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仮想通貨取引所ビットポイントでハッキング被害、ビットコイン、リップル、イーサリアムなど35億円が不正流出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所ビットポイントがハッキング被害か
国内大手仮想通貨取引所BITPointが、ビットコイン(BTC)など35億円相当の不正流出被害を発表した。流出したのは、ビットコイン(BTC)のほか、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、リップルの5銘柄。

ビットポイントで仮想通貨ハッキング被害か

ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨取引所BITPointは、緊急メンテナンスで全サービス停止のお知らせを告知した。

ビットポイントジャパンは、リミックスポイントの完全子会社だ。BITPointは12日6:30より送金(送付)、受金(預入)のサービスを停止していたが、10:30頃より「取引及び送受金等を含む全サービスを停止」した。

緊急メンテナンス当初、その原因や再開予定時期は明らかになっておらず、親会社リミックスの株価が後場寄りから急落。制限値幅の下限(ストップ安水準)となる前日比80円(18.6%)安を付けるなど、利用者や市場の不安を招いている。

なお、日本経済新聞の情報によれば、仮想通貨数十億円相当のハッキング被害と見られる。

これについてビットポイントは、仮想通貨の不正流出被害を認め、以下のように公表した。BPJがホットウォレットで管理している仮想通貨は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコイン、リップル(XRP)の5銘柄となっている。

2019 年7月 11 日夜、BPJ の仮想通貨取引システムにおいて、仮想通貨の送金に関するエラーが検出され、調査の結果、BPJ の管理するホットウォレットに保管している仮想通貨の不正流出が判明いたしました。今回の不正流出は、当該ホットウォレットからのものであり、コールドウォレットで管理している仮想通貨ならびに法定通貨につきましては、流出は確認されておりません。

現在、新規口座開設を含む BPJ のサービスを全面的に停止するとともに、原因の究明、流出額の特定、被害の最小化等の対策を鋭意行っております。

詳細が判明次第、速やかに公表する予定でおります。なお、お客様からの預かり資産に被害が生じないように、BPJ において補償するなど、責任をもって対応する方針であります。

今回の不正な流出の対象となった仮想通貨の数量、流出額については詳細を調査中でありますが、流出額は概算で約35億円(内、顧客の預かり資産約25億円、BPJ保有分約10億円)(換算レートは 2019年7月11日16時時点の価格)と、現時点では見込んでおります。なお、詳細が判明次第、速やかに公表いたします。

時系列

  • 2019年7月11日の22時12分頃、リップル(XRP)の送金に関するエラーを検知
  • BPJの情報システム部門等で対応開始
  • 22時39分頃リップルの不正な流出を確認
  • 他の仮想通貨の流出の有無の調査を開始
  • 2019年7月12日2時00分頃、リップル以外の仮想通貨についても不正流出を確認
  • 3時0BPJにて緊急会議を実施
  • 6時30分BPJにおける仮想通貨の送受金を停止
  • 10時30分仮想通貨の売買・交換を含む、BPJの全サービスを停止

ビットポイントジャパンは2018年7月23日、金融庁の立ち入り検査で経営管理体制に不備があるとして「業務改善命令」を下されたが、2019年6月29日に報告義務を完了している。

日経新聞によれば、金融庁は12日、ビットポイントジャパンに対して資金決済法に基づく報告徴求命令を出す方針を固めた。ハッキングによる不正流出原因の追求や顧客保護の対策などについて確認を進めるという。金融庁はコインポストの取材に対し、「個別のケースにはお答えできない」と回答した。

また、金融庁公認の一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)も、この件について声明を発表。

協会から同社に対しては、「至急、利用者への弁済原資の確認及び確保を図るとともに、詳細な事実関係の究明、弁済方針の策定を含めた利用者財産の保護、継続的な情報開示等の利用者保護上必要となる措置を徹底するよう要請した。」としている。

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