戻す手段はない)

といった欠点がありましたが、これら欠点を改善することでセキュリティレベルを向上させます。

チェックサムはBCHコードを実装しているためエラー検出が可能となり、このバージョンが実装されると今後はアドレス打ち間違いの際に間違った文字列が指摘されるようになります。

開発環境

Lisk SDKを使用して、Blockchain Applicationの作成ができます。SDKとは「ソフトウェア開発キット(Software Development Kit)」の略で、LiskSDKではJavaScriptのみでBlockchain Applicationを構築することが可能です。

Lisk SDKはNodeJSランタイムで動作するApplication framework「Lisk Framework」、Blockchain Application機能を提供するライブラリコレクション「Lisk Elements」、および開発者がLiskを管理できる強力なCommand Line Interface「Lisk Commander」で構成されています。主な特徴は以下の通りです。

1. オープンソース

Liskプラットフォームを無料で構築し、コミュニティが作成した一連のツールを利用できます。

2. Modular Architecture

オールインワンツールキットを使用して、わずか数分でブロックチェーンアプリケーションを簡単に構築し、ユースケースの要件に合わせてカスタマイズできます。

3. JavaScript

このプログラミング言語の人気、アクセシビリティ、および柔軟性を活用してください。複雑なプログラミング言語を学ぶ必要なく、ブロックチェーンアプリケーションを記述します。

4. 焦点を絞った開発者の経験

Lisk SDKはBlockchainの複雑さを可能な限り軽減し、開発初心者でもブロックチェーンアプリケーションの開発を理解しやすくします。

開発者支援(Lisk Builders Program)

Lisk SDKを使用して、概念実証Blockchain Application(PoC)を構築する開発者を支援しています。

概念実証Blockchain Applicationを開発するための5,000 CHFを支援します(1回限り)。

完全な所有権の維持

提出されたApplicationに対し、全ての権利を開発者が保有できます。

Lisk SDKでビルドする

全ての概念実証Blockchain Application(PoC)は、Lisk SDKを使用して独自のBlockchainで開発する必要があります。

複数回適用する

Lisk Builders Programには複数回応募できます。

取り扱いのある国内暗号資産取引所

以下、仮想通貨リスク(LSK)を取り扱っている、国内の著名な暗号資産取引所と、保管用の仮想通貨ウォレットを紹介します。

取引所名 ペア通貨
コインチェック JPY
bitFlyer JPY
オーケーコイン・ジャパン JPY

安全で高機能なLisk Wallet

Lisk Wallet

LSKを購入した際は、ビットコイン(BTC)も保管可能なLisk Walletでの保管をお勧めします。

MobileとDesktopの2種類があり、OSはiOS, Android, Mac, Windows, Linuxが選択可能です。またLSK以外にBitcoin(BTC)も安全に保管・送金が可能で、LSK⇄BTCのWallet切り替えも簡単・スムーズに行えます。

Lisk WalletではLSKのTransactionを始めDelegateへの投票、Networkの監視、2nd passphraseの設定、Delegate登録、Lisk Blockchain Explorerとして機能し、Sidechainが実装されると、このWalletからダイレクトに分散型取引所(DEX)との取引やICO、自分だけのBlockchainの作成が可能になる予定です。

PC版では、下記ハードウェアウォレットのサポートが可能です。

  • Trezor One
  • Trezor Model T
  • Ledger Nano S
  • Ledger Nano X

CoinPostの関連記事

仮想通貨リスクの仕組みから紐解く「コインチェック新サービスの重要ポイント」=LiskJapan寄稿
仮想通貨取引所コインチェックは1月9日、仮想通貨Liskのステーキングサービスの提供を発表。預り資産であるLSKの一部を運用するというが、実際どのような仕組みなのか?その仕組みを徹底解説。
仮想通貨Lisk、高騰率で日本の取扱い銘柄1位に 年初から295%高
日本の取扱い仮想通貨銘柄で今年最も高い騰落率を記録しているリスク(LSK)。年初からの騰落率では295%高と仮想通貨市場全体の銘柄の中でも好調だ。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/23 土曜日
14:00
米バンカメ、84億円相当仮想通貨ETF保有を開示 ビットコイン増加・ETH減・XRP維持
米金融大手バンク・オブ・アメリカが2026年第1四半期の13F報告書を提出。ビットコイン・イーサリアム・XRP・ソラナのETFを合計約5300万ドル分保有し、株式含む仮想通貨関連総額は22億ドルを超えた。
13:25
カルシとポリマーケット、米控訴裁判所で敗訴 違法賭博訴訟は州に差し戻し
米国の控訴裁判所は、予測市場大手カルシとポリマーケットが求めた州裁判の一時停止を却下した。違法賭博をめぐるネバダ州・ワシントン州との訴訟は州裁判所で続行される。
12:00
米グレースケールのHYPE現物ETF申請、修正案を再度提出 3本目のETF実現間近か
仮想通貨資産運用企業グレースケールがHYPE現物ETFの第3次修正申請を提出した。承認されればビットワイズ・21シェアーズに続く3本目のHYPE ETFとなる。
11:30
米SEC、ナスダックのビットコイン指数オプション上場を承認
米SECは5月22日、ナスダックPHLXによるビットコイン指数オプションの上場規則変更を加速承認した。現金決済・ヨーロピアン型の新商品で、上場にはCFTCの免除承認が別途必要となる。
10:25
ビットコイン1200万円割れ、米「100万BTC購入期待」後退で失望売り広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5月22日から23日朝にかけて下落し、円建てでは節目となる1,200万円を割り込んだ。背景には、米国で新たに議論されている「ビットコイン準備金法案」において、市場で期待されていた「100万BTCの購入義務」といった強い内容が盛り込まれず政策期待が後退したことがある。
10:00
NEARトークン価格高騰、6月末までに動的リシャーディング導入 AIエージェント対応も視野
ニアプロトコルが次回アップグレードの一環として動的リシャーディングを2026年6月末までに導入する計画だ。シャードの自動分割でAIエージェントによる商取引への対応も目指す。
08:40
米ビットワイズ・21シェアーズのHYPE現物ETF、25億円相当HYPEを追加購入 累計流入は100億円超
ビットワイズと21シェアーズのHYPE現物ETFが直近24時間で合計1610万ドル分HYPEトークンを購入。累計純流入は6396万ドルに達し、5月21日には過去最高値62.18ドルを更新した。
07:55
予測市場大手ポリマーケット、9000万円超が不正流出
予測市場大手ポリマーケットは、資産が不正流出したことを公表。流出額は約9,123万円であることやユーザーの資産は影響ないこと、事業は通常通り継続していることなどを説明した。
07:20
トランプメディア、320億円相当ビットコインを取引所へ送金
ブロックチェーン分析企業アーカムのデータによると、トランプ・メディアに帰属するビットコインアドレスが2650BTCを取引所Crypto.comのアドレスへ送金した。送金の目的は不明。
07:00
米下院がカルシ・ポリマーケットにインサイダー取引調査、議員の参加禁止立法も視野
米下院監視委員会のジェームズ・コマー委員長が5月22日、予測市場カルシとポリマーケットのインサイダー取引調査を開始したと発表。両社CEOに内部記録の提出を求めた。
06:20
SEC、米国株トークン化の免除制度公表を延期 第三者発行の株主権利保証が課題
米証券取引委員会(SEC)は株式トークン化資産の取引を対象とした「イノベーション免除」制度の発表を延期した。証券取引所関係者や市場参加者から、発行企業の同意を要しない第三者トークンの取り扱いへの懸念が相次いでおり、投資家の権利保護や制裁回避リスクが制度設計の焦点となっている。
05:50
新たな米ビットコイン準備金法案の詳細判明、100万BTC購入義務含まれず
米下院に提出されたARMA法案の草案が明らかになった。政府保有ビットコインを最低20年間売却禁止とする一方、一部で報じられた100万BTC購入目標の条項は法案に存在しないことをThe Blockが確認した。
05:00
米ICEとOKXが原油の永久先物を共同提供、1.2億人規模の仮想通貨ユーザーにアクセス開放
ニューヨーク証券取引所を傘下に持つインターコンチネンタル取引所(ICE)と仮想通貨取引所OKXが、ICEのブレント原油・WTI価格を基準とした永久先物契約を共同提供すると発表した。OKXが許認可を持つ地域で順次展開へ。
05/22 金曜日
17:14
JPYC、シリーズBで累計約50億円の調達完了へ 日本円ステーブルコインの社会実装を加速
JPYC株式会社がシリーズBラウンドで累計約50億円の資金調達を完了予定。発行7ヶ月で総取引高350億円超を達成し、日本円仮想通貨の社会実装を加速する。
15:58
グラスノード分析、ビットコイン供給量の30%超で公開鍵露出を確認 量子リスクへの備えを提言
グラスノードの分析によると、ビットコイン発行済み供給の約30%にあたる604万BTCがすでに公開鍵露出状態にあり、量子コンピュータによる将来的なリスクにさらされている。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧