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過去最大規模のブロックチェーンETFがローンチ、ロンドン証券取引所に上場へ|仮想通貨以外の応用例促進へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

過去最大のブロックチェーンETF、ロンドン証券取引所でローンチ予定
10兆円以上の資産を運用する投資顧問会社Invescoが、ブロックチェーン企業に焦点をあてた過去最大規模のETFのローンチを公表。英Financial Timesが報じた。

過去最大のブロックチェーンETFがロンドン証券取引所でローンチ予定

10兆円以上の資産を運用する投資顧問会社Invescoが、ブロックチェーン企業に焦点をあてた世界最大規模のETFのローンチを公表した。日本時間で3月10日、英Financial Timesの報道で明らかになった。

今回ローンチされる「The Invesco Elwood Global Blockchain ETF」は、月曜日からロンドン証券取引所での取り扱いが予定されている。

本ETFに含まれる企業としては、マイニングチップを開発する台湾の半導体製造企業やビットコイン先物取引を提供するCME Groupなどがあり、65ベーシスポイントの信託報酬が設定されている本ETFには、AppleやIntel、Advanced Micro Devicesといった大手の企業を含む48社が組み込まれている。

企業の選択基準としては、Brevan Howardヘッジファンドの共同設立者Alan Howard氏が設立した仮想通貨専門投資顧問会社Elwood Asset Managementが提供する独自企業スコアリングシステムを採用しているという。一般企業のほか、ブロックチェーン企業にも特化した、スコアリングシステムが導入されていることになる。

なお、今回のETF提供にあたり、Elwood Asset Managementの経営責任者Bin Ren氏は、ブロックチェーン技術が仮想通貨を超えてさらなる適用がされていく将来と強調、以下のような発言をした。

我々は特に金融分野におけるブロックチェーンの適用に注目している。しかし、我々が期待するのはさらに広範な分野におけるブロックチェーン技術の適用例だ。

金融分野は、ブロックチェーンの応用例として最も注目されている分野であり、技術の実用化が目前まできている。

例えば、JPモルガンチェースは、提携銀行とのドルベース決済を効率化することを目的とした”JPMコイン”の利用の計画を公表した。それが実現した場合、JPモルガンチェースはブロックチェーン技術をそのコアビジネスに組み込んだ最初のグローバル銀行の1つとなる。

過去にローンチされたブロックチェーン・仮想通貨ETFの現在は

現在7つのブロックチェーンベースのETFが米国で取引されているが、そのほとんどは資金流入の規模に欠けているのが現状だ。

その中で最大のものはNYCEアーカ取引所で取引されるおよそ120億円規模の「Amplify Transformational Data Sharing ETF」となっている。また、昨年2月にイタリアの証券取引所でローンチされたヨーロッパ初のブロックチェーンETF「The Innovative Transaction & Process ETF」はおよそ22億円の規模に留まっている。

その他にも、昨年11月にAmun社によってスイスの主要取引所SIX Exchangeでローンチされた世界初の仮想通貨ETF「Amun Crypto Basket Index (HODL5)」があるが、それもわずか4.6億円といった規模に留まる。

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