スクエアは2019年期で5億ドルの売り上げ
モバイル決済事業などを手掛ける米スクエアは第4四半期の売り上げを発表。ビットコインの売り上げが過去最高を記録したことが明らかになった。
スクエアは第4四半期でビットコインの売り上げが1億7800万ドルに。2019年全体を通してビットコインの売り上げは5億1600万ドルに達した。
スクエアのビットコインの取引高は、米国の仮想通貨取引所に比べるといまだ陰が薄いが、スクエアにおけるビットコインの需要はコインベース(~40%の前期比減)、Gemini(~60%の前期比減)Kraken(10%の前期比増)に比べ、急速に高まっている。
ビットコインの購入機能はCash Appに組み込まれた機能の一つ。アプリ自体は金融全般へのアクセスを提供することに注力しているが、ビットコインに関連した取引需要がアプリシェアで拡大しているという。最近では、分割された上場企業の株式を購入できる機能も追加された。
ローンチから3ヶ月で株式投資はこれまでCash Appによってローンチされたプロダクトの中でもっとも早く普及している。ユーザーは分割された株式を買える機能を活用し、一回の購入あたり、平均で20ドル分の株式を買っている。
株式取引や銀行サービスなど他の機能を一気貫通で使える点は、コインベースのような他の米国を拠点とした純粋な仮想通貨取引所には欠けているものだ。また、ユーザーあたりの収益を増大させる点で、ビットコインを取引する機能を持たない多くの取引仲介アプリに比べ競争優位に立っている。
CEOのジャック・ドーシー氏は以下のように述べている。
12月に、Cash Appのユーザーは一年でユーザー1人あたり30ドル以上の収益を生み出している。ビットコインは他のカスタマーと比べ、2−3倍の収益を生み出している。
スクエアは第三四半期の投資家向けの手紙で、株式取引機能を加えるためのCash Appの再設計は、実装後30日以内で、Cash Appで初めてビットコインを購入したユーザーの数をおよそ2倍に増やしたと報告した。
ドーシー氏は、同社はカスタマーにとってのクオリティを確保する為、素早く行動しているとした。
私たちにとってビットコインは売買するだけに留まるものではなく、我々の産業にとって変革を起こす技術であると信じており、人々に金融システムへより多くのアクセス与える。私たちは学ぶ姿勢を持ち続け、学びながら、この業界をここから率いていきたい。