- ロシア議会、今月中に仮想通貨法案可決目指す
- ロシア議会は今月中に仮想通貨法案を可決する意向であることが地元メディアの報道で明らかになった。以前プーチン大統領が定めた期限に間に合うか注目が集まる。
ロシア、6月末までに仮想通貨法案可決へ
ロシアが仮想通貨関連法案を今後2週間以内に可決する方針に至っていることがロシアの地元メディアの報道で明らかになった。今年2月にプーチン大統領が露連邦議会に対して発令した仮想通貨法案の提出期限に間に合うか注目が集まる。
同国のAlexei Moiseev副財務大臣が今後2週間以内で仮想通貨に関する法案が可決される見込みが強いと現地メディアに明らかにした。ロシアでは既にICOに関する規制法案が可決されており、ロシアのプーチン大統領が今年7月までに仮想通貨規制を求める発令が実現化に近づいていると言えるだろう。
デジタル経済の発展を目的とした連邦法。この中には、電子化された取引における民事法の裁定、デジタル資産やデジタル技術を使用した財源の誘致などに関する項目が含まれる。
担当:ドミートリー・メドヴェージェフ、ヴャチェスラフ・ヴォロージン
期限:2019年7月1日
仮想通貨に関する法律が明確化していないロシアにおいて規制が具現化してきているものの、厳しい姿勢は依然として変わっていない印象が強い。今月に入ってきても仮想通貨のマイニング事業にも罰則を下す方針が検討されている。
一部報道ではFATF(金融活動作業部会)の規制ガイドラインを遵守するプロセスで仮想通貨規制の規制策定が難航化していたそうだが、露下院金融市場委員会のAnatoly Aksakov委員長は予定通り6月末に終了する意向を示した。
米国の経済制裁などに対抗する手段として着目されている仮想通貨だが、自国からの資産流出を阻止する上でビットコインなどの取り締まりが重要となる。今後もロシアの仮想通貨規制がどのような方向に傾くか注視していきたいところだ。