はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ヴィタリックのX(Twitter)アカウントハッキング被害か フィッシング詐欺の被害額1億円相当に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

フィッシング詐欺で被害額1億円以上か

ブロックチェーンセキュリティ企業PeckShieldは10日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏のX(旧称ツイッター)がハッキングされたと報告した。

ブロックチェーンの分析を行うZachXBT氏は、すでに悪意のあるリンクをクリックしてしまった被害者が出ており、これまでに合計約1億円(69万1,000ドル)以上が犯人のウォレットに流入したと分析している。

フィッシングは、記念のNFT(非代替可能性トークン)が24時間無料で手に入ると偽の情報を流して不正なリンクを踏ませるものだった。最終的にウォレットを接続するように誘導し、資金を盗む手口である。

フィッシング詐欺とは

サイバー犯罪の一種。電子メールなどにより不正サイトへ誘導し、利用者自身にサイトログインに必要なアカウントやパスワードなどの認証情報を入力させて詐取するもの。

▶️仮想通貨用語集

ブテリン氏の父親も10日、該当の投稿を無視するよう警告。「ヴィタリックは今アクセスを取り戻そうと努力しているところだ」と述べた。不正リンクを掲載した投稿は現在削除されているが、その後ブテリン氏がアカウントのコントロールを取り戻せたのかは不明だ。

イーサリアム開発者のBok Khoo氏も、このフィッシングに引っかかりCryptoPunksのNFTを盗まれたと投稿。他のユーザーに注意を呼びかけた。

Khoo氏が盗まれたのは、CryptoPunksの「3983番」と「1751番」で、これらはそれぞれ市場価格で約154イーサリアム(約3,600万円)と約59イーサリアム(約1,400万円)に相当するものだった。Khoo氏以外からも、Milady 4755、Meebit 9965、Meridian 918などのNFTが盗まれている。

バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOも、ブテリン氏アカウント乗っ取りを受けて、次のようにコメントした。特に業界の著名人アカウントが狙われやすいことを示唆している。

ツイッター・アカウントのセキュリティは金融プラットフォームとして設計されてはいない。もっと多くの機能が必要となるところだ。例えば、二要素認証、ログインIDをハンドル名やメールアドレスと同じにしないことなどが挙げられる。

過去には、私のアカウントに対してもハッカーによるパスワード総当たり攻撃が行われ、何回かアカウントがロックされている。

攻撃の手口をめぐる議論

あるXユーザーは、これはSIMスワップ攻撃によって行われた可能性があり、ブテリン氏はセキュリティにもっと気を遣うべきだったと主張した。

一方で、ZachXBT氏は、攻撃の手法はまだ分からないと反論。インサイダーが買収された可能性などについても挙げている。

なお、SIMスワップ攻撃とは、攻撃者が被害者の携帯電話番号を不正に取得し、オンラインアカウントやサービスにアクセスするものだ。犯人が管理するSIMカードに被害者のアカウントなどをリンクさせることにより、被害者の通信内容を犯罪者のデバイスに送る。

アカウント乗っ取り相次ぐ

X(旧称ツイッター)乗っ取りによるフィッシング詐欺はこれまでにも度々発生してきた。

2020年7月に、オバマ前大統領やアップル社、バイナンスなどの著名アカウントが乗っ取られ、1,200万円相当の被害が発生したことも記憶に新しい。

関連SIMスワップ攻撃で米仮想通貨企業から1億円盗んだハッカーに懲役判決

最近では7月に分散型取引所Uniswapのヘイデン・アダムスCEOのアカウントがハッキングされた。Uniswapが攻撃されたという偽のメッセージを投稿し、ユーザーにフィッシングリンクを踏ませようとするものだった。

この際には、アダムス氏は約6時間後にアカウントのコントロールを取り戻している。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/01 火曜日
17:40
メタプラネット、ビットコインを696 BTC追加購入
メタプラネットが696BTCを追加取得した。キャッシュ担保付きプットオプションで第1四半期に7.7億円の収益を計上し、長期的なビットコイン蓄積と安定収益を同時に狙う戦略を公開した。
15:02
オリコン調査 ビットコイン取引所満足度ランキングbitbankが首位【現物取引】
オリコン顧客満足度調査2025で暗号資産取引所を徹底比較。現物取引ではbitbankが2年連続の総合1位を獲得し、手数料・システム安定性で3年連続首位となった。GMOコインはステーキング・レンディングで高評価。6,260人の利用者の声から見る信頼性の高い取引所選びに。
14:15
エックスモバイルがWeb3参入 暗号資産モバイルサービスを今年度中に開始
マジモバ・ホリエモバに続く展開 格安携帯電話サービスを提供するMVNO「エックスモバイル」は1日、暗号資産(仮想通貨)を含むWeb3事業への本格参入を発表した。今年度中に、ブロ…
13:45
テザー、1Qに8888BTC追加購入
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第1四半期に約1,100億円相当のビットコインを追加購入。総保有量は92,647BTCとなり世界第6位のホルダーに。
13:10
イーサリアムL1の手数料収益が大幅減少 目標達成も課題浮上
仮想通貨イーサリアムのDencunアップグレード後、L1の手数料収益が大幅に低下。ガス代削減という目標は達成したものの、ETHのインフレ課題が浮上していることを解説する。
12:11
トランプ関税発表控え緊迫するビットコイン市場、ETF資金流入とマイニング課題の狭間で
4月2日のトランプ関税発表を控え、ビットコイン市場は複雑な状況に直面している。一方ではETFへの資金流入が9営業日連続で続き回復の兆しを見せる一方、マイニングコストは87,000ドルまで上昇。さらにハッシュレートは史上最高の8億5,000万TH/sを記録するという矛盾した状況だ。市場のリスク回避姿勢が強まる中、投資家とマイナーの動向から見える業界の今後を分析する。
11:25
ヘデラ関連企業ハッシュグラフ、企業向けネットワーク「HashSphere」発表
仮想通貨ヘデラ関連企業ハッシュグラフは、プライベートな許可型ネットワークHashSphereを発表。開発目的や想定するユースケース、今後の開発計画が明らかになった。
11:00
米上院議員、退職金での仮想通貨投資を可能にする『金融自由法案』を提出
米国のトミー・タバービル上院議員が退職金プランでの仮想通貨投資を許可する金融自由法案を提出。旧バイデン政権の規制に対抗し、トランプ大統領の仮想通貨支持政策を後押しする内容に。
10:10
REDXがBingXへの上場発表 モバイルサービス「REDX MOBILE」でユーティリティ拡張へ
ブロックチェーン×エンターテインメントを融合させたWeb3プロジェクト「REDX(レッドエックス)」は、2025年4月1日より、トークン還元型の次世代モバイルサービス「REDX…
10:00
トランプ大統領の仮想通貨活動に共和党内から異例の苦言
米下院金融サービス委員会のヒル委員長が、トランプ大統領の仮想通貨事業がステーブルコイン規制議論を複雑化させていると発言した。民主党からの批判を招いていることが背景だ。
08:40
トランプ家、ビットコインマイニング事業参入 Hut 8社と合弁会社『American Bitcoin』設立
Hut 8社と合弁会社『American Bitcoin』設立 米国の上場企業Hut 8(ハット・エイト)は、ドナルド・トランプ大統領の息子エリック・トランプ氏とドナルド・トラ…
08:01
ブラジル金融当局、主要年金基金の仮想通貨投資を全面禁止
ブラジル国家通貨評議会が年金事業体による仮想通貨投資を禁止。高リスクを理由に規制強化する一方、英国のカートライト社や米国複数州の年金基金はビットコイン投資を進めており、国際的な規制姿勢の違いが鮮明に。
07:30
ブラックロックCEOが見解、ビットコインが米ドルの支配的地位を奪うリスク
ブラックロックのCEOは、米国の債務が増加している現状に警鐘を鳴らし、債務を制御できなくなれば、ドルの準備通貨の地位が仮想通貨ビットコインのようなデジタル資産に奪われるリスクがあると指摘した。
07:00
ビットコイン、S&P500との相関性低下か クジラ数は3ヶ月ぶりの高水準
仮想通貨ビットコインはS&P500が下落する中でプラス推移し相関性の低下を示唆。1,000BTC以上保有のクジラウォレットは3月から11増加し1,991に到達。Cryptoquantアナリストは2020年の強気相場と類似したパターンを指摘した。
06:30
2880億円規模のビットコイン買い増し、ストラテジー社
米ストラテジー社は3月31日、22,048の仮想通貨ビットコインをさらに追加購入したことを公表した。今回の購入規模は2880億円相当のもので、このニュースが好感されビットコイン市場は一時83,757ドルまで反発。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧