はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

チューダー・ジョーンズも評価するビットコインの価値とは=グレースケール

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの価値とは

米大手仮想通貨(暗号資産)ファンドのグレースケールが、ビットコイン(BTC)の価値を評価する最新レポートを公開した。

現在BTCの重要性が高まっている理由をグラフを用いて説明。前例のない量的緩和など、コロナ禍で大規模な金融政策が行われている経済状況が続けば、供給量の定まっているBTCは、価値の保存手段として今後も世界の投資家から注目を集めると結論付けている。

グレースケールは、多くの投資家がBTCの価値を判断するために信頼性の高い手段を求めているため、今回のレポートを作成したと説明。現在のBTCの役割を理解するには50年の金融の歴史を振り返るべきだとの考えのもと、BTCだけでなく、GDP(国内総生産)や米国の債務、米連邦準備理事会(FRB)のバランスシートなど、様々なデータを活用してBTCの価値を評価している。

その上で、世界的にインフレが加速する場合は、BTCのように供給量に上限のある資産に対する需要が高まると説明。そして、その供給量が中央集権的に管理していないことも優位性として指摘し、インフレヘッジ手段としても適していると主張した。

関連「インフレ局面のビットコイン上昇論はミスリードだ」Bitfinexの元ランキング1位が指摘

ポール・チューダー・ジョーンズの評価

またグレースケールは今回のレポートで、ヘッジ・ファンド業界のベテラン投資家ポール・チューダー・ジョーンズに関するデータを引用。5月にジョーンズが個人のポートフォリオでもBTCに投資をしていることが明らかになった時は、業界で注目を集めた。

関連BTCの未来 コロナ禍で投資したチューダー・ジョーンズの影響力

以下のグラフは5月にジョーンズが投資家に宛てた書簡の中で用いたものだ。価値の保存手段として購買力、信頼性、流動性、可搬性の4点を評価。スコアをつけて金融資産、現金、ゴールド、BTCを比較している。

ジョーンズは書簡の中で、BTCの点数(Total Score)が最も低いことには驚かないと主張。点数と時価総額の差に注目し、以下のように説明している。

 

BTCのスコアは金融資産の約60%だが、時価総額は1200分の1。またスコアはゴールドの66%なのに、時価総額は60分の1だ。

何か間違っているように思えるが、私はそれは価格だと考える。

この観点からグレースケールは、このデータは本来BTCの時価総額がもっと高いことを示唆していると説明した。

これ以外にグレースケールは1年から3年の期間に動いていないBTCの量が、直近90日間に動いたBTCの量に比較して増えていることを示すグラフ、ストックフロー比率(S2F)を用いた価格予想のグラフなど、様々なデータを掲載。

*動かされないビットコイン

出典:グレースケール

*ストックフロー比率

出典:グレースケール

*取引所のビットコイン残高

出典:グレースケール

今回の分析で、現在の市場構造は仮想通貨バブル前の2016年初期に類似していると論じている。最後の結論では、このレポートを活用すれば、投資家はBTCのネットワークの成長を測ることができ、BTCの価値を自信を持って判断することができると結んだ。

参考:グレースケール

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧