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機関投資家も動き出す、ビットコインの買い集め価格帯が判明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

機関投資家も動き出す

暗号資産(仮想通貨)ビットコインが18年以来16,000ドル台に復帰した中で、機関投資家がどの価格帯でビットコインを大量に購入したかデータで判明した。

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大口投資家の動向を分析するWhalemapの投稿によると、一部の機関投資家は12,000ドル〜15,000ドルの範囲でビットコインを大量に買い集めていた。

出典:whalemap

機関投資家による現物買いは中長期的投資の対象であり、ビットコインの今後の価格上昇を期待していることが示唆されている。チャートによると、機関投資家がビットコインを大規模で購入した期間は直近では、11月6日〜13日。緑のバブルは、10,000BTC以上を保有する大口ウォレットがビットコインを購入した価格帯を示す。

具体的には、14,914ドル、15,268ドル、15,355ドル、15,691ドル、16,278ドル、16,411ドルでウォレットへのインフローが記録されている。注意する点として、これら10,000BTC以上を保有する大口ウォレットの一部は個人ウォレットではなく、取引所のウォレットに該当する可能性もある。

Whalemapはこのようなウォレットクラスターが機関投資家の「FOMO」を示していると指摘。FOMO(Fear Of Missing Out)とは、「取り残されることに対する恐怖」の略で、資産の価格が急騰している時に投資家が取り残されることを恐れて急いで買いに入る状況を意味する。

ビットコインの直近の上昇期間に際し、ウォレットへのインフローが急増していることは、機関投資家がビットコイン上昇の伸び代を見越したことを示唆する。市場が堅調に推移している現状を裏付けるのは、「現物」主体による相場のけん引力だ。先物金利推移などから、以前までと異なるデリバティブ主導の状況ではない。

グレースケールの機関投資家需要

機関投資家による需要を反映する代表格は、米投資企業グレースケールが発行するビットコイン投資信託GBTCの規模だ。

先日、グレースケールのMichael Sonnenshein最高経営責任者はJPモルガンの報告を引用、GBTCへの資金流入ペースが、金(ゴールド)ETFを上回っていることを示した。

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また、同氏は、グレースケール運営チームが12日にビットコインの上昇でGBTCから1.15億ドルの利益を実現させたことを明かした。

現在、GBTCの運用資産額は82億ドル(過去最高)を超えており、最新状況では過去30日間で新たに約5万BTCがGBTCのビットコイン裏付け資産プールに追加されている。GBTCの発行にあたり、現物のBTCを預けるか、現金を入金しグレースケール側がBTCを買うかの仕組みとなるため、何れにしても機関投資家からの高い需要を意味している。

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