はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインは年初来高値更新で1万ドル間近、イーサリアムとバイナンスコインが相場をけん引|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場

●バイナンスコインがバイナンス・ショックを払拭してATH更新

●ビットコイン(BTC)1万ドル到達までの注目ポイント

仮想通貨ビットコイン(BTC)市況

ビットコイン(BTC)は、年初来高値を更新したことで騰勢を強め、105万円に到達した。20時時点で続伸を見せており、上値追いが続いている。

背景にあると指摘されるのは、国際金融市場の影響だ。米欧の中央銀行が金融緩和姿勢を強める中での世界的な金利安と、金融緩和政策の流れのなかで、世界的な「低金利・通貨安」が進むことが現実味を帯びて来ているほか、イランをめぐる中東情勢の緊迫化で、リスクオフが意識されたことがある。

新たな地政学リスクとして、イラン革命防衛隊がアメリカのドローン偵察機を撃墜した問題などが取り沙汰されている。米トランプ政権が「イラン攻撃を一時承認した」などと軍事衝突を示唆する情報が伝わると、安全資産とされる日本円やスイス・フラン、ゴールドが急速に買われた。

そんな中、デジタル・ゴールドの側面も持つビットコイン(BTC)は、2013年8月以来、5年10カ月ぶりの高値を付けたゴールド価格の高騰とも相関を見せており、避難資産としての関心が高まりつつある。

米NY金先物

また、主要アルトではイーサリアム(ETH)が急進しており、仮想通貨相場をけん引した。

世界有数の保険会社MetLife(メットライフ)が、イーサリアムブロックチェーンを生命保険サービスに利用することが判明したことなどが材料視された格好だ。

保険大手メットライフ、生命保険サービスにイーサリアムブロックチェーンを活用開始へ
保険大手のメットライフが、生命保険サービスにイーサリアム・ブロックチェーンを利用する。故人の保険加入の有無など、残された遺族に生じる問題の解消を目的としている。

ビットコインテクニカル分析

ビットコイン(BTC)は、年初来高値を更新したことで騰勢を強め、105万円を超えた。

現在サポートとして意識されている、トレンドライン(②)やチャネルの中央線を割り込むか否か、1万ドル(107.5万円前後)にチャレンジできるかどうかが注目される。1時間,4時間,日足ともにRSIが70を超えるなど短期的な過熱感もある。今後数日以内に急落を伴い③のラインを実体で下回った場合は、③付近までの挙動で「押し目」かどうかを見極めたい。③を割り込んだ場合は、深押しする可能性も考えられる。

直近の値動きでは、昨日買い目線での上昇シナリオとした赤矢印(下図)よりもさらに上部(チャネル中央線)で反発(①)、一段高を見せたことにより、買い方にとって理想的なパターンを見せたと言えるだろう。

6/20のBTCチャート

なお、日足を見ると、1万ドルかつ中期上値抵抗線にもあたる「青ゾーン」でロングの利確や新規ショートが大量に入ることが予想されるが、心理的節目ではボラの急上昇が予想されるため、ハイレバレッジでの安易なポジション取りは焼かれるリスクが高いので注意したい。

バイナンスの仮想通貨BNB、ATHでバイナンス・ショックを払拭

業界最大手仮想通貨取引所バイナンスの独自通貨BNBは歴史的ATHを更新した。USDT建てでは、BNBは現在37ドル台を推移。

出典:binance.com

本日の高騰を促した可能性として2つの要因が考えられる。

  • バイナンスの6月ローンチパッドが発表された
  • BNBがインドの取引所Bitbnsへ上場

バイナンスのローンチパッドIEOプロジェクトは、「elrond(ERD)」というプロジェクトで、事業目標として「新たに構築されたブロックチェーンであり、グローバル的な拡張性と即時の送金速度を特徴としている。」という。

なお、BNBははじめてインドの仮想通貨取引所に上場し、入金がすでに可能となった。上場した取引所はBitbnsだ。

この取引所は、インドの法定通貨INR建てでBNBを取引することができる。インドは中央銀行から仮想通貨の全面禁止令が出ているものの、国内の仮想通貨に対する需要が高く、BNBの需要にもポジティブな影響がもたらされると考えられる。

先週、バイナンスが米国ユーザーへのサービス提供を9月12日より停止する発表を行なったことで、BNBは一時10%以上の下落を記録し、USDT建てで32ドルまで下落したものの、BNBは「バイナンス・ショック」を払拭し、新たなATHをつけている。

『アルトドレイン』にバイナンス・ショックが影響

ビットコインに資金集中、『アルトドレイン』にバイナンス・ショックが影響 専門家の意見は?
アルトコインが急落し、ビットコインに資金が集まっている。その要因となるバイナンスの米国制限を解説。今後アルトがどうなるか、米国で取り扱われるアルトコインは?専門家の意見も。

CoinPostの関連記事

ゴールドの価格急騰と、1万ドルを突破したビットコイン(BTC)高騰が示すもの
米NY先物市場でゴールドが急騰、2013年以来の高値を記録した。デジタル・ゴールドと呼称されるビットコイン(BTC)もついに最大の心理的節目の1万ドルを突破した。その背景には何があるのか。
仮想通貨ビットコイン今後の展望|ウィンクルボス兄弟も重視する10,000ドルの心理的節目
米仮想通貨取引所ジェミナイを運営するウィンクルボス兄弟らが10,000ドル(108万円)の心理的節目について見解を述べている。ビットコイン(BTC)の上昇要因に触れながら、今後のムーブメントを予想した。

免責事項

当ページは、仮想通貨の信憑性・正確性を保証するものではありません。

掲載されている内容やリンク先、サービス等、または投資情報からの不利益や損害については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。投資する際は、ご自身の判断の元、自己責任でお願い致します。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
18:50
モブキャストHD、ソラナ投資に5億円を投じる計画
モブキャストHDは暗号資産事業への本格参入を決定し、ソラナ(SOL)購入に向け5億円を投資する計画を発表。ステーキング収益も視野に入れる。
18:30
リップル、南アフリカでカストディ事業強化 金融大手アブサバンクと提携
リップルは南アフリカのアブサ銀行と提携し、アフリカで初の大手カストディパートナーを獲得。デジタル資産の安全な保管と事業拡大を進めます。
17:55
イーサリアムFusakaアップグレード、テストネットSepoliaで有効化 12月メインネット実装へ 
イーサリアムの次期アップグレード「Fusaka」が10月14日、テストネットSepoliaで稼働開始した。PeerDAS技術により処理負担を大幅軽減し、取引速度を最大12,000件/秒まで向上。12月のメインネット実装に向けて段階的にテスト展開中。年内2度目の大型アップグレードでスケーラビリティをさらに強化へ。
17:28
コインチェックグループ、機関投資家向け事業を強化
Coincheck Groupが仏Aploの買収を完了し、国内では事業法人向けクリプト・トレジャリー支援を開始。海外と国内の両面で機関投資家向け事業を拡大する。
17:19
コインベース、インド大手の仮想通貨取引所CoinDCXへ投資 評価額3700億円相当
米暗号資産取引所大手コインベース・グローバルが、インドの暗号資産取引所CoinDCXに追加出資。投資後の企業価値は24.5億ドルと評価される。この出資はCoinDCXが今年7月にハッキング被害に遭った数カ月後。コインベースはインドと中東地域での事業拡大を目指す。
15:00
ブラックロックCEO、資産トークン化を次の成長戦略に 620兆円市場狙う
ブラックロックのラリー・フィンクCEOが、不動産から株式・債券まであらゆる資産のトークン化を次なる成長戦略と位置づけた。世界のデジタルウォレットに保管された約620兆円の資金に着目し、ETFのトークン化を視野に入れている。
14:15
ソルメイトが75億円相当ソラナを購入、キャシー・ウッドのアークが主要株主に
ナスダック上場のソルメイト・インフラストラクチャーがソラナ財団から75億円相当のSOLを15%割引で購入。米大手ヘッジファンドアーク・インベストが11.5%の同社株を保有している。
13:45
バイナンス、仮想通貨の上場費用告発を否定
バイナンスはリミットレス・ラボのヘザリントンCEOがトークン供給量の8%要求を告発したことに対し、虚偽で名誉毀損的だと反論。取引所は上場手数料を請求していないと表明した。
13:20
ニューヨーク市、全米初の自治体仮想通貨専門局を設立
ニューヨーク市のアダムス市長が行政命令に署名し、全米初となる自治体の仮想通貨・ブロックチェーン局を設立した。モイセス・レンドン氏が局長に任命され、責任ある仮想通貨の利用を促進する。
11:40
バイナンス、韓国への再進出なるか 当局がGopax買収で二年半ぶりに審査再開=報道
韓国当局が仮想通貨取引所バイナンスのGopax買収審査を約二年半ぶりに再開したと伝えられる。米国での訴訟取り下げが背景で、今年中の役員変更承認の可能性もある。
11:25
テザー、セルシウス破産管財団に約450億円和解金支払う
ブロックチェーン・リカバリー・インベストメント・コンソーシアム(BRIC)は、テザーがセルシウスネットワークの破産管財団に約450億円を支払ったと発表した。2024年8月に提起した訴訟が和解に至った。
10:40
ウィズダムツリー、ステラ(XLM)ETPを欧州市場で上場
米ウィズダムツリーがステラブロックチェーンのネイティブトークンであるXLMに投資できるETPを欧州で立ち上げた。現物裏付け型で管理報酬は0.50%と欧州最低水準となる。
10:25
米カリフォルニア州、休眠仮想通貨の強制清算を阻止する法案成立
米カリフォルニア州で休眠仮想通貨の自動清算を禁止する法案が成立。現物のまま州政府に移転され所有者は価格上昇時に恩恵を受けられるようになる。
10:20
イーロン、ビットコインのエネルギー基盤構造を評価
イーロン・マスク氏は、仮想通貨ビットコインは法定通貨で見られる増刷による価値低下に耐性があるとの見方をXに投稿。最近はマスク氏がビットコインに言及するのは珍しい。
08:00
S&Pグローバル、チェーンリンク経由でステーブルコイン評価を提供開始
S&Pグローバルがチェーンリンクと提携し、ステーブルコイン安定性評価をブロックチェーン上で提供すると発表した。格付け機関の評価がスマートコントラクトで直接利用可能になるのは業界初となる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧