はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン上昇で61000ドル台を奪還、米CPI発表控える中

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比408.6ドル(1.04%)高の39,765ドル、ナスダック指数は407ポイント(2.4%)高の17,187で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比77.2円(0.21%)安の36,155円で推移している。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比3.3%高の1BTC=60,869ドルに。

過去の相場では、CPI(米消費者物価指数)や米連邦公開市場委員会(FOMC)前には持ち高調整の売りが目立つ傾向にあった。しかし今回は、今月初めの暴落局面で大規模ロスカット(強制清算)が発生し、先物市場のレバレッジをかけた建玉および需給整理が進んだこともあり、ダウンサイドリスクを限定的と見做したか。

QCPキャピタルは13日、投資家向けレポートで現在の市況を分析。

日本の日経平均株価は、すでに(5日の)暴落前水準まで急反発したとしつつ、「投資家は今週発表される米CPI(米消費者物価指数)を前に慎重な姿勢を崩していない」と指摘した。

CPIは日本時間21:30に発表予定であるが、FRB(米連邦準備制度)の金利政策判断に影響を及ぼすほか、先日の米雇用統計結果が米株指数を崩した一因となったとの見方もあり、懸念する向きもある。

QCPキャピタルは、「投資家はインフレ率の変化を注視し、今年9月にFRBが50ベーシスポイント引き下げか、25ベーシスポイント引き下げかの指針を得るだろう。現時点では可能性は五分五分である。」と見ている。

一方で、イーサリアム現物ETFについては、11日時点の純流入に続いて、累計流入額が9億100万ドルを超えたと報告。特筆すべき点として、「グレースケールの流出額が、ETF承認後初めてゼロになった」ことを挙げた。イーサリアム(ETH)価格に強力なサポートを提供し、反発が強まる可能性があるという。

米SEC(証券取引委員会)が現物ビットコインETFを承認したことを受け、グレースケールは既存の投資信託をETFに転換した。これにより、グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)やグレースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)がETFとして証券取引所に上場した経緯がある。

しかし、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)やフィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)など、競合の大手資産運用会社も参入したことでGBTCの手数料が相対的に割高となり、乗り換えを目的とした資金流出が相次いでいた。

グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)に続き、グレースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)でも、多くの投資家が保有株を売却して現金化を急いだものとみられるが、ここへ来て流出額がゼロになった日があったことは、売りが一巡した可能性があることを示唆する。

相次ぐ大口売り

LookonChainのデータによると、機関投資家向けの投資会社であるBlockTower Capitalは8月13日に9,232 ETH(約2,480万ドル相当)にあたるイーサリアムの大規模売りを行なった可能性がある。

また、2014年のICOで資金を投じたイーサリアム(ETH)のクジラ(大口投資家)が、過去数週間で大量売却しているとの観測もある。

関連:2014年のICO投資家、イーサリアム19億円相当を仮想通貨取引所OKXに送金

ビットコイン(BTC)でもクジラ(大口投資家)に分類される集団による断続的な大規模売りが確認されている。

オンチェーンデータによれば、保有量の減少は8月5日の暴落前に始まり、最近の反発局面でも約5億8,800万ドル相当の売りが見られた。

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

一方、Glassnodeのオンチェーンデータであるビットコインの長期保有者と短期保有者の供給比率では、2024年8月時点で、長期保有者の割合が増加していることが見て取れる。

投資家がビットコインを売らずに保有し続ける傾向が強まっていることを示唆するものだ。

また、ビットコインの累積スコアを保有者のグループごとに示す「Trend Accumulation Score by Cohort」によると、過去数ヶ月間の下落トレンドにある中、大口ホルダーによるビットコインの蓄積が進んでいることが示されている。

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

関連:おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

ソラナ(SOL)上場の国内取引所

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3.17BTC獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧