2Qにデビュー可能か
今年の1月に、ビットコインの現物ETFの申請書を提出した、香港を拠点とする金融サービス会社VSFG(Venture Smart Financial Holdings Ltd.)は早ければ5月にもETFのローンチを目指しているところだ。
VSFGの投資・プロダクト責任者Brian Chan氏はThe Blockの取材で、「念のため6月も視野に入れている。規制のプロセスで正確な日付を特定するのは難しいが、我々はSFCと積極的に話し合っている」と話している。
今週、香港の証券取引委員会(SFC)は今年の第2四半期に、現物BTCによる生成と償還のビットコインの現物ETFを認めることを検討していることが報じられた。
米国のビットコインETFは現金(キャッシュ・オンリー)による組成と償還で、現物のプロセスと異なる。現物による生成と償還の場合、ビットコインのアービトラージなどの機会が生み出される。
香港ではまだビットコイン現物ETFが承認された事例がないが、1月の米国での承認事例およびそれに伴う高い需要を背景に、香港での承認への期待が高まっている。現在、VSFGの他、Harvest Fund Management Co., LTDも申請を進めている。
また、仮に香港で承認された場合、アジア初の事例となり、今後日本でのビットコインETF上場や発行にも追い風になりうるとみられる。
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