はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)ラインブレイクで500ドル幅急騰、いよいよ最終局面へ|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン(BTC)500ドル急騰、中期保ち合いの最終局面へ
米中貿易戦争の余波で為替・株式市場が大荒れ模様の中、仮想通貨ビットコイン(BTC)は9時頃から500ドル幅ほど急騰、10500ドル台を一時回復した。いよいよ煮詰まっており、今後の命運を別ける最終局面が近いものと考えられる。

ビットコイン(BTC)市況

ビットコイン(BTC)は、本日9時頃から500ドル幅ほど急騰。10500ドル(110万円)台を一時回復した。(下図:BitMEX 4h足)

(下図:bitFlyer 1h足)

週明け相場の午前9時は、仮想通貨チャートの重要指標である週足・日足・4h足の確定タイミングが重なるほか、国内株式市場(前場)が開く時間帯でもあり、各市場の出来高及びボラティリティが急上昇しやすい(相対的に仕掛けなどが入りやすい)性質を持つ。週末のジャクソンホール会議前後の米中発のネガティブサプライズで金融市場が動揺した事により、米NYダウ市場が前日比-2.37%の623ドル安に、株式市場では多くの銘柄が寄り付きからギャップダウンし日経平均株価が一時500円安の2万200円台となったことも、ビットコイン(BTC)の買い意欲を後押ししたか。

米中による報復関税合戦など米中貿易摩擦の先鋭化に伴い、景気減速がリセッション(景気後退)をもたらすことが警戒された。為替相場ではこれを嫌気し、一時1ドル=104円台まで円高・ドル安が進行、今年1月の安値を下回った。

現在国内外で意識されている日足ペナントのテクニカル面に加え、1万ドル割れ時の現物買い、BitMEXの資金調達率がショート払いに転じるなど需給面ともに若干ロング優勢にあったものと考えられる。ディセンディングトライアングル上抜けからのショートカバーで急騰をもたらしたことで、OI(未決済建玉)も大幅に解消されている。

ただ、今回の急騰でbitFlyerではプラス乖離が5.0%まで加速。一時「SFD」が発動しており、その後の値動きではスキャルピングなど投機筋のロング利確と新規ショートを伴う反落を見せている。

世界中の投資家が意識している巨大保ち合いもいよいよ煮詰まってきた。買い目線では①のトレンドラインをブレイクし、②の強抵抗線まで上昇できるかどうか、売り目線では③の支持線とその下に控える9000ドルラインをブレイクし、昨年11月のビットコインキャッシュ(BCH)の通貨分裂騒動時の「長期ディセトラ底割れ」再来となるかどうかが肝となるだろう。

しかしながら、当時はABCとSV派で繰り広げられた採算度外視の「ハッシュ戦争」泥沼化で、資金捻出のための保有ビットコイン(BTC)売り懸念のほか、クレイグ・ライト氏のBTC大量売りを示唆する発言が投資家心理を著しく悪化させるなどしたことも市況に響いた経緯がある事には留意したい。

いずれにせよ、少なからずテクニカル的な観点では、今後数ヶ月スパンの命運を別けるような”最終局面”が近づいていると言えそうだ。心理的節目である10,000ドルの攻防を左右するポイントについては、CoinPost所属ライターのタキオン(@wing_tachyon )が、以下の記事で詳しく解説している。

軟調なビットコイン 10,000ドルの攻防を左右するポイントについて解説|仮想通貨市況(タキオン)
軟調な動きを続けるビットコイン分析、イーサリアムやリップルのアルトコイン分析を交えて解説。ビットコインは軟調な中にも中長期的な現物の押し目買いが見受けられる。一方でアルトコインは低調ながらも大きなサポートに達しており、ここで反発するかが仮想通貨マーケット全体を大きく左右すると言える状況だ。

CoinPostの関連記事

ビットコイン投資に役立つ「移動平均線」解説|初歩から学ぶテクニカル分析
株式や仮想通貨ビットコインのテクニカル分析でよく使われる「移動平均線」を軸に、ゴールデンクロス、デッドクロス、パーフェクトオーダーといった相場のシグナルについて、投資初心者向けに図解する。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧