はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨リブラに複数の類似点? 2017年発表のデジタルコイン構想を用いた指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リブラのホワイトペーパーに既視感
金融のイノベーションを学ぶ学生から、フェイスブック主導の仮想通貨リブラのホワイトペーパーに既視感を覚えるという声があがっている。昨年発表されたデジタルコインとリブラに複数の類似点が見つかった。

リブラと共通点が多いデジタルコイン

金融のイノベーションを学ぶ学生から、フェイスブックが主導する仮想通貨リブラのホワイトペーパー(事業計画書)に既視感を覚えるという声があがっている。

その既視感の正体として、世界最古の科学機関『The Royal Society』が昨年の7月18日に発表したデジタルトレードコイン(DTC)があるという。DTCも分散型台帳上の通貨であり、昨年発表されたレポートでは、「資産に裏付けられた通貨について200年以上研究を重ねてきた」と書かれており、この点が法定通貨など複数資産のバスケットで価値の裏付けがされているリブラと類似しているとした。

他の類似点として挙げられるのは、決済大手のVisaやMastercardなどの企業から支援されることを予定する、リブラの運営や管理を担うリブラ協会の存在だ。DTCにもスポンサーのようなグループを設けるという考えがあり、DTCを支えるグループも既存の資産を提供してコインを購入するなど、その役割にも類似点が見られたと指摘した。

そして、自国内や国家間での決済を効率化する目的や、銀行を持たない人々のためにエコシステムを構築するという狙いも類似している。

DTCのレポートを作成したマサチューセッツ工科大学(MIT)の専門機関に所属するAlex Lipton氏は、仮想通貨メディアCoinDeskに対し、「不快感はないが、リブラの構造はDTCに非常に似ている」と説明。DTCのレポートは無料で読めるように公表されている点には補足したという。

一方で相違点も確認されている。まず中央銀行に対する認識だ。フェイスブックは中央銀行の役割を担うことを明確に否定しているが、DTCのレポートでは、中央銀行が発行する通貨に対し、DTCの優位点を明示している。また、DTCの裏付け資産に石油や穀物などの資産が含まれている点もリブラとの相違点だ。

CoinPostの関連記事

コインチェック運営のマネックス、フェイスブック主導の仮想通貨「リブラ協会」に参加申請
マネックスの松本氏は、決算説明会の記者会見でフェイスブックが発行を予定する仮想通貨リブラの協会に対して申請を出したことを明かした。なお運営するコインチェックは、ビットコイン高騰に伴い、クリプトアセット事業が大きく増収している。
G7財務相・中銀総裁会議、「仮想通貨リブラなどステーブルコインも最高水準の金融規制を満たす必要性」
金融庁が公表したG7財務大臣・中央銀行総裁会議の総括にて、リブラなどのステーブルコインを「金融システムの安定」や「消費者保護」の対策対象として、IMF世銀年次総会までに最終報告を出す方針が示された。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。
05:35
米SEC、BTCやXRP投資のグレースケール仮想通貨投信のETF転換承認を再検討
米証券取引委員会がグレースケールの仮想通貨信託「Digital Large Cap Fund」のETF転換承認決定を再検討。NYSE Arca上場承認が一時停止状態に。
04:24
仮想通貨のサイバー攻撃にどう備える?|実例から学ぶ取引所の対策と自己防衛法
暗号資産のサイバー攻撃リスクと、取引所のセキュリティ対策、個人で実践できる防衛策を初心者向けにわかりやすく解説します。
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧