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ビットコイン400万円台まで下落、弱気鮮明に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

2020年3月以降の大規模金融緩和に伴い、過剰流動性バブルにあった株式市場であるが、FRB(米連邦準備制度)による早期利上げ観測など、金融引き締めの影響で市場関係者の警戒感が強まっている。

7日のビットコイン価格は、前日比-1.98%の498万円(42,780ドル)で推移。再び500万円台を割り込むなど、弱気を鮮明にしている。

BTC/USD日足

株式市場では新興市場を中心に資金抜けが目立っているが、暗号資産でも高騰していたアルト市場の下落率が際立っている。

暗号資産デリバティブ(金融派生商品)先物市場では、6日の下落時に大きなロスカットが走っておらず、OI(未決済建玉)減少も緩やかであることから、さらなるダウンサイドリスクに備えておきたい。

清算ポジション数The Block

OI数

Galaxy DigitalのMike Novogratz CEOは、ビットコイン(BTC)価格について、38,000〜40,000ドルまで下落する可能性があるとの見解を示した。 米CNBCのインタビューで私見を述べた。

同氏は暗号資産(仮想通貨)への情熱は失っていないという。 5日には、テラ(LUNA)をモチーフにしたタトゥーを入れたことを報告している。

MAI CapitalManagementのチーフエクイティストラテジストであるChris Grisanti氏は、2022年は各国の規制強化の影響で、暗号資産(仮想通貨)にとって厳しい年になるとの見立てを示した。

一方、CryptoQuantに投稿したアナリストInspocrypto氏によれば、30日平均でクジラ(大口投資家)の売り圧力(③)が、2日以降低下していることを指摘。

21年12月30日以降は、暗号資産取引所内のステーブルコインの需要が高まっているとした。テザー(USDT)などドルペッグのステーブルコイン量は、買い戻しのための潜在的な買い圧力を示唆している。

出典:Inspocrypto

個別銘柄では、ディセントラランド(MANA)が前日比+12.6%と反発した。 韓国大手サムスンとの提携が材料視された。

関連:サムスン、メタバース「ディセントラランド」と提携

カザフスタン動向

石油や天然ガスの産出国として知られるカザフスタンでは、年明けよりエネルギー価格値上がりに抗議する大規模デモが発生。 政情不安の高まりから緊急事態宣言が発令され、通信ネットワークが強制遮断されるなどの事態に陥った。

これにより、昨年5月に全面禁止された中国マイナー(採掘事業者)の移転先の一つとして、安価な電気代を背景にシェアを高めていたカザフスタンのハッシュレート(採掘速度)が大幅下落するなどの影響が出ている。

米国とカナダに大規模マイニング(採掘)施設を有するPrime Blockの最高法務責任者であるAlan Konevsky氏は、地政学リスクが及ぼす影響について言及。「カザフスタンやコソボ共和国などの発展途上国において、発電や配電のインフラストラクチャは大きな弱点であり、マイナーにとって深刻なリスクになり得る」と懸念を示した。

昨年11月頃には、移転してきた中国大手マイナーの電力需要急増に対し、カザフスタン西部からタジキスタン南部にかけて深刻な干ばつに見舞われ、供給制限に至ったとされる。

関連:抗議デモ発生のカザフスタン、インターネット遮断で仮想通貨のハッシュレートに影響か

同氏は、北米のビットコインマイナーにとってはネットワークのシェアを伸ばす好機と捉える。いかに安価な電気代が魅力的だとしても、中国などの独裁体制国や発展途上国ならではのカントリーリスクがここ一年間で鮮明になったからだ。

このままビットコイン相場の下落トレンドが長引けば、採算の取れなくなった弱小マイナーから順に淘汰され、再び勢力図が塗り変わる可能性も考えられる。

一方、現時点ではビットコイン・ハッシュレートは一時下落したものの世界規模で致命的な影響までは生じておらず、影響は限定的か。昨年5月の中国全面規制では、ハッシュレートが文字通り半減し、ネットワーク不安定化と市場の懸念をもたらした。

ハッシュレート推移

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