はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米リップル社との送金革命期待でマネーグラム株急騰、仮想通貨XRPのプラクティカルユース拡大へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米リップル社との資本提携発表でマネーグラム株急騰
米リップル社とマネーグラム社の提携発表で株価が高騰した。ビットコイン高騰で市場規模拡大が注目される中、XRPによる国際送金システム使用での送金効率化とコスト削減による収益増、さらなるプラクティカルユース拡大が期待される。

米リップル社との資本提携発表でマネーグラム株急騰

米リップル社が大手送金企業のマネーグラム社と戦略的提携を発表した。

リップル社は、マネーグラム社のクロスボーダー決済とデジタル資産を使用した外国為替決済の主要パートナーとなる。

これを受け、仮想通貨リップル(XRP)価格は、年初来高値に迫る50円超えまで高騰したほか、米NASDAQ市場に株式上場する国際送金サービス大手の「米マネーグラム・インターナショナル」の株も急動意した。同社は、世界の6,000億ドル(65兆円)規模の送金市場で事業を展開しており、200以上の国と地域で数百万の顧客にサービスを提供

前日の終値1.45ドルだったマネーグラム株は、時間外取引で前日比+150%以上となる3.68ドルに急騰して推移。一時3.95ドルを付ける場面もあった。

出典:marketwatch

日本経済新聞も米リップル社が大手送金企業のマネーグラム社の提携を報じ、17日夕の米株式市場の時間外取引で急騰したことを伝えた。

提携期間は2年間とされ、マネーグラム株の調達に加え、1株当たり4.10ドルの大幅プレミアムを乗せた新株予約権を3,000万ドル(約33億円)分買い取ったほか、さらに追加で2,000万ドル(約22億円)を投じる可能性もあるとしている。

米国市場とマネーグラム社の重要性

米政権の意向を受け、対米外国投資委員会(CFIUS)が安全保障の観点から海外企業によるM&Aの審査を厳格化させている。

昨年1月には、中国eコマース最大手アリババグループによるマネーグラムの買収を認めない方針を示した。当局は、技術流出につながりやすいハイテク企業の買収行為など中国の動向に目を光らせており、「国益を損ねる」との判断があったものとみられる。

今回のマネーグラム社との提携は、仮想通貨トークンの有価証券問題に揺れる米国で、規制当局が米Ripple社および仮想通貨XRPが容認され、厳格な審査をクリアしたことを示している。

長らく低迷していたビットコインが100万円台を回復し、仮想通貨市場の規模拡大が注目される中、マネーグラム株の高騰は、主に米株投資家による米Ripple社と仮想通貨XRPへの期待度の表れに他ならず、目利きの鋭い米株投資家が、業績に寄与すると判断している証左とも言えるだろう。

XRPの平均トランザクション時間は2〜3秒とされ、仮想通貨XRPを使用する「xRapid」の活用で、国際送金事業の業務効率化とコスト削減効果が実際にどの程度見込めるのか、そのユースケースを内外に示す絶好のチャンスとなりそうだ。

今回の提携を受け、マネーグラム会長兼最高経営責任者(CEO)のAlex Holmes氏は、「米ドルから対象通貨への送金・換金を24時間365日、いつでも可能にする。私たちは、xRapidを通じて革命をもたらす。」などと抱負を示した。

国際送金企業では、XRPを利用した送金システムであるxRapidをテストしている米Western Unionの動向も注目される。同社は160年の歴史を持ち、全世界の約200ヶ国で個人送金、企業支払と貿易業務を代行する世界有数の企業として知られる。

日本の東証一部上場企業とも連携

今年4月には、SBIホールディングスの北尾社長が自ら米Ripple社の役員に就任。「これまでの自分の経験と知見を役立たせ、Rippleの次の成長段階に貢献できる機会に興奮している」と抱負を述べ、アジア地域への展開を進めるにあたり陣頭指揮を取る意欲を示していた。

北尾社長は今年2月、米国で燻る仮想通貨トークンの有価証券問題について、コインポストのインタビューで以下のような見通しを示していた。

SEC(米国証券取引委員会)が諸般の事情で判断を先延ばしにしている、「証券かコインかの判定」に関して結論を出すのは容易ではない。

先延ばしされると、その間にもリップル(XRP)のプラクティカル・ユースが、どんどん浸透していくということになる。

おそらく銀行より先に、資金移動業者のほとんどが、Ripple社のDLTシステム(xCurrent)を使うようになり、その後「xRapid」が使われるようになっていく。すなわちXRPが使われるようになっていくということだ。

プラクティカル・ユースか進むとすれば、XRPの価値はさらに高まっていく。マネータップ上でも、XRPを活用した外為送金機能の実装を検討している。

関連記事:SBI北尾社長インタビュー『仮想通貨(ビットコイン)市場の将来性とリップルの展望』

SBI北尾社長インタビュー『仮想通貨(ビットコイン)市場の将来性とリップルの展望』
SBIグループは、仮想通貨取引所「SBIバーチャル・カレンシーズ」など、仮想通貨事業にも注力している。同グループの北尾吉孝CEOに、仮想通貨メディアCoinPostでインタビューを実施。ビットコイン市場やリップル(XRP)の展望などを伺った。
スピード調整で高値付近を推移するビットコイン、重要指標と今後の展望|仮想通貨市況
仮想通貨ビットコインは、2017年以来初となる月足MACDゴールデンクロス間近となっている。直近1ヶ月のBTCショート増減数はロングの8倍に。香港プレミアムなど中華圏で仮想通貨需要が急拡大する理由とは。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧