はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

前日高騰の仮想通貨相場は全戻し、トランプ発表「仮想通貨準備金」に懐疑的な見方も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

トランプ米大統領は3日、中国からの輸入品に対して10%の追加関税を課す大統領令に署名した。中国に対しては先月から10%の関税をすでに課しており、これにより合計で20%の関税率となる。

さらに政権は4日からカナダとメキシコからの輸入品に対して25%の関税を予定通り発動する意向を示している。米政府は「相互関税」の原則に基づき、高率の関税を課す相手国に対して同程度の報復関税を課す方針を明らかにした。政府高官によれば、新たな関税率を算定する際にはドルに対する意図的な通貨安政策も考慮するという。

トランプ大統領は3日、SNSで「あす夜に大きなことが起きる」と投稿しており、投資家の警戒感が一層高まっている。この一連の保護主義的な貿易政策の強化は、グローバル経済の不確実性を高め、株式市場とともにビットコイン(BTC)など暗号資産市場にも下落圧力をかけている。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比-10.2%の1BTC=83,899ドルに。

BTC/USD日足

ドナルド・トランプ米大統領による暗号資産(仮想通貨)準備金創設の発表で高騰した相場から一夜明けて、仮想通貨コミュニティから懐疑的な反応を受けている。

発表を受けて週末に急騰した各銘柄の市場価格は、すでに上昇分のほとんどを帳消しに。前日比では、イーサリアム(ETH)が-15.7%、XRPが-18.9%、ソラナ(SOL)が-20.7%、ADAが-26.6%と軒並み暴落した。

期待感の後退がその背景にある。

専門家らは、議会がこうした準備金法案を可決する可能性は極めて低いとみており、トランプ氏の構想が暗号資産市場に長期的な影響を及ぼす可能性は限定的だと分析している。

ビットコイン準備金構想は従来、連邦政府が押収を通じて相当量の暗号資産をすでに保有しているという前提に基づいている。

一方、トランプ大統領が提案する準備金に必要な量のXRPやカルダノ(ADA)などのアルトコインを市場から直接購入することは、米国の法的観点や連邦議会の仕組みからすると現実的に困難だという指摘もある。

トランプ大統領が単独で準備金に含める仮想通貨を選定できるわけではないためだ。また、準備金に含まれる資産については、明確な基準を定めた報告書や提案が作成され、最終的には議会の承認が必要となる。

準備金に組み入れ可能な資産を判断するための基準は、証券性を評価するためのHoweyテストに類似した明確な要件リストが必要であり、実現のハードルを乗り越えるためには時間を要するとの見方が広がった。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/09 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トランプ氏のBTC準備金設立の大統領署名やETHのペクトラの現状など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次分析、来週は強いリスクオフムードの台頭に注意|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1400万円から1260万円まで激しい値動きに。トランプ政権の関税政策と戦略的ビットコイン準備金設立が相場を左右した。政府による追加購入見送りで一時失望売りも、米国の備蓄決定はアセットクラスとしての格を引き上げる象徴的意味を持つ。bitbankアナリストが解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米財務長官の仮想通貨準備金構想に関する発言に高い関心
今週は、トランプ米大統領によるXRP、ソラナ、エイダを含む仮想通貨準備金の創設発表、米財務長官による仮想通貨準備金構想に関する発言、自民党による制度改正案公開に関するニュースが最も関心を集めた。
03/08 土曜日
13:35
ユタ州ビットコイン準備金法案が事実上敗北、BTC投資条項削除で可決
ユタ州議会で「H.B.230」法案が可決されるも、仮想通貨ビットコイン準備金関連条項は最終修正で削除。州レベルの競争はテキサスとアリゾナの二強に。一方、連邦政府はトランプ大統領が戦略的ビットコイン準備金設立を命令したばかりだった。
13:15
カナリーのスイ・へデラ現物ETF申請に進展、SECが審査受理
デラウェア州でCanary Sui ETFが正式登録され、SECがカナリーのHBAR ETFとグレースケールのポルカドットETFの19b-4申請を受理した。アルトコイン市場でのETF製品拡大に向けた進展が加速中。
11:30
人狼ゲームのWLF PROJECT、ひろゆき氏がアドバイザー就任
人狼ゲームをベースとしたWLF PROJECTがひろゆき氏をアドバイザーに迎え入れた。仮想通貨WLF Tokenも発行しており、人狼ゲームやその経済圏の拡大を目指している。
10:40
米財務長官「政府保有の仮想通貨は売却せず」 ビットコイン準備金設立について発言
米財務長官が政府押収の仮想通貨売却停止を表明。新設の戦略的ビットコイン準備金で保持へ。トランプ大統領は『ビットコインを決して売るな』と宣言した。
10:05
日本政府、資金決済法改正案を閣議決定 仮想通貨「仲介業」創設やステーブルコイン規制緩和
日本政府が資金決済法改正案を閣議決定した。暗号資産仲介業の新設や、ステーブルコイン裏付け資産の柔軟化など、イノベーション促進と利用者保護を図るものだ。
09:30
ビットコイン100万円急落、トランプ大統領令への失望売り拡大|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは一時、約100万円幅の下落となった。7日に発表されたビットコイン準備金に関する大統領令は、市場が期待していた追加のビットコイン購入に関する内容が乏しく、失望感が広がった。
08:40
バイナンス、コミュニティ主導の仮想通貨上場投票システムを導入
バイナンスが新たに「Vote to List」と「Vote to Delist」のコミュニティ共同ガバナンスメカニズムを導入。上場予算の透明性向上とユーザー参加型の仮想通貨プロジェクト選定プロセスを実現する。
08:22
リップル共同創設者ラーセン氏の24年1月のXRP流出、「LastPass」使用が原因か
2024年1月に発生したリップル共同創設者クリス・ラーセン氏の仮想通貨XRPの不正流出について、ブロックチェーン分析専門家ZachXBT氏が分析結果を公表。LastPassの情報漏洩が原因と指摘している。
07:35
米国通貨監督庁、銀行仮想通貨業務の規制を大幅緩和
米国通貨監督庁が新たな解釈指針書を公表し、銀行による仮想通貨カストディ業務やステーブルコイン活動を正式に許可。事前承認要件を撤廃し参入障壁を低減することで、金融イノベーションの促進を図る。
06:30
米国初の仮想通貨サミット、重要進展なし FIFAコイン発表も
ホワイトハウス仮想通貨サミットでトランプ大統領とFIFA会長インファンティーノ氏がFIFAコインの発行計画を発表。米国建国250周年と重なる2026年ワールドカップに向けた新イニシアチブとして注目される中、規制緩和への謝意も表明された。
05:55
トランプ政権、ゴールド売却でビットコイン購入の議論まだなし 大手銀は戦略的準備金への活用提案
ホワイトハウスのサックス特命官が、ゴールド売却によるビットコイン調達の計画はないと明言。一方でスタンダードチャータード銀行は予算中立的なビットコイン準備金拡充戦略として米国の112兆円相当のゴールド備蓄活用を提案した。
05:20
トランプ大統領がXRP・SOL・ADAに言及した真意 サックス特命官が「深読みしすぎ」と説明
米仮想通貨特命官サックス氏がトランプ大統領によるXRP、ソラナ、カルダノへの言及について「単に時価総額上位5つの銘柄に言及しただけ」と説明した。投資家がトランプのメッセージに過剰反応していたようだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧