BTCは10年以内に「ゴールド2.0」になる
YammerやSlackへの投資でも知られる著名ベンチャーキャピタル Social CapitalのChamath Palihapitiya CEOが、ビットコインについて前向きな見通しを語った。
Anthony Pompliano氏のポッドキャスト番組の中で、Palihapitiya氏は、ビットコインは今後10年以内に「ゴールド2.0」のステータスに達成するとの見解を披露した。
ビットコインを通貨としてより強く、妥当なものにするためには、新型コロナウイルスが市場に及ぼしているような世界的な危機は大きなきっかけになるとコメント。それだけ今回の危機が世界経済に大きな変化を齎す可能性があると指摘した。
今回の経済的かつ金融的な危機をきっかけとして、2030年までに世界経済がジレンマに陥いる可能性があり、ビットコインは「安全な逃避手段」として見直されることになるだろう、と独自の予測を行った。
ボラティリティの高さが課題
しかし現時点では、ビットコインは「まだ信頼するには余りにも投機的」で、米ドルやその他世界の主要通貨を置き換えるには不安定すぎると指摘。
債券市場よりもさらに重要な市場は通貨市場であり、法定通貨のボラティリティは比較的低いことから多くの市場参加者がビジネスの運営方法の重要な柱として、それを使用している。
一方、ビットコインは法定通貨の市場と比べ、非常にボラティリティが高く、ビジネスなどで効果的に使用することはできない。ビットコインが現在の不安定な場所から抜け出すのは、長期的保有の魅力を維持しつつ、デイトレーダーや投機家が全体的な割合から減少することが重要だ、とPalihapitiya氏は意見した。
同氏によると、2030年までには、世界的に経済が大規模な金融緩和によって危機を脱することができなくなる可能性もあり、その時デフレから脱却する唯一の方法は、金本位制のようなものに回帰することも起こりうるとした。
そのような状況が起きたらビットコインが選択にもなるとして、金本位制のように中央銀行がゴールドを所有するのではなく、誰にでも所有可能で参加者の間でその価値が決定される価値のスタンダードになると展望した。
今後10年間をかけて、こうした軌道が形を現していくだろう。自分の身を守り、ヘッジを行うために、まだ多くの時間がある
ビットコインETFの申請企業VanEckは、仮想通貨ビットコインと金の相関関係を分析したレポートを公開。ビットコイン(BTC)と金(ゴールド)の相関関係は、コロナウイルスの影響により歴史上で最も強くなっていると指摘した。