TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

「歴史上最も高い」仮想通貨ビットコインと金の相関性=最新レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインと金に相関性の高まり

米ETF専門企業VanEckは仮想通貨ビットコインと金の相関関係を分析したレポートを公開。その文書内で、ビットコインと金(ゴールド)の相関関係は、コロナウイルスの影響により歴史上で最も強くなっていると指摘している。

先月、コロナ危機に伴う世界的株安の影響は、ドルなど法定通貨への現金化需要の影響が、安全資産と呼ばれる金にも影響。ビットコインも例外ではなく、価格が急落し、株式市場に連れ安した。この値動きを経て、業界内では安全資産としての立ち位置に懐疑的な意見が散見されたが、状況落ち着きつつある中で、金(ゴールド)との相関性が歴史的上最も強くなりつつあるという。

出典:VanEck

上のグラフは、ビットコインと金との相関関係を表したもの。長期的には二つの資産の間に相関性はあまり見られないが、2020年、特に直近4週間は相関関係が急速に高まったことが示された。レポートでは、コロナショックによる急落以降、急激に正の相関性が高まっていると指摘された。

一般的な相関係数の値と相関の強さ
相関係数 相関の強さ
0.0~±0.2 (ほとんど)相関がない
±0.2~±0.4 弱い相関がある
±0.4~±0.7 相関がある
±0.7~±0.9 強い相関がある
±0.9~±1.0 (ほぼ)完全な相関がある

この表を用いると、全く相関がなかった状況から、2段階あがった「相関がある」に変化している。

その他資産との相関性

同レポートでは、金だけでなく、その他の資産との相関関係についても調査を行っている。

下図は上から順に、2012年2月1日から2020年3月27日までの各資産との相関性を示した表、2020年2月28日から2020年3月27日までの各資産との相関性を示した表となっている。

出典:VanEck

出典:VanEck

比較対象の資産は以下の通りだ。

  • S&P500
  • Nasdaq100
  • 米国債
  • ビットコイン
  • 米不動産
  • 石油
  • 新興市場通貨

ビットコインとその他資産を長期比較した場合、全ての資産において相関係数は-0.04から0.03と極めて低い相関性が示された。

一方で、比較期間を過去4週間に絞ると、S&P500やNasdaq100、米不動産といった資産と比較して、金の相関性が最もビットコインと高いことが示された。また、最も乱高下した原油にも一定の相関が示されたという。

こうした結果を受け、このレポートでは、ビットコインは長期的には伝統的金融資産との相関性は見られないが、短期的にはゴールドなどの資産と相関性が顕著となっているため、市場が現在の経済危機の中で、ビットコインが安全資産の一つとして存在感を増していると結論付けた。

また今後の展開として、分散投資先の一つとしてビットコインがゴールドと並び、ポートフォリオに組み込まれる機会が、増加していく可能性も十分に考えられるとも言及した。

なお、YammerやSlackへの投資でも知られる著名ベンチャーキャピタル Social CapitalのChamath Palihapitiya CEOは、仮想通貨ビットコインは今後10年で「ゴールド2.0」になると予測。

それだけ今回のコロナ危機が世界経済に大きな変化を齎す可能性があると指摘している。

ビットコインは10年で「ゴールド2.0」になる 億万長者が語る経済展望
著名VC Social CapitalのCEOは、仮想通貨ビットコインは今後10年で「ゴールド2.0」になると予測。それだけ今回のコロナ危機が世界経済に大きな変化を齎す可能性があると指摘した。

参考:Bitcoin Correlation to Gold Jumps in 2020

CoinPostの注目記事

先行き不安で金が世界的な供給不足に 代替手段はビットコインか
金のコインや延べ棒がコロナウイルスの感染拡大による先行きの不安から供給不足に直面している中、仮想通貨投資家のカイザー氏は金の供給不足で人々がビットコインに群がると予測している。
「仮想通貨ビットコインは人々のためのお金」 金持ち父さん貧乏父さんの著者が提唱
「金持ち父さん貧乏父さん」の著者キヨサキ氏はビットコインをポートフォリオ(保有資産)に組み込むべきだと主張。価値低下するリスクが高い法定通貨に疑問符を投げかけた。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧